モウロクの兆し?『アナログの逆襲 ジョニー・イングリッシュ』【臨時】 | アディクトリポート

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11/9公開!

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲

2018/10/31 試写にて(半蔵門)

 

ほんとは、2018/10/15に見るはずで、

もしもその日に見ていたら、

1本目『旅猫リポート』試写(東銀座)

2本目『検察側の罪人』

 

3本目『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』試写

 

4本目『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』(試写・六本木)

と、怒濤の4本立てになるはずだった。

 

しかし、半蔵門の試写室までの道に迷い、

場所を突き止めた時には、

上映開始から30分も過ぎていた。

 

『ボーン・アルティメイタム』(2007)

スター・トレック BEYOND』(2016)

等の試写で、通い慣れてるはずなのに。

 

今日の記事のお題

モウロクの兆し?

は、ジョニー・イングリッシュという映画シリーズや、

主演のローワン・アトキンソンではなく、

私自身のことを言ってるわけで、

いわば「釣り」タイトルである。

 

試写会場に迷ってたどり着けなかったのが、

モウロク事例〈その1〉

 

1作目の『ジョニー・イングリッシュ』(2003)は、

今はなき、松戸シネマサンシャイン(千葉県松戸市)で鑑賞。
kasiwan

〈7スクリーン、872席、1993年3月13日オープン、2013年1月31日クローズ〉

 

——と、ここから早くも訂正記事で、

uissu

 

ブログではずっと、

観たのは『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』(2011)

となっていた。

 


予告編?を観ても全然見覚えがない。「X-ファイル」のスカリー(ジリアン・アンダーソン)やロザムンド・パイクが出てきて、忘れるはずもないんだが。

 

↓ロザムンドといえば、なんといっても『ゴーン・ガール』(2014)
wwww

 

とか言いながら、『ゴーン・ガール』のレビュー記事を見る限り、

私は『気休めの報酬』を観ているらしい。
sann

2011年と言えば3・11、東日本大震災とフクイチ原発事故の年。

映画館も一時閉鎖で、

このたぐいのおふざけ映画を観る余裕はなかった気がするが…。

 

モウロクしたなあ…。

 

これが、

モウロク事例〈その2〉

 

 

『気休めの報酬』に話を戻せば、

観たかどうかはともかく、

個人的事情(地元埼玉にシネコン充実)で

2011年に、映画をわざわざ千葉の松戸で観るわけがない。

 

とにかく、あらためて副題なしの第1作

『ジョニー・イングリッシュ』があったことに気づき、

そちらは2003年公開だった。

 

そうそう、こちらですよ。

この予告で、ジョニーが日本語を話すところが

大きく取りあげられたが、本編では不発気味だった。

 

劇場手前の公園で時間をつぶし、

今は縮小しきりの出版社と細々と連絡を取るなど、

人生のドン底期に見たこともあり、

映画のコメディトーンと裏腹に、

思い出すだけでも悲しくシケタた気分になる。

 

シネマサンシャインといえば、

改めて触れておくべきは、

柏シネマサンシャイン(千葉県柏市)
nashi

〈2スクリーン、420席、1993年12月5日開館、2008年1月18日閉館〉

について、

「たしか入ったことはない…はず」と書いた(2014/12/13)

が、

いや、建物完成前に、『紅の豚』(1992)を観たかも。(2018/9/30)

と書き直した。

 

1992年後半当時、

半年だけ講師をしていた千葉県の私立校で、

『紅の豚』の話題になり、

1992年7月18日公開のこの作品を、

仕事帰りに、

近場で上映している映画館で観ようと思い立った。

 

監督は宮崎駿。前作の『魔女の宅急便』(東映系公開)に続いて劇場用アニメ映画の興行成績日本記録を更新した。

『紅の豚』以降、スタジオジブリ映画における宮崎駿監督作品は全て東宝系での公開となった。

 

——ということで、

1993年12月5日にオープンしたサンシャイン柏でも、

新作ではなくとも安定の興行力の『紅の豚』を、

開館前の準備期間中(〜1993/12)に上映していてもフシギはない。

 

「開館前の準備期間中」というのは、

以下の事情による。

 

1992年の秋か冬、

ぴあかなんかで調べて上映中の情報をつかみ、

「ふうん、柏で『紅の豚』を上映してるんだ」と、

とりあえず現地まで行ってみた。

 

勤め先の新京成北習志野駅から、

新鎌ヶ谷で東武線に乗り換えて、

目的地にたどり着いたらアゼン。

 

現在の柏パルーザの地点

 

まだ映画館は完成しておらず、

普通のビルなら建物から着工するのに、

ここはなぜかなんと館内、

つまり映画館から建てていた!

 

外側の建物はまだ建っておらず、

劇場施設のまわりを仮の垣根?にかこわれ、

宣伝ののぼり旗が埋め尽くす中、

 

2つの映画館の間は、木製の渡り廊下だった。

 

少し前に降った雨だか雪かで、

渡り板がぬかるんでいたのを思い出す。

 

こんなフシギ空間で鑑賞した『紅の豚』は、

可もなく不可もなく。

 

宮崎駿作品なら、

すべて名作ってわけでもないんだな、

と、初めて気づいた瞬間である。

 

完成前の映画館で映画を見たのも初めてでぶっ飛んだ。

あくまでも営業側の判断だが、

柏という土地柄なのかとさえ勘違いした。

 

するとこの前、

こんなコメントが!

 

3. おおユーカリ

 
ユーカリは「ヤマト復活篇」見に行ったが、まさかサンシャインになるとは・・・・
サンシャイン松戸では「ティガ&ダイナ」を2回見たな。
サンシャイン柏は、居抜きでキャバクラになっている、ステージがスクリーンそのままの変なキャバで話題になった
 
テンタてんたくる
 
この情報から察するに、
柏サンシャインは、
柏駅から徒歩4分の立地ながら、
映画興行はジリ貧。
 

2009年2月、同館跡地にライブハウス「柏パルーザ」がオープンした。
 
2スクリーンあってもムダだと映画館は1館だけに縮小、
もう一館は、なんとキャバクラに改装されたらしい。
 
訂正・追加情報ついでに、
 
マシュー(声:槐柳二=さいかち・りゅうじ)の死因もわからず、
(たしか)突然他界して視聴者を戸惑わしたが、
本作『卒業』では、
マシューがかたくなで、危機がウワサされている銀行から預金を引き上げなかったことが災いすることがきちんと描かれている。
 
——と書いたところ、
 
1. マシューの死因
あくまで幼い頃の記憶ですが、名作劇場版アニメでのマシューは銀行が破綻した記事を読んでの心臓発作が死因のはずです。つまり一連の流れは踏まえていたと思います。
10-10
 
 
アニメ「赤毛のアン」は、本放送を1年間見通したきりで満足し、
一度も見返していない。
 
養父マシュウ(当時表記)の突然死があまりに衝撃で、
生前に彼がアンに遺(のこ)した言葉もまた強く胸を打ち、
思い出して人に伝えるだけで涙ぐんだ。
 
それで『火垂るの墓』(1988)や

さくま

hakahota

『誰も知らない』(2004)

だれしら

のように軽いトラウマになり、
つまみ食いできずに50回も見続けるのもしんどいので、
ずっと敬遠して40年近くも過ごしてしまった。
 
そしたら、最近注目のマクガイヤー氏が、
高畑勲を取りあげた動画で、
やはり「赤毛のアン」に触れるにあたり、
もっぱら話題はマシュウの死で、
「なんの前触れもなく唐突な死で、視聴者はポカン」
みたいな口ぶりだったので、
「ふうん、そうなんだ」と、
勝手に「前触れなし」の部分をふくらませて書いちゃったわけよ。
 

さしずめこれが、

モウロク事例〈その3〉

 
もちろんマクガイヤー氏には何の非もなく、
東大出身の超インテリの高畑勲氏が、
一労働者の立場だった時には、
資本家や支配者の搾取構造に強く異を唱えていたのに、
高畑勲さん死去

作品に強いメッセージ性と芸術性

いざ人を使う側に回ると、
「良い作品作りのためには」作業者に無理を強いた点の指摘は、
社会学的にもたいへん意義深くて感心した。

——と、訂正記事ばかり続けて、

『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』についてなにも書かないのは、

書くことが何もないから。
 
 
ローワン・アトキンソン主演作だと、
『ジョニー・イングリッシュ』(2003)
Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』(2007・日本公開2008)のように、
これは見ましたよ。ウィレム・デフォーが出演してたよね。
 
彼のコメディアンの資質に頼り切り、
ダラダラと彼のパフォーマンスを映し続けて映画がダレる傾向があった。
 
ジャッキー・チェンがアメリカに渡って、
契約で危険なスタントができなくなってしまい、
シャンハイ・ヌーン』(2000)なんかのエンディングで、
子供じみた悪ふざけを延々ダラダラとやっている幼稚さを見せつけられて、
「この人って、ずっとこのレベルなんだな」
とグッタリ萎えたのと同様に、
ローワン・アトキンソンのねっとりしたギャグ演技には、
ヘキエキ食傷気味だった。
 
しかし『アナログの逆襲』は過去作の教訓が生かされ、
おそらくそういうシーンをじっくり撮ってはいても、
編集でバッサリ刈り込んでいる。
 
 
それもあって話はスムーズに進み、
89分にコンパクトにまとまってもいるおかげで、
 
 
何度も笑い声に満たされた。
 
 
ダレノガレ明美(右)を連想させる、オルガ・キュリレンコ(左)も華を添え、
 
『気休めの報酬』のことは忘れても、
『アナログの逆襲』のことは忘れないくらいには好感触でした。
 

いや、そのうち、

モウロク事例〈その4〉

になって、『アナログの逆襲』のことすら忘れるかも知れないが、

とりあえず良い時間つぶしにはなりますよ。