『ジャスティス・リーグ』4DX・吹替
2017/11/24 イオンレイクタウン スクリーン1 D-7
みなさんは、いわゆる映画レビューを、
どんな目的でご覧になりますか?
私の場合はズバリ、
その映画を観るか観ないかを決めるためです。
となると、ネタバレはまっぴら。
あらすじもいりません。
『インターステラー』で、
意外な出演者(マット・デイモン)がいたこともあるので、
キャスト表もいりません。
あらすじもキャスト表もない、
アメリカでは大流行の、動画レビュー。
日本では、
前半無料/後半有料のゼミ講座?や
ラジオ番組。
それにこのブログ記事と同じくくりの、
映画レビューブログ。
さらには、Yahoo!の映画レビューもありますが、
今回の『ジャスティス・リーグ』に限って言うと、
鑑賞前の11/24にはまだ、
「よし、観よう!」
とも
「いや、やめとこう」
とも、判断つかないレビューばかり。
そこで、
「人のふり見てわがふり直せ」
ネタバレなしで、
なるべく簡潔、手短かに、
『ジャスティス・リーグ』がどういう映画かを伝えよう。
クラシックカーとか、
○○邸とか○○城と称される名所旧跡には、
その筋の好事家(こうずか)がいて、
コレクターとして集めたりするもの。
とはいえ邸宅や城は、何軒も1箇所に集められないから、
車の方で例えると、
DCキャラたち、
中でもとりわけバットマンは、
クリストファー・ノーランの『ダークナイト三部作』
『バットマン ビギンズ』(2005)
『ダークナイト』(2008)
『ダークナイト ライジング』(2012)
買い損はないと、
チョンボ野郎のザック・スナイダーが判断。
いわば(バットモービルならぬ)
バットマンという名車を、
スーパーマンやワンダーウーマンといった、
他の並みいる名車と共に買い揃えたようなもの。
しかし買い揃える能力と、
クルマを使いこなす腕は別物。
車のセンスも最悪で、
せっかくの名車を乗りつぶし、
最悪の塗装で、ポンコツ化していた。
結局、
これ以上クルマを所有できなくなり、
かねてよりクルマの扱いがバツグンの、
ジョス・ウィードン(ウィドン/ウェドン)に権利が引きつがれた。
ジョスは故障だらけの全車の点検と整備をすませ、
泥、サビ、傷と凹みだらけのボディを、
洗車と板金加工、再塗装に努めた。
こうして本来の輝きを取り戻したクルマを、
ジョスは自ら巧みなハンドルさばきで鮮やかに乗りこなし、
見事にクラシックカーレースで優勝した。
『ジャスティスの誕生』も『スーサイド・スクワッド』も、
これまでのDC映画の流れから、
どうせダメと見かぎって未見でも、
『ワンダーウーマン』での挽回に光明を見出し、
それつながりで望みをつなぎ、
信頼できる、
↓この人のレビューを見て、
『ジャスティス・リーグ』を見たことを、
私は何ら後悔していない。
まさにひと言で申せば、
板金名人のお手並み拝見。
『スーパーマン リターンズ』(2006)までは踏襲されていた路線を、
『マン・オブ・スティール』(2013)から変更して失敗したんだから、
4年で元通りと言うことか。
とまあ、一応これだけでも良いんだが、
せっかく観たんだから、
もう少し具体的なことも書いておこう。
ただし、
ここからは簡潔でも手短かでもなく、
画像も含めてネタバレなので、
(赤字表示)
できれば『ジャスティス・リーグ』鑑賞後にお読み下さい。
本作で行われたのは、
ポンコツ野郎ザック・スナイダーに勝手に作り替えられた、
各キャラを初期設定に戻すこと。
ブルース・ウェイン(ベン・アフレック)のセリフに、
「20年もバットマンを続けている」とあり、
執事のアルフレッド(ジェレミー・アイアンズ)のセリフには、
「ミサイルを背負ったペンギンを追いかけ回してた」とあるので、
ティム・バートンの『バットマン』(1989)、
『バットマン リターンズ』(1992)の、
マイケル・キートンが演じたバットマンの現在の姿ということになる。
これを裏打ちするように、
LaLaLand/Rambling (2010-08-26)
売り上げランキング: 715,014
LaLaLand/Rambling (2010-12-28)
売り上げランキング: 805,079
スーパーマンも陰鬱なマン・オブ・スティールのくすんだ色から、
明るい原色(メタリック)に色調がもどり、
復活/暴走のシーンで、
ジョン・ウィリアムズの、
あのテーマ曲がかすかに流れる。
Rhino/Wea UK (2000-02-28)
売り上げランキング: 75,431
Sony Classical (2017-11-24)
売り上げランキング: 4,011
4DXで観たのは、
日本ではIMAX単独上映はわずか1週間で、『鋼の錬金術師』が待ち構えており、
7/1 『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』
↓(1週後)
7/8 『ライフ』
↓(3週後)
7/28 『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』
↓(1週後)
8/4 『トランスフォーマー/最後の騎士王』
↓(1週後)
8/11 『スパイダーマン:ホームカミング』
↓(2週後)
8/25 『ワンダーウーマン』
↓(2週後)
9/9 『ダンケルク』
↓(3週後)
9/30 『亜人』
↓(2週後)
10/13『猿の惑星:聖戦記』
↓(2週後)
10/27 『ブレードランナー2049』
↓(1週後)
11/3 『マイティ・ソー バトルロイヤル』
↓(3週後)
11/23 『ジャスティス・リーグ』
↓(1週後)
12/1 『鋼の錬金術師』
↓(2週後)
12/15 『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』
【関東のIMAX館のご案内】
二子玉川 <2015 /4/24日開館>
109シネマズ二子玉川のIMAXデジタルシアターは、12chネクスト・ジェネレーション・サウンドシステムを完備しているため、360度迫力あふれる音に包まれ、まるで映画の中にいるかのような臨場感を実現しています。
109シネマズ二子玉川のIMAXデジタルシアターに、14席の最上級プレミアムシート“グランド・エグゼクティブシート”がございます。電動リクライニング&フットレストのついた革張りシート、専用ハンガー&専用テーブルで、ゆったりご鑑賞いただけます。
だったら近場でいいやというのと、
レイクタウンが
2016年4月23日の『ズートピア』から導入している4DXで、
不具合が解消されたこともあり、
同館で初めて、
4DXは『フォースの覚醒』以来2度目の体験となった。
IMAXは、通常スクリーンでは映写されない画面情報を含み、
音質も向上してるので、
極力優先してみるが、
4DXを優先しないのは、
●鑑賞料金がバカ高い。
●本当の映画作品の正当な評価が出来ない。
——の2点による。
『ジャスティス・リーグ』も4DXで盛られまくっており、
最初の大したことのないアクションでも、
足下のおぼつかない感じまで含めて、
グラングランとやられると、
「ずっとこの調子かよ」と思いやられた。
4DXで一番イヤなのは、
シートが背中を小突いたり叩くことで、
「前の席を蹴らない」という鑑賞マナー破りじゃんか
と言う気にもなる。
ブルース・ウェインは戦闘の後遺症で全身が痛み、
それを見かねたダイアナ/ワンダーウーマン(ガル・ガドット)に、
左肩をグキリボキリと矯正される。
その荒業の瞬間に、
画面向かって右の左肩を意味してか、
観客は自分の右肩あたりを背中から小突かれる。
「グキリとやられたのは左肩でしょ」
と感じたのは私だけ?
だけど、バットマンの輸送機が大破し、
バットモービルが飛び出して疾走する場面は、
4DX効果が抜群!
この場面だけは、
4DXで観て、ホントに良かった
と実感した。
売り上げランキング: 735
目の高さが左右でびみょーにズレてる、
NMB48の村瀬紗英(さえぴぃ)は映画ファンで、
オススメ作品が『パイレーツ・オブ・カリビアン』最新作の4DX版(私は未見)だったので、
「いやいや、4DXにだまされてるし」
と感じたけど、
私も『ジャスティス・リーグ』4DX版には、
まんまとだまされたのかも知れません。
なにしろザック・スナイダー作品は、
『300 〈スリーハンドレッド〉 』(2007)
『ウォッチメン』(2009)
『エンジェル ウォーズ』(2011)
『マン・オブ・スティール』(2013)
と、私を必ず夢の国に誘(いざな)ってくれたが、
『ジャスティス・リーグ』4DX版は、
助っ人監督ジョス・ウィードンのおかげで、
アクビ一つも出なかったけど、
それは4DXで、常に刺激を与えられ続けていたから…なのかも。
しかしアレだね。
スナイダーは『バットマン vs スーパーマン』の大失敗に何の反省もなく、
『ジャスティス・リーグ』も3時間版でほぼ完成しており、
それでも話がまとまらなくて、
前後編2部作構想だったと言うから、
始末に負えない。(※未確認情報)
そっちには、グリーン・ランタン(イドリス・アルバ)も出てたらしいよ。
ワンマンなスナイダー暴走を誰にも食い止められなかったところを、
実の娘が命を投げ出して事態を解決させたんだから、
父はチョンボでも、娘テイタムはヒーロー(ヒロイン)だね。
最近のエンディングクレジット後の「おまけシーン」には、
「一度ならず二度までも」があり、
レックス・ルーサーが釈放されて、
デッドプールみたいな外見の新敵役と手を組む。
「こいつ誰やねん」と思ってたら、
吹替キャスト表で「デスストローク」と知る。
デスストロークの正体は、スレイド・ウィルソン。
デッドプールの正体は、ウェイド・ウィルソン。
というわけで、デッドプールは同じマーベルのスパイダーマンではなく、
DCのデスストロークをなぞったキャラだった。
たしかデスストロークって、『X-MEN2』(2003/マーベル)にでてきたよな、
と思ったが、
あれはレディ・デスストライクでした。