〈その2〉私だけの『ブレードランナー』(1982)サントラ探究 | アディクトリポート

アディクトリポート

真実をリポート Addictoe Report

この記事(私だけの『ブレードランナー』(1982)体験〈その1〉 )の続き。

 

『ブレードランナー』は、

一度観ただけでは腑に落ちないところが多く、

封切り公開終了後に、何度も名画座めぐりをした。

 

『スタートレック2(Ⅱ) カーンの逆襲』
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-カーン

と二本立てで、新宿の名画座(新宿武蔵野館?)で観た時は、

なぜか隣に座ってきた酔客が、

上映中にガーガーいびきを立てて寝てしまい、

ほんとに迷惑した。

 

 

今のシネコンみたいに座席指定じゃないから、

移動すりゃいいんだけど、

エンプラの航行灯の点滅間隔をチェックするのに、

その席がベストポジションだったんだよなあ。
まきる
ブリッジ上部、ワープナセル後端、第二船体終端と船底部に位置するナビゲーションライトは、船の大きさと位置を示すため、衝突防止の急速点滅をくり返す。

 

そういや、

『アメリカン・グラフィティ』(1973)を東武松原シネマで観た時も、
441

勝手に酒(ウィスキー?)を持ち込んで飲んでる人の隣だったため、

ニオイにヘキエキしたっけな。

2006-3

 

それもあって、本作の評価は△。

友だちの映画好きに「つまらないよ」と伝えたが、

彼は運動部の部活がない、

高校の文化祭時期に見てきて、

「おもしろいじゃないか」と猛抗議された。

 

彼に言わせると、

町をたむろするチンピラ集団と、

魅入られながらもはぐらかす秀才学生カート(リチャード・ドレイファス)の関係性がサイコーだとか。

 

高校2年の時だから、1978年に見たわけ。

 

後年の知人から、

私は『アメグラ』のドレイファスに似てるよね

と言われたが、

2才若い妹には、

『マトリックス』のローレンス・フィッシュバーンに、

9才若い妹には、

ザキヤマに似てると言われる。

 

……

 

話を戻して、

同じ松原シネマで『ブレードランナー』を観たのは、

 

エイリアン 日本語吹替完全版 コレクターズ・ブルーレイBOX (初回生産限定) [Blu-ray]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2014-11-05)
売り上げランキング: 3,584

ディスプレイのグラフィック流用に気づいたりした。

 

映画本編を観て得られる情報は限られているので、

関連書籍から情報を得よう…とするのだが、

とにかく『ブレードランナー』には、

関連グッズが欠けていた。

 

まずはエンディングでポリドールから発売と告知されながら、

サントラLPレコード(※CDは1983年より)が出ない!

 

ジャック・エリオット指揮による

ニュー・アメリカン・オーケストラ盤(8曲入)

の音はチープ。

 

Blade Runner: Orchestral Adaptation Of Music Composed For The Motion Picture By Vangelis

Warner Bros / Wea (1988-03-01)
売り上げランキング: 11,032

『スターログ』誌上で、

「ついにホンモノのサントラ発売!」

とフェイク記事(読者のエイプリルフール投稿)が出ると、

渋谷のサントラ専門店すみやに問い合わせが殺到。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-sumiya

 

1984年に知り合った、

大聖堂で有名なケルン在住のドイツ人SWコレクター、

ウォルフガング(ドイツ人は、やたらとこの名前)、

ボーカウト、

ローナルドの3人は、

たしか1989年頃に来日したが、

新宿のアルタビジョンや、

1980年3月26日オープンから1992年に2代目に交代するまでは、

白熱電球のモノクロタイプだった。

 

渋谷駅前交差点の四面大型モニター連動に、

当初は1面→2面と次第に増えて行った?よね、たしか。

ブレードランナーの現実化と狂喜して、

カメラのシャッターを切りまくっていた。

 

この3人組はかなりの情報通で、

ネットのない時代にどう知ったのか、

日本には、『ブレードランナー』のサントラ盤があるはずだと主張する。

 

「いや、それはスターログのガセネタだから」

と納得させたが、

そんなこと、日本人のどれだけが知っとんねん!

 

どうやらヒトは国や海を越えても、

知りあうべき絶妙な相手とは、

しっかりと知りあえるようだ。

 

ウォルフガングの手紙が、

郵便配達員のミスで別の住所に届けられたのに、

その誤配先にも、私が住んでいたという奇跡を、

前にこの記事で書いたことがある。

 

当時は『ターミネーター』(1984)などの映画のガレージキットもぼちぼち発売されていたので、

3人組を浅草の玩具問屋街にも案内したが、

こうした海外からの来客に備えて、

フィリピン人の若い女性を店員に雇っている問屋があった。

 

その後、私は、

1992年に『カルトQ』SF映画の回で優勝。

 

翌1993年かに、

再来日したウォルフガングとボーカウトと再び玩具問屋街を訪問すると、

例のフィリピーナが私に向かい、

「なんかテレビに出てたでしょ。カルト?」

と思いがけず覚えていたから、オドロキ。

 

『ブレードランナー』の真正サントラに話を戻すと、

1989年にリリースされたヴァンゲリスのベスト盤

THEMES/ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス』に、

映画に使用された楽曲のうち3曲だけが収録された。

  1. ブレードランナー(エンド・タイトルズ) - End Titles from "Bladerunner" (4:59)
  2. ミッシング(メイン・テーマ) - Main Theme from "Missing" (4:01)
  3. 子供 - L'Enfant (5:02)
  4. 讃歌 - Hymn (2:47)
  5. チャイナ - Chung Kuo (5:32)
  6. タオ・オブ・ラヴ - The Tao of Love (2:47)
  7. 南極物語 - Theme from "Antarctica" (3:54)
  8. ブレードランナー(ラヴ・テーマ) - Love Theme from "Bladerunner" (5:00)
  9. ミュティニイ・オン・ザ・バウンティ(オープニング・タイトルズ) - Opening Titles from "Mutiny on The Bounty" (4:18)
  10. ミュティニイ・オン・ザ・バウンティ(クロージング・タイトルズ) - Closing Titles from "Mutiny on The Bounty" (5:00)
  11. メモリーズ・オブ・グリーン - Memories of Green (5:44)
  12. 海辺の少女 - La Petite Fille de La Mer (5:54)
  13. 五輪 - Five Circles (5:20)
  14. 炎のランナー - Chariots of Fire (3:31)
  • 1./7.は曲の一部を収録。10.は映画本篇用の約21分の曲のうち主題的な部分5分間をアルバム用に再演奏したもので、当該本篇用原曲から見れば一部収録となるが、再演奏版としては完全収録である。
  • 1./8.は1982年の映画「ブレードランナー」の、2.は1982年の映画「ミッシング」の、9./10.は1984年の映画「バウンティ/愛と反乱の航海」の、それぞれサウンドトラックで、いずれもそれまで発売されていなかった未発表曲である。
  • 8.の冒頭に編集ミスがある。
  • 14.は元のアルバム「炎のランナー」では「タイトルズ - Titles」の曲名で収録。

 

邦題は再発時期によって変化している。

1989年盤は「ブレードランナー / ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス」

1998年盤は「ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス~ブレードランナー」

2001年盤/2007年盤は「ブレードランナー~ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス」

となっている。

 

ブレードランナー~ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヴァンゲリス
ヴァンゲリス
ユニバーサル ミュージック (2016-06-08)
売り上げランキング: 111,508
Pops in Love
Pops in Love
posted with amazlet at 17.11.23
Boston Pops Williams
Philips (1990-10-25)
売り上げランキング: 54,449