この日はかなり緊張していた。それまで約1年、不登校だった時は、保健室登校も午前中だけだったし、行かない日もあった。


今日から毎日登校できるのか、クラスメートに過年度受験(1つ年上)であることを知られたらどうしよう、など不安だらけだった。


そして、校舎内を見学したことがなかった私は、その日初めて教室に足を踏み入れた。


新しい制服に袖を通すことも、新しい教室に入ることも、とても不思議だった。


そして同時に、ここで3年間過ごすのか、と感じた記憶がある。


校門で撮った写真の私は、どこか不安げで曖昧な表情を浮かべており、何だか懐かしい。


卒業式は堂々と笑顔で、仲間達と写ろうと思っている。