重大発見?2202第4話「未知への発進!」感想に代えて【臨時】 | アディクトリポート

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宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち

第4話「未知への発進!」2018/10/26放送

 

またしても、深夜の本放送を見逃した。

 

 

劇場版『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第二章「発進篇」

で、とりあえず一度は見てるんでいいかな、

と思いつつ、

さっぱり内容を思い出せない。

 

ほどなく視聴環境が整い、

鑑賞すると、ことのほか面白く、

あっという間に30分が過ぎて、

エンディングを迎えていた。

 

一応、過去記事にさかのぼり、

本エピソードに該当部分を抜き出すと、

 

1話ごとに、

ドラマとアクションを交互に織り交ぜる必要があり、

↑「2202・第二章」

↓映画『さらば』の該当シーン。

各話に割り振られるアクションは、

あらかじめ決まっているので、

↑映画『さらば』

↓「2202」第二章の該当シーン。

 

ドラマはそこに至る過程やお膳立てに終始する。

 

 

この部分が、ひたすら辻褄合わせの説明や言い訳の連続で、

ドラマの体(てい)をなしてないから、ちっとも盛り上がらず、

テンションもエモーションもゼロ。

 

ガトランティスの侵攻と、

テレザード星に向かうヤマトの新航海が、

表向きリンクしていないので、

劇中の長官のセリフじゃないけど、

「なんでそんなピントのズレた行動に出るの、ヤマトの諸君?」

としか受け取れない。 

 

 

いくらお約束のヤマトミュージックで粉飾しても、

それを各話でしつこくくり返すから、

ますますごまかしが見え透いてしまい、

失望が募(つの)るばかり。

 

——と言う分析はさておいて、

このパートはなんで劇場ではタイクツ、

テレビでは面白かったのか。

 

映画館で2時間弱のアニメを観るとき、

当然1本の映画のつもりで臨む。

 

ところが「2202」の場合、

実質は30分物テレビ番組を4本連続で見てるわけで、

なにせ上げ下げを4回も繰り返すんだから、

調子が狂ってしかたない。

 

 

第4話だけを切り取って単独で見れば、

集中力も持続し、

30分番組ならではのリズムやテンポも生きるから、

タイクツせずに見とおせる、

という道理。

 

 

さて、この調子でコツコツやっても、

いまいち記事にパンチがないので、

開始以来、ポツポツと寄せられる苦情めいたご意見ご感想を下敷きに、

「ヤマト2202」の現在と今後も予測しておこう。

 

11/2から劇場公開される

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第六章「回生篇」

の冒頭11分が公開されている。

 

エライ事になってますね。

 

“回生編”なので、瀕死のヤマトが起死“回生”で、

最後は後継艦の銀河を救う…とは思いますが、

さすがにようやく気づいたことを、今のうちに言っておきたい。

 

リメイクアニメ「2199」(2012)が製作できたのは、

2199

『復活篇』(2009)のおかげ。

ふっじゃつ

 

実は『復活篇』に製作資金が出たのは、

キムタク実写板『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(2010)と、

kimutaku

ちおびら

アニメ「2199」製作までがセット企画だったとか。

 

そこらへんは、

↓この本に詳しい。

電子版で読みましたが、

綿密な取材で飛ばし読みできず、大変参考になりました!

 

「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気 (講談社+α文庫)
牧村 康正 山田 哲久
講談社
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ところが西崎義展氏は、

そのワンマン気質が度を超してしまい、

それでも業績が上がればかまわなかったが、

『復活篇』はヒットしなかった。


$オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-っほう
にもかかわらず西崎氏は、

リメイクアニメ(2199)も自分がやると言いだして始末に負えず、

絶妙なタイミングで事故死されて

生きていたらオーケーの出なかった「2199」が完成した。

 

ところが出渕裕(いずぶち・ゆたか)監督は、

ぶち

この「2199」だけでヤマトリメイクは打ち止めにし、

「ヤマトの迷走を見直し、俺たちの世代でケジメをつける」べく、

後続を断つ心づもりだった。

 

プロデューサーの西崎彰司氏はこれに困り、

ああああw

ようやくシリーズ後続の中核に、

福井晴敏氏を据えた。

 

福井氏の肩書きは「2202」では脚本とシリーズ構成だが、

西崎彰司氏としては、

「2199」の時みたいに、

各作ごとに新しい人材を探すのを毎回繰り返す労力を避けるため

リメイクシリーズを「2202」から最後までつきあい続けるか、

さもなくば全体の指針を示す人として福井氏を選んだわけ。

 

だからシリーズ構成とは、「2202」だけでなく、

その後もずっと、という意味。

 

ここで福井氏はこう考えた。

 

「2199」(2012)は、

テレビ「宇宙戦艦ヤマト」(1974)のリメイク、

てれび

zennsinn

「2202」(2017)は、

映画『さらば』(1978)

ですよ

テレビ「ヤマト2」(1978)のリメイクなれど、

たて

今後もズブズブとこんな調子で続けるのか。

 

つまり、

「ヤマト220X」(仮・以下同)は『新たなる旅立ち』(1979)のリメイク。

らに
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-kyuu

続く「ヤマト220X」は、映画『永遠に』(1980)のリメイク。

っっっっj

ぽぽぽ

その続き「220X」は、テレビ「ヤマトⅢ」(1980)のリメイク。

rushuiyt

Ⅲ

「22XX」は、映画『完結編』(1983)のリメイク、

hukkatu

最後の「222X」が、映画『復活篇』(2009)のリメイクにするんだろうか。

 

だけどそれで成功するんなら、

そもそも『復活篇』だってヒットしたんじゃないの?

gukkatiu

「2202」は後続を考えると、

ヤマトが自沈(自爆)し、

古代と雪、
saraba3
mimini

デスラーが死んだ映画『さらば』の大筋をなぞるのではなく、

saraba

 

テレビ「ヤマト2」と同じ道をたどる…

と誰もが思っているが、

それだとこの後ずっと、知ってる話をやり直してばかりで、

風当たりは厳しいままだし、

人気や興味関心の下降=いわゆるヤマト離れを防ぎようもない。

 

そこで福井氏はおそらく、

「2202」の骨子は、ヤマト最成功作の『さらば』になぞらえ、

本作で宇宙戦艦ヤマトを沈めることに決めている。

 

ただし、シリーズは継続なので、

次回作からはヤマトに代わる次世代後継艦が必要。

 

何が何でもヤマトに限るって人も、

もうこの世にいないことだし。

 

↓1961年頃の西崎氏
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-1987
↑1970年代前半の西崎氏

 

とはいえ、

アンドロメダ級は憎まれ役のやられメカなので、

 

ヤマトの後継艦には似つかわしくなく、

ヤマト級/ヤマト型の2号艦をデザインできる人材が欠かせない。

 

 

これまで身内でヤマト級後継艦をデザインしたのは、

『復活篇・ディレクターズカット』(2012)に、

とくべつ

波動実験艦ムサシを登場させた、

むさし

小林誠しかいない。

 

ムサシ(カナ表記)は色々とまずいので、

ギンガに改名。

 

これもカナだとウルトラマンなので、

↑ウルトラマンギンガ

 

「銀河」と漢字表記になった。

 

銀河という命名は、

小沢さとる氏の「ギンガ、ギンガ、ギンガ」に由来し、

波動砲口に模様や文字というのは、

信濃(シナノ)
ちっこ

ムサシ譲りだが、

松本零士のG(グレート)ヤマトや、

だいやま

daiyama「まほろば」が発想の元かも。

horoba

 

 

「2199」では
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-nennda

肩書きがセットデザインだった小林氏を、

「2202」副監督に格上げして据え直したのは、

ヤマト次世代艦をデザインできる身内が彼しかいなかったから。

 

世間では同氏が『復活篇』のためにデザインしたメカを、

置き場所がなくなったので強引に押し入らせて、

作品の私物化/乗っ取りを謀っていると揶揄されているが、

まったくの的外れではないものの、

小林氏はあくまでも請われた任を果たしているに過ぎない。

 

ではこの、

  • ヤマトは2202で終わり
  • 今後のシリーズは後続艦の銀河が主役
  • リメイクは2202で終わりで、今後は完全新作
  • ただし『復活篇』からアイディア拝借で、ヤマトが返り咲くかも

という方針は、いつ決まったのか。

 

「2202」製作発表の時(2016年4月)

には、とっくに決まっていた。
hhhhh

何を証拠に?

 

いやいや、タイトルロゴをよく見て下さいよ。

赤文字で、“STAR BLAZERS”と足されてますよね。

 

それ以降も、“STAR BLAZERS 2202”の体裁は堅持されています。

でか

 

わかります?

 

「宇宙戦艦ヤマト2199」の続編は、

「宇宙戦艦ヤマト2202 (愛の戦士たち)」ですが、

その続編は、

ヤマトが出て来ないのに、

ヤマトをタイトルに冠せるわけないため、

「宇宙戦艦銀河 22XX +副題」

として続けてしまえば、

このやり方は主役宇宙船が交代するたびに変更になり、

シリーズを示す共通名がなくなってしまう。

 

これは困った。

海外では、

主役宇宙船が交代しても(エンタープライズ→同A→同D→ステーション・ディープスペース9→ヴォイジャー等々)
ゆゆ

共通タイトル、

スタートレックで押し通しているのを参考に、
みらんだ

 

「ヤマトだって、STAR BLAZERSという、宇宙船の名を冠さないタイトルがあるじゃないか!」

と気がつき、

バナナ

今後は

「スターブレイザーズ22XX+副題」

で、延々と完全新作ストーリーでつなげていくつもりなんじゃないか?

 

そうすれば「2199」「2202」でさんざん味わった、

「アレが違う、これが違う」

「ここがダメ、あそこもダメ」

というオリジナルとの比較で飛び交うダメ出しからも解放される。

 

ということに、ようやく気がつきましたとさ。

 

ただし私個人の勝手な見込みで、

絶対そうなるという確証はありません。

 

みなさんは、どこまでつきあいますか?