【前編】2202第22話「宿命の対決!」に寄せて | アディクトリポート

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220222話と、2並びの今回は2回に分け、
画像満載でお送りします。
 
まずは前回いただいたコメントの転載から。
 
Doburokutao
 
アンドロメダの艦橋を破壊する意味は…
「2199」のTV公開時、旧ヤマト関連のプラモデルも積極的に再版されていました。
で、仕事でそれを見ていると、意外と売れていたのがメカコレ各種とならんで
アンドロメダや
 
デスラー戦闘空母
コスモタイガー2 なんですね(正直、まだ売れるんだ!とびっくりした記憶が…)。
 
まぁ、これに「2199」のガミラス艦(空母関連)でいける!とスポンサーサイドが思ったんでは…が「2202」ではないかと。

「2202」の作品宣伝(模型関連)で気になったのは、
なぜアンドロメダを安直に増やしたかでした。

 
 
そして空母型が艦橋をいじった物だったことです。
っっこ
作品でキャラが立ってるものをいじるか?
 
21話を見て感じた事は、
アンドロメダがインフレ状態で雑魚メカ扱いなうえ、ガミラス艦まで量産してしまったことです。
「2202」からヤマトを観た人には、もうアンドロメダは単なる量産戦艦になったのでは。

 

 

この演出の良し悪しは意見が分かれるでしょうが、私は「さらば宇宙戦艦ヤマト」放映から40年近く売れていたキャラクターを「2202」で殺したのではないかと思っています。
アンドロメダのデザイン成立において
私のような一般売りの書籍しか読んでない者でもその記述は何回か見ています。
 
だから21話の艦橋破壊シーンには
空母型の飛行甲板の増設も同じような現デザインを破壊する(キャラクター殺し)という製作者側の悪意を感じました。
 
これは空母型から発進しない(活躍しない)コスモタイガー2(コスモタイガー2の量産が間に合わないからという触れこみの艦載型コスモファルコン)の扱いにも感じた事です。
 
 
 
アンドロメダの価値暴落の分析には全く同感です。
 
同型艦や類似姉妹艦がウジャウジャ出てきて、
アンドロメダの希少価値は崩壊。
 
しかも大軍できびきび動き、
まるで艦隊ではなく、
戦闘機編隊の様相。
 
コスモファルコンでもコスモゼロでもコスモタイガーでも名前はとにかく、
もはや弱小戦闘機編隊に意味がないため、のきなみ宇宙戦艦に取って代わられてしまい、
出番が皆無なのもうなずけはします。
 
もともとは、
「アンドロメダのプラモは売れ筋なんだから、
バリエーションをたくさん出せば何倍も売れるだろう」
という目論見だったんでしょうが、
劇中の展開は、おっしゃるとおり、
むしろ逆効果だったと思います。
 
ところで空母の甲板を艦本体に貼り付けず、
ブリッジ後方を延長して付け足しているのはなぜか?
 
ご存知の方はわずかでしょう。
 
模型多国籍軍のMK氏こと、
2013年3月の、
(今はなき)電撃ホビーマガジン主催、
dresw
バンダイ賞を受賞した、
宇宙空母シナノと、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-こここ
酷似してしまうのを避けるためです。
 
しかも受賞時には、
甲板で覆われていてわからず、
同氏のブログをつぶさに追わないと把握できないはずの
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↑コンテスト応募完了の2013/2/25の時点では、内部構造は未完成だった。
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2013/3/31の、後部飛行甲板の塗装完了時。
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完成状態。2013/5/20
 
斜めに設置された発進口の構造までシナノと同じだから、
9987
甲板位置をバランスの悪い艦橋後部に置いて、
「マネしてません」と言い訳するしかなかったんだろう。
 
と言う指摘を、
粘着質なファンが、
  • 斜め角度の発進口は宇宙空母ギャラクティカ(1978)が最初なので、「2202」副監督はそこから引用したのでは。
こんな構造、近年に指摘を受けて改めて調べて初めて知りましたが…。
  • MKコスギ氏は、私(Addictoe)の問いかけに、この斜め発進口は自らの独自考案で、何も参考にしていないとDORO☆OFF展示会2017で証言。←ギャラクティカが元ネタに決まっているから証言は信用できない
——と、相当に偏執狂でかたくななため相手にできず、ひとたび公開したコメントもまとめて削除した経緯がある。
 
「2202」副監督に、
後方甲板/戦闘機誘導路/昇降用エレベータ/発進用カタパルト
の構造改善を、コスギ氏の改造作例画像で提案した際、

けら

さんこめ

へ理屈をこねられて却下はされたが、
「作例にヤマト愛を感じるから、完成させてバンダイを説得できて製品に反映されれば何よりだ」
という讃辞だけはもらった。
 
モデラーとしても名を馳せた彼ならではの感想だとは思った。
 
そんなマコマコ氏が、
同じコスギ氏の作例だと知ってか知らずか、
アンドロメダ型空母にパクリ、
そんなだったら、新戦艦銀河がバンダイから模型化される際、
いまわしい欠陥構造のヤマト型後部甲板を改修すればよかったのに、
そういう頭は働かないんだな、
(あるいは、間違いを認めたくないガンコさ)
ぐらいは感じた。
 
——という経緯が読めるのも、
生き証人の私が書いてるこのブログだけだよ!
 
 
Doburokutao
 
木の葉は木の葉の中に隠せ…
アンドロメダの量産化が公表され時、一部のマニアの中には何故「アポロノーム」という名前を使うだろう…が話題になり
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小沢さとるさんの「サブマリン707」の「アポロ・ノーム」から取っていたらひどいな…と怒っていた方もネットで見かけました。
 
この記事引用】
余談だけど、最新の軍艦を乗っ取って逃亡するというストーリーは小澤さとる氏作「サブマリン707」第5巻の「アポロノーム編」ですでに究められている。この話に登場する米国の万能空母アポロノームがものすごい。総トン数百万トン、全長八百メートル、搭載機千五百、艦底部に五千トン級潜水艦六隻を搭載、エンジン出力百五十万馬力、もちろん大陸間弾道弾(核ミサイル)も搭載しているという。
 実はこのアポロノーム、双胴どころか三胴の船体で、推定で船体幅は三百メートル近くある。B52クラスの戦略爆撃機がすんなりと着艦できる。また、いざとなれば三つに分離して、潜水することすらできるのだ。正直言って、このスケールの軍艦は、小説、コミックを問わず空前絶後である。作品は現在も再版されているので、ぜひ「沈黙の艦隊」との併読をおすすめする。四半世紀前に描かれたこの万能空母の乗っ取り方法、米国の対応や兵器の運用をみると「沈黙の艦隊」がセコく見えてくるほどである。
 
 
 
サブマリン707 5巻
サブマリン707 5巻
posted with amazlet at 19.03.03
Beaglee (2016-09-30)
 
小沢さとる氏による宇宙戦艦ヤマト・ワンダーが活躍する作品「ギンガギンガ」の企画の存在を、朝日ソノラマ 刊行「サブマリン707パーフェクトガイド」(1993年刊行) の宮武一貴氏による「707海の図鑑!」で(西崎氏から接触を受けた件とともに)に読んで知っていましたが 2202に ヤマトの同型艦が「ムサシ」ではなく

 

むさし

「ギンガ(銀河)」と知って嫌な予感がしました。

コスモタイガー2のデザイン成立の流れとその後のヤマト作品での扱いと人気。「2202」での扱いのひどさとデザイン改悪。
宮武氏が、まず一番小さい護衛艦のデザインを決めて、大型化・武装化でデザインを決めていった護衛艦・駆逐艦・パトロール艦・駆逐艦。
「2202」ではデザインの祖である護衛艦の存在無視。
板橋克己氏のデザインメカを「2202」ではコケにしたのみならず、ガミラスでのアンドロメダ量産はその後のヤマト続編リメイク(希望はしてませんが…)での板橋克己デザインラインの否定。
オマケに書いておくと「2199」の出渕デザイン ムラサメ級の無視
 
なんか劇中の他人のメカデザインに対して悪意を感じるのは変に気にしすぎなんでしょうか。
これって自分と同世代のメカもの好きならば 年代や作品での系譜や系統をまだ記憶してますが、「2199」や「2202」から観だした世代から見たら 先人たちの仕事や作品は気が付かれることもなく忘れられていく(検索かけても圧倒的に「2202」の改悪デザインがあふれて埋もれる)事になりそうで…

追記…根が無精者なので、書き溜めできるほどマメで無いです。まぁ書き込んだ内容は私の気のせいだと思いますが…だって他人のデザインをいじくりコケにする事に情熱を注ぐならば、普通は自分の作品に力を注ぎますよね。
 
このコメントはかなり重要!
 
ただし、
「2199」や「2202」から観だした世代
については、
オリジナルにあたらずリメイク新作「2199」「2202」だけでヤマト初体験
って人たちに、興味関心が持続する人がどれだけいるのかアヤシク、
その理由は、
本筋がおろそかで脇筋に腐心するドラマをとても理解不能で、
途中で離脱したのではと推測はしますが。
 
それはともかく、
いかに「電光オズマ」(1961)に元祖・宇宙戦艦大和を登場させ、
とまや
「光速エスパー」マンガ版(1968-1969)で主人公の名前だった
古代すすむを、主人公名に引き継がせても、
松本零士の「宇宙戦艦ヤマト」(1974)参加はかなり後期で、
西崎義展は、それ以前にもマンガ家に折衝。
 
それが小沢さとる氏で、
動機は同氏が「青の6号」(1967)で描いたヤマト・ワンダー
わんだ0
「ヤマト」テレビ放送開始の半年前、1974年の4月頃。

小沢さとる氏に、西崎義展氏の元へ来るようにとタクシーを手配したものの、当人は一向に現れず、やむなく西崎氏の方から、宮武一貴氏と共に足を運んだ。

そこで小沢氏が“次回作”(※小沢さとる氏の未発表作品は、1966年に200ページの鉛筆下書き原稿が存在)として見せてくれた原稿は、「ギンガ、ギンガ、ギンガ」と題され、戦艦大和を模した宇宙船が3つの銀河を旅して、必要な「なにか」を獲得する話で、原稿の下書きは、すでに200ページほど出来上がっていた。

henn
 
という話を取りあげ、情報ソースは海外サイト
取材源は2013年9月3日のヤマトーク、
kazutaka

guinn

 

だがせいぜいここまでで、それ以前はたどれなかったところ、

はからずもこの話の端緒は、

朝日ソノラマ 刊行「サブマリン707パーフェクトガイド」(1993)内の

 

サブマリン707パーフェクトガイド
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宮武一貴氏の「707海の図鑑!」だったなんて、

ちっとも知らず、

それを伝えていただいたことから、

定期的にDoburokutao氏からコメントいただけた成果で何よりです。

 

ついでに言っとくと、

松本デザインヤマト以前の、
ざざざ
sain

宇宙戦艦ヤマトの理想形として西崎Pの念頭にあったのは、

小沢さとる版のみならず、
よみがえ

時期は不明だが(おそらく)物知りから注進された、

「新戦艦大和」の表紙でもあったろう。
しんせん

その影響は、無粋な水平デルタ翼にもあらわれている。
んbんb

↓本当はこうなるはずだったのに、
huy

ずっと立体映えするのに…。
さんれん

 

こいつのせいで…。
めsh

吉田郁也・画 1961年


しんせんかん

団鉄也・画 1963−64年

 

ところで、梶原一騎の原作、絵物語は吉田郁也、
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マンガは団鉄也が描いた
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「新戦艦大和」は2016年に復刊計画があったのに、

いまだに実現していない。

 

試読会などの事前プロモーションが功を奏さず、

セールスの見込みなしとボツになったらしい。

 

以上、

お読みの方はスラスラ行くだろうが、記事作成のこちらはリンクや画像並べの作業がタイヘンだったから、読み飛ばさずに熟読してね。

 

【後編】に続く。