遙かなるユーカリが丘
シネコンウォーズの7回目
場所の記憶の23回目
この記事(スパイアクション最高峰!『フォールアウト/ミッション:インポッシブル』)で、
『ミッション:インポッシブル』第2作
『M:i:II』(2000)の鑑賞劇場として、
ワーナーユーカリが丘/現イオンシネマを挙げた。
ワーナー・マイカル・シネマズユーカリが丘は1999年3月6日に開館。
すると、チャッPさんより、
現イオンシネマ…ではなく、
シネマサンシャインとの情報をもらい、ビックリ!
ちなみにユーカリが丘のイオンシネマ、
今年6月にシネマサンシャインに譲渡されたのご存知でしたか?
早速調べてみると、
イオンシネマ、閉館しとるやないかーい!
ワーナーマイカルからイオンシネマへは名称変更だけなので、
それはともかく、
営業終了????
チャッPさんは北海道におすまいで、先日の地震にも見舞われたそうだが、
なんで千葉県のシネコン最新事情なんてご存知なのか?
とりあえずあわてて、
「シネマサンシャイン」「ユーカリが丘」でチェック。
イオンシネマ閉館の2週間後に改装オープンすることは、
2ヶ月前の4月には決まっていたのが読み取れる。
シネマサンシャインというのは、
佐々木興業という会社のシネコンブランド名。
かつての地名+サンシャイン順の館名時代に、
柏シネマサンシャイン(千葉県柏市)
<2スクリーン、420席、1993年12月5日開館、2008年1月18日閉館>
「へえ、こんなところに映画館があるんだ」と思っただけで、たしか入ったことはない…はず。
いや、建物完成前に、『紅の豚』(1992)を観たかも。
草加シネマサンシャイン(埼玉県草加市)
<4スクリーン、362席、1993年12月18日開館、2008年8月31日閉館>
石井竜也監督の『河童 KAPPA』(1994)と、
『スコーピオン・キング』(2002)をここで観た。
そして、二度とここでは観るまいと誓ったら、西新井のTOHOシネマズにとどめをさされて、6年後に潰れた。
松戸シネマサンシャイン(千葉県松戸市、西口公園前綜合第3ビル3・4・6階)
<7スクリーン、872席、1993年3月13日開館、2013年1月31日閉館>
『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 』(2011)をここで観た。
の3館等を有しながら、
近代シネコンに押されて、
次々に閉館。
ここらへんは、やはりWikiに詳しい。
店舗の傾向
四国と首都圏中心に15サイトのシネマコンプレックスを展開している。
経営する佐々木興業は老舗の映画興行会社であり、小規模商店的な経営文化であるため、役員が皆プレイングマネージャーとして動くなどローコスト経営が根づいている。
そのため、飽和状態とも言われ他社が出店を控える近年でも、土浦、かほく、エミフルMASAKIを出店しており、業界内での存在感を示している。
四国ではフジ運営のショッピングセンターに併設される傾向が強いが、近年はイオン系列のショッピングセンターへの出店もしている。
一方で、柏や草加などは契約満了時に閉館しており、従来館については整理を進めている。
沿革
- 1943年4月 - 会社設立。
- 1978年12月 - 愛媛県松山市の映画館、東宝国際を改築し4スクリーン化(レッド・グリーン・ブルー・イエローの各ホール)。同時に松山国際ビルへ改称。
- 1985年7月6日 - 東京都豊島区に池袋シネマサンシャインを開館。
- 1985年12月 - 松山国際ビルを改称し松山シネマサンシャインとする。
- 1994年12月 - 池袋シネマサンシャインに1スクリーン増設。
- 1997年7月12日 - 1フロアにスクリーンを集約したマルチプレックスタイプの茂原シネマサンシャインを開館。
- 2003年5月9日 - 松山シネマサンシャインを閉館し大街道シネマサンシャインに統合。
- 2008年5月 - 現社長就任。
- 2009年5月1日 - 劇場名称の地域名を後ろにする改称を実施(例:池袋シネマサンシャイン→シネマサンシャイン池袋)。
- 2011年7月1日 - IMAXデジタルシアター&フルデジタルシネコンのシネマサンシャイン大和郡山を開館。関西への進出は初。
- 2014年4月25日 - シネマサンシャイン平和島に東日本初・シネマサンシャイン初の4DXシアターをオープン。中川コロナシネマワールド、小倉コロナシネマワールドに続いて日本で3番目(同日に福山コロナシネマワールドにも4DXシアターがオープンしている)。
- 2017年4月22日 - 九州地方初出店となるシネマサンシャイン姶良(あいら)を開館。
ユーカリが丘は、
↑ワーナーマイカル時代
↑イオンシネマ時代
自動券売機、QRコード入場等新しいシステムを導入、
コンセッション(売店)は、ほぼ以前のまま。
(※サービス内容の変更は後述)
8スクリーンは変わらず、
シネマサンシャイン ユーカリが丘開業に際し、幅広のシートを全スクリーンに設置。
————とのことで、席数は旧館の
1,494席から、
改装後は、1,237席(うち車椅子席12席)に、
257席も減っている。
この劇場には色々と思い出もあるので、
今も地元の知人に訊いてみると、
- イオンシネマは潰れた
- 発券は自動化されたが、それ以外は特に変わった印象はない
- ユーカリが丘で映画を観たい人は、そもそもあまりいない=需要がない
ほんのひと月後の1999/4/1に、
同系列のワーナーマイカル市川妙典の9スクリーン、2211席にあっさり抜かれた。
開店当初はサティ、ワーナーマイカルだった。
今ではすっかり、イオンシネマに。
この市川妙典は、7〜8ヶ月後の1999年11月27日に、
江戸川をはさんだお隣さんシネコン、
TOHOシネマズ市川コルトンプラザが
↓ヴァージンシネマズ市川コルトンプラザ(1999年11月27日〜2004年2月27日)
↑TOHOシネマズ市川コルトンプラザ(2004年2月28日〜)
9スクリーン、2134席でオープンしても、
規模(席数)では負けなかった。
ユーカリが丘と市川妙典に、
1999年の春に相次いでワーナーシネコンがオープンしたのは、
夏の『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』公開に合わせてのこと。
19年後の今もそうだが、
開館当時の1999年も、
ユーカリが丘に映画館はまったくそぐわなかった。
今からかれこれ2年ほど前、
2016年11月20日&27日(日曜)の2週連続、
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』で、
行ったことない街でベスト5聞きましょう!
▼ 縁もゆかりもない場所で… 地元の人に聞き込みを行い、オススメされた「XX駅」周辺のスポットを巡る!
——で、XXに志津が選ばれるも、なにしろ何もない町なので、
すぐに見所が隣のユーカリが丘に移動したが、
【千葉・志津のオススメ店 】
第5位『サティー』千葉県佐倉市上志津1656-4
第4位『ユーカリが丘南公園』
コクーン新都心(現在のコクーンシティ)にオープン。
【追記】
シネリーブル千葉ニュータウン
2005年8月6日に日活が経営、運営するシネマコンプレックスとして開館。
2009年4月1日より日活が東京テアトルと業務提携し、他のシネリーブルブランドの劇場と共に東京テアトルの運営となる。
2011年3月11日の東日本大震災でシアター7の天井が崩落するなどの大幅な損傷を受けた。復旧には多大なコストを必要とするため、東京テアトルは運営再開を断念。
運営を引き継いだ千葉興行が「シネマックス千葉ニュータウン」と改称した上で、同年7月9日よりシネマ1〜6の運営を再開し、同年11月26日に全シネマが再開した。
2015年6月26日より、「USシネマ千葉ニュータウン」に館名変更。体感型上映システム『4DX』を導入しリニューアルオープンした。
2013年11月28日オープン
計画中の劇場
- 東池袋1丁目 新シネマコンプレックス プロジェクト(仮称)(東京都豊島区) <12スクリーン、2500席、2019年度開館予定>
- サンシャイン通り沿いに東急不動産と共同で地上14階、地下2階のビルを建設し、4階から14階に首都圏最大級となるシネコンを開業する。高さ18メートル、幅26メートルの日本最大級スクリーンを使用した次世代IMAXシアター「IMAX with LASER」を東日本初導入するほか、他のシアターにも4DXやドルビーアトモスなどの最新鋭設備を導入する。
施設だけ充実してても、
人員がいつものサンシャイン体制だったら…
翌2020年には、となりにあてつけがましく、
TOHOシネマズ池袋(仮称)も完成することだし、先行きが危ぶまれます。
サンシャイン系シネコン(本物件)と、
TOHOシネマズの位置(豊島区庁舎等跡地)は、ほんの目と鼻の先である。
同じ名前の映画館を応援しますっ!
サンシャイン池崎