最後の登校私は、高校1年生の3学期に退学届を提出した。なぜなら、受験当日まで死ぬ気で勉強する覚悟を決めたからである。それには、ここを去らねばならなかった。最後の登校日のことはよく覚えている。面談室に当時の担任の先生、保健室の先生がいらっしゃって、「大丈夫だよ」と言って送り出して下さった。所属するところが無くなってしまうのは、とても不安だった。背水の陣。過年度受験をするには、それしか道はなかった。