銀座での試読会も、
6月26日で終了したので、
更なる「新戦艦大和」情報を。
「新戦艦大和」(小説・1961)
(マンガ・1963)といえば、
原作の梶原一騎は、
「宇宙戦艦ヤマト」(1974)は「新大和」の盗作、
あるいはアイデア(当時は「アイディア」とは表記せず)盗用だと
——という逸話が残り、
一方で松本零士は、
その手の抗議を受けた事実はなかったという。
この情報の食い違いはどこから来たのか。
サンスポの「新戦艦大和」関連記事(2016年6月14日)で、
40年以上を経て、明らかになった。
以下引用(青字部分)
(「宇宙戦艦ヤマト」の)テレビ放送が始まったとき、梶原一騎は挿絵を描いた吉田郁也のところに電話をかけてきたという。
吉田郁也は少年ジャンプの表紙を創刊号から担当していた売れっ子イラストレーターで、
梶原一騎とは互いの結婚式に来賓として出席する程の仲であった。
「なんだかテレビまんがで
僕らの作品がまねされているんだ、
挨拶くらいあってもいいだろうに」
——と梶原一騎は憤慨していたそうだが、だからといって西崎義展、松本零士に抗議することもなかったという。
(引用終わり)
イラストレーターの吉田郁也氏には、この記事執筆時にはなぜか、Wikiの項目さえない。
「新戦艦大和画報」関係者からの情報によれば、
1935年生まれの吉田郁也先生は、
ご夫婦ともにご健在で、まだ現役のアーティスト。
昨2015年までは月刊誌「
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現在は、武蔵野カントリークラブの会報の表紙を手がけられている。
吉田氏の代表作は多々あるが、
「多羅尾伴内」挿絵(少年画報)、
少年ジャンプ表紙(創刊号から)、
小説ジュニア表紙(創刊から休刊まで)、
雑誌「経済界」表紙、
等々。
しかし、「新戦艦大和」連載以降は、ほとんどメカを描かず、人物のイラストが主体となり、
今回の復刊にあたり、今年2016年に「新大和」を描き下ろし、
実に久しぶりのメカ作画に、並々ならぬ気合いをこめたとのこと。
小松崎茂、高荷義之、前村教綱、梶田達二、生賴範義等、人物よりもヒーローキャラやメカ主体の画家はともかく、
人物主体でも武部本一郎のように、児童、少年少女向けのイラストレーターは、きちんとその足跡が記録され、たどれるようになっているもの。
それなのに吉田郁也氏は、最古参組であり、80歳を越えてなお現役。
実在の人物とみまごう写実的なタッチは、昔も今も健在なのに、
↑原図の作画は1961年。松本人志(左)は1963年9月8日生まれなので、沖田武夫艦長は、彼を参考に描かれたはずはない。
どうして満足にまとまった記録がないのか。
思うに吉田郁也氏の人物描写が確固たる独自路線で、原作タイトルに依存せず、
版権作品の添え物でなかったため、
そうしたジャンルとまとめて評価されることなく、
一般化されすぎたのだろう。
つまり、小松崎茂なら「サンダーバード」、高荷義之なら「マクロス」、前村、梶田両氏なら「ウルトラ」、生賴なら「スター・ウォーズ」、武部本一郎なら「ターザン」「火星シリーズ」といった、看板・代表タイトルを、吉田氏は持ちあわせなかった。
一応、「少年探偵団」とかはあっても、プラモ等の商品展開とは無縁で、商売っ気のないタイトルに終始した。
なんにせよ吉田郁也氏がご健在で、
「新大和」復刊のおかげで、
ウワサの真相が明らかになったのだから、フシギなものである。
「新大和」プロモーション素材として、
吉田郁也氏の絵による紙芝居が配布フリーだそうなので、ここにご紹介。
1ページ
お集りの少年、少女のみんな。準備はいいかな?
いよいよ、胸躍るSF冒険大活劇「新戦艦大和 登場の巻」の紙芝居の始まりだ。さて弁士のおじさんの話を、耳を澄ませてしっかり聞こう。どんな些細な一言も決して聞き洩らすんじゃないぞ。
さて、お立会い。今を去ることうん十年前、日本は宿敵アメリカ合衆国相手に、戦争をやっていた。世に言う太平洋戦争だ。なにしろ大男が相手だ。形勢は次第にアメリカ優位に傾いていった。物量に物を言わせたアメリカ軍は、日本の本土の南端沖縄にその鋭い侵略の爪を突き立てた。そうアメリカ軍は沖縄に強大な武力を以て進軍し、ついには上陸を敢行してきた。昭和二十年四月六日、ついに大本営は虎の子の巨大戦艦大和を旗艦とする残存第二艦隊を、沖縄に向けて出撃させる決断を下す。悲しいかな沖縄奪回の「天一号作戦」に参加できる艦船はごくわずかしか残っていなかった。
2ページ
明けて四月七日、戦艦大和は鹿児島のはるか海上、東シナ海を白波を立てて進撃していた。そこに待ち構えていたのは、アメリカ海軍の偵察機の監視網だった。
「ヤマト、沖縄方面二向カッテ、航行中」
その連絡は沖縄沖に停泊していた敵機動部隊にすぐさま無線で伝えられた。ああっ悲しいかな、その時、戦艦大和を守る味方護衛機は一機も飛んでいなかった。
ついに大和のレーダーは敵の戦闘機の大編隊をキャッチする。
「右上空、敵大編隊。数分で味方上空!!」
「左上空、敵大編隊。数分で味方上空!!」
黒雲の様な敵戦闘機は、援護の戦闘機を一機も持たない第二艦隊の旗艦大和に集中的に襲いかかって来た。
「右舷上空、敵雷撃機!!」
の声が響き渡った。
「撃て!!」
大和艦長の命令と同時に戦闘ラッパが空高く鳴り響いた。
「右舷高角砲、撃て!!」
「左舷高角砲、撃て!!」
戦艦大和の対空装備は一斉に火を噴いた。
敵攻撃機の第一波百機、さらに第二波百機、三波、四波、伍波、さらに六波!延々戦闘3時間、ついに浮沈戦艦大和にも、最後が刻一刻と迫ってきた。命中魚雷24本! 命中爆弾無数。だがそれでも大和は速力5ノット、艦首を波に浸しながら沖縄への歩みを捨てていない。しかし既に舵は利かず、艦内の至る所で大火災が起き、もはや消火不可能の状態だ。
3ページ
もはやこれまでと悟った司令長官、伊藤中将は
「全員、退艦!!」
そう命じ、その後一人静かに長官室に入っていった。その背中には長官として,艦と運命を共にする伊藤中将の悲痛な覚悟がにじみ出ていた。その時だった。長官の後ろに駆け寄った一人の軍人がいた。
「長官、私もお供します!!」
その人こそ、沖田武夫造船大佐、この物語の主人公沖田光一の父であり、後の新戦艦大和の艦長となる男であった。
戦艦大和の長官室の中で、二人の軍人はそれぞれが自らの体をロープで柱に縛り付け、大和最後の運命の時を静かに待っていた。
その時だ。
ドドドーンと大和が震えた。ドドドドーンと大和がきしんだ。
「長官、大和が泣いています!!」
真っ赤な火が黒煙の中に閃き、沖田大佐は天地が逆さまになったような気がした。突如黒々とした海流が艦長室の扉を破って、流れ込んで来た。その海水を突き抜け、ほとんど気を失いかけている沖田大佐の瞳に見たこともない巨大な黒い金属の手が迫ってきた。異様に折れ曲がった鉄棒のようなその腕は、渦巻く炎に照らし出され蛍光色に輝いた。
4ページ
その金属の腕は艦長室の柱に縛り付けられていた沖田大佐の体を縛っていたロープを引きちぎり、彼の体を易々と掴んで、そのまま空中につかみ上げた。
「や、や、こいつは?」
その時、高い位置から沖田大佐は見た。艦首を怒涛に巻き込まれ、高々と艦尾を空中に突き上げて轟沈していく戦艦大和の最後の姿を。曇天の空を勝ち誇るように上空を覆いつくし飛び回っている敵機の大編隊を。
辺りを見回し、冷静さを取り戻した沖田大佐が次に見たものは、彼を燃え盛る断末魔の大和の艦内から救い出し、中空に釣り上げた謎のマジックハンドの先にある機械の正体だった。そこには沈没していく大和が起こした大波の間に見え隠れする一隻の怪潜水艦の姿があった。怪その甲板のハッチが一転して開く。沖田大佐を掴んでいた金属の手は彼を開いたハッチの中に放り込んだ。そして直ちにそのハッチを締め、潜水艦は潜航を始めたのだ。
「彼で最後だ。ついに沖田を救出したぞ」
潜水艦の指令室にはそれらの作業を首尾よく手配し、無事に沖田大佐の救出に成功したことをほくそ笑んでいる黒マントの男がいた。彼こそが天才科学者にして、世界大戦で荒廃した世界の後、その世界の征服を企む怪人キラー博士その人だったのだ。
怪潜水艦が潜航を開始したとたん、天地が裂けたかと思える轟音が怪潜水艦の艦内に響き渡った。戦艦大和轟沈の音だ。その衝撃で沖田大佐は気を失ってしまった。
5ページ
どれほどの時間が過ぎたのか……。はっと我に返った沖田大佐は見慣れぬ軍服に身を固めた白人の男たちに周囲を囲まれていた。
「諸君は何者だ?こんな性能の進んだ潜水艦は、アメリカやソビエトにだってないはずだ。一体君たちは誰なんだ? どこの国の軍隊だ」
その時だ。無言で立ち並ぶ海軍軍人たちの後ろから魔術師の様なだぶだぶの黒マントを羽織りキラリと片メガネを光らせた怪人が姿を現した。
「ふっふっ戦艦大和を造ったほどの大造船技師の君に褒めていただけるとは私もうれしい限りだよ」
その怪人の片メガネの奥に光る眼と眼が合ったとき、沖田大佐はなにやらぞっと背中に悪寒が走った。
「お前は、いったい何者だ?」その沖田の問いに怪人は口元に不敵な笑みを浮かべながら答えた。
「私か……私こそがキラー博士、君と同じ科学者だよ。」
沖田と彼の部下の造船技師達は信じられないものを見る様な目つきで、そのキラー博士の話を聞き入っていた。
6ページ
キラー博士は話を続ける。
「ふっふっふっそんな声を上げる前に、もう一度、どうだね、沖田君、君の力で本当に天下無敵の超戦艦大和を造り上げてみる気はないかね?空からの攻撃にも平気な大和だよ」
「馬鹿な、どのような戦艦でも海上に浮かんでいる限り、空からの攻撃に対しては味方の援護機がなくては対抗できない」
沖田大佐は伊藤長官の最後の言葉を思い出した。そういって悔しそうに唇を噛みしめた。
「そう……海上にいる限りはね。だが……大和が空を飛んだとしたら、どうかね?」
「えっえっ?」
「大和の性能にさらに空を飛ぶ能力が加わったら、真に天下無敵の大戦艦になるとは思わないかね?大和の性能、構造を知り尽くしている君とこの私、キラー博士が協力すれば成功は間違いない。私の秘密基地で空を飛ぶ新戦艦大和を共に建造しようじゃないか」
「キラー博士、君の目的はいったい何なのだ?」
沖田大佐はキラー博士が自分達を危険を冒してまで救出した本当の目的がどうしても知りたかった。
「世界征服だ!! 私は科学の力によって全世界の皇帝となる。この大目的のため様々な新兵器を用意しつつある。そこで私は日本の持つ優れた空の兵器ゼロ戦、海の兵器戦艦大和に目を付けた。最も今のままではこれからの時代に起こる戦争、科学戦争の役には立たないがね」
キラー博士に付き従った沖田大佐達は、そのままキラー博士の秘密基地に連れていかれて新戦艦大和の建造に取り掛かるように命令された。
沖田大佐はその命令に従順に従うふりを続けた。それから3年後、新戦艦大和が遂に完成した。
真にその時、沖田大佐は自分とともにキラー博士に拉致された戦艦大和のクルー達と銃を取った。完成直後の新戦艦大和を乗っ取り、そのままキラー博士の秘密基地から脱出したのだ。
「私の愛する戦艦大和に、悪の世界征服の手伝いをさせるわけにはいかない!!」
そう言った沖田大佐は、なんとかキラー博士の追ってから逃れて新戦艦大和を太平洋の孤島に隠すことに成功した。
そうしておいて、沖田大佐と仲間の大和造船技師達は、それまでの事は秘密にしようと誓い合った。その上で、ばらばらに分かれて、素知らぬ顔で日本に帰国を果たしたのだった。太平洋戦争は終戦から4年が経過していた。東京の街の復興のスピードはすさまじく、戦争の焼け跡は殆んど新しいビルや住宅に変わって、心機一転していった。
「日本は変わったな。早く息子たちの待つ我が家に帰ろう」
そう言って沖田大佐は、南方戦線から遅れて帰国を果たした一帰還兵を装って東京の自宅に帰りついたのだった。
7ページ
沖田光一は小学校六年生である。ある時彼は家の中を掃除している時、父武夫の書斎の机に置いてあった鞄を落としてしまった。鞄の中身が床に散らばったので、光一は慌ててそれらをまとめて鞄の中に戻そうとした。その時彼は1冊のノートに触れた。それは父の日記帳だった。見てはいけないと思ったが、光一はつい落ちた弾みで開いた日記のページに視線を走らせてしまった。その真相は全て今光一が手にしている父の日記に記されていたのだ。光一は掃除の手を止めてそれに読みふけった。あまり真剣に読んでいたので自分のすぐ後ろに帰宅してきた父が立っているのに気が付かなかった。
「ついに光一にも、お父さんの秘密を打ち明ける日が来た」
沖田武夫はそう言って、光一に戦艦大和が沈没した時からの不思議な日々を語り始めたのだった。そこに雄介も帰ってきた。三人は居間に移動して、息子たちは父の話に聞き入っていた。
「光一はまだ、小学生だ。雄介は来年大学を卒業だし、大学院に進学して将来工学博士になる道も決まっている。兄さんはもう秘密を打ち明けられる年になっていた。それに父さんを助けてくれる年にもなっていたんだ」
そう聞いて光一も負けずに話す。
「僕だってまだ小学六年生だけど、誰よりも父さんの手助けをしたいよ」
光一の機嫌は直りそうにない。しかし光一も内心父の気持ちはわかっていた。お母さんを早くに亡くした光一達一家にとって家族の絆は他の家よりもとても強かった。それに光一は父さんに少しでも早く兄さんの様に一人前だと認めてほしかったのだ。
父は、光一の顔を見つめて、優しい声でゆっくりと話し続けた。
「いいか、光一。私の話を聞いたら決して後戻りは出来ないんだぞ。それでもいいかい?」
「構わないよ、父さん。僕だって沖田家の男だ」
光一は胸を張ってそういった。
「凄い、凄いよ父さん。僕にも手伝わせて!!」
「もう少し光一が大きくなったら」
「そうだ、少なくても高校生になったらかな?」
と雄介も光一の顔を見つめてなだめる様にそう言った。光一は兄にまで言われて返す言葉がなかった。それでも内心、あきらめきれなかった。
8ページ
国際親善のため、アメリカ合衆国大統領が初めて日本を訪れる日がやってきた。日本中はその話題で持ちきりになった。その日、沖田光一は同級生のクラスメイト立花ルリ子と彼女の父の別荘がある神奈川県の葉山海岸に招待されていた。立花家の従業員のクルーが運転するヨットは、光一とルリ子を乗せて快調に葉山海岸沖の海上を疾走していた。
「ねえ、光一さん。今日はアメリカの大統領が初めて日本にやってくるって聞いたわ。知ってた?」
ルリ子は汐風で髪が乱れるのを気にしてか、大人の様にスカーフで髪をまとめていた。彼女はクリッとした瞳で光一の方を見つめた。
「そうだ、ちょうどこの時間に大統領の専用機が日本に到着するはずだよ」
そういって光一はおでこに右手をかざして、空を見上げた。初夏の太陽の日差しはとてもまぶしかった。そうして大空を探していると、運が良い事に、上空を東京方面に向かって飛ぶ一機の大型飛行機とその周りを警護して飛行している十機ほどの戦闘機の機影を見つけることが出来た。
「ルリちゃん、あれかな?」
そういって光一は飛行機の飛んでいる方向、はるか上空を指さした。
「そうよ、きっとそうだわ」
ルリ子はそう言って、飛行機の飛んでいる方向に大きく手を振った。
「大統領さーん。ようこそ日本に!!」
ルリ子は笑顔で飛行機の方に向かって、一生懸命に手を大きく振った。
その時、大統領機の方向に向かって別の飛行機の一群が接近してきた。
9ページ
その時だ。海中から巨鯨のような船影が突然姿を現した。潜水艦ではない。その証拠にその船は水中から飛び出すと、ゴゴゴゴーと左右に大きく翼を広げて大空に向かって飛び上がったのだ。
「新戦艦大和だ!!」
光一は初めて見たが、その艦が何かすぐにわかった。船の形が自分が知っている戦艦大和とそっくりだったからだ。そして父から聞いていたようにその大和型戦艦は悠々と大空に向かって舞い上がっていったのだ。あの艦には父さんと兄さんが乗っている。光一ははっきりそう思った。
「ついに見つけたぞ 沖田武夫!! 貴様が新戦艦大和を奪取して私のもとを逃げ出した後、私の部下達は太平洋から日本まで新戦艦大和を探し回った。どこに隠れていたと思ったら、海底か!! 私の世界征服の第一歩、日本とアメリカを仲たがいさせて再び戦争をさせる計画、お前たちには邪魔させはせん」
キラー博士は叫んだ。
海中から飛び上がった新戦艦大和は自ら大統領機と自衛隊機の間に割り込ませるように飛び込んでいった。
「このまま、本艦が縦になって、大統領機を守る。総員偽装自衛隊機に向かって攻撃準備!!」
新戦艦大和の第一艦橋で声高に指揮を執っているのは沖田武夫艦長、そして副官は沖田雄介だ。大和の船体を自衛隊機の間に割り込ませ、自らを盾にして自衛隊機の攻撃から大統領機を守ろうとしているのだ。
そんなF86Dに対して、大和は対空砲火で逆にF86Dを次々と撃墜して行った。50機以上いた自衛隊機はそのほとんどが10分ほどで海に撃ち落されていった。大和は大統領機を守り抜いたのだ。大統領を乗せた旅客機は無事に羽田に到着することが出来た。
10ページ
しかしキラー博士の陰謀はこれからが本番だ。ゼロ戦を改造した毒ガスを搭載した悪魔の新型ゼロ戦72型を初めとして、巨大空母、潜水艦、キラー艦隊、水爆ロボットなど次々と新兵器を大和に向かってぶつけてくるのだ。
危うし新戦艦大和!! さてこの続きは如何なりましょうや?
今回の「新戦艦大和登場の巻」はこれにて一巻の終わりです。残念ながら続きは明日のお楽しみであります。
さあ、お待ちかねのクイズの時間だ。
今日のクイズは「新戦艦大和」にちなんで、みんなの大好きな海軍の問題からだよ。
第一問
軍艦の名前は、いろいろなところから付けられています。では、空母の名前は何から付けられたでしょうか?
① 山、川の名前から
② 天候に関連した言葉から
③ 日本にある古い地名から
④ 鳥や龍の名前から
さて、どれでしょう?
正解 ④
① は重巡洋艦、軽巡洋艦の名前の付け方だよ。
② は駆逐艦だ。吹雪、夕霧、綾波など勇ましい名前が多いね。
③ はそう、戦艦の名前だ。大和、武蔵、長門みんな昔の国の呼び方だね。
④ が空母の名前の付け方だ。翔鶴、瑞鶴、飛龍、など空を飛ぶ鳥や龍の名前から付けられるんだ。
第二問
手旗信号の問題だ。海軍の手旗信号は右手に赤、左手に白の旗を持つ。では原姿(シ)と呼ばれる両腕を下げた姿勢はローマ字のA、ひらがなでは何?
① あ
② はじめ
③ い
④ えい
さて、どれでしょう?
正解 い
いろはにほへとのいが正解だ。基本動作は「い」から始まるんだね。
第三問
さて最後はとっても名誉な勲章の問題だ。この中で、日本国の最高勲章はどれでしょう?
① 大勲位菊花大綬章(だいじゅしょう)
➁ 大勲位菊花章頸飾(だいくんいきっかしょうけいしょく)
③ 金鵄勲章(きんしくんしょう)
④ 文化勲章(ぶんかくんしょう)
正解 ➁
この勲章は日本最高位の勲章で、世界的にも有名な勲章です。ほとんどが皇室の方たちがもらっている勲章ですが、有名な人では東郷平八郎元帥がもらっています。
①の勲章をもらった人は、太平洋戦争で壮烈な戦死をされた連合艦隊司令長官山本五十六元帥です。では③の勲章をもらった人で有名な人は、乃木大将、東郷元帥などです。④は「文化の日」に文化に貢献した方に送られる勲章です。
みんなも勲章をたくさんもらえる偉い大人になろう。
……。
結びの言葉がすごすぎますが、
このたびの「新戦艦大和」復刊に多大な貢献をされたワタ艦氏が、
紙芝居を超ダイジェスト動画化して公開しています。
「新戦艦大和画報」情報は、まだ続きます!