入学最初の1ヶ月
一言で言うと「ビビって」いた。とにかく、嫌われないように、円滑に行くように、赤点を取らないように、ということばかり考えていた。部活の仲間たちにも「本心」で話すことはできなかったと記憶している。しかし、高1の新学期というのは上手く考えられていて、みんなが知り合いになれるような行事が続き、私は用心しながらも、自然に友達ができていった。部活に入ったのも良かった。私は幾つか見学した後、軽音楽部に決めたのだが、その理由は、とにかく先輩達のライブがかっこよくて、自分もやってみたくなったからだった。それに先輩達は面白い人ばかりで、さりげなく新入りを気遣ってくれることにも、緊張で張り詰めていた私はどれだけ救われたか分からない。「最初が肝心」と言うが、クラスだけでなく、部活でも友達や仲間を増やせたのは、この最初の1ヶ月が鍵だったように思う。