過激化組織「IS」が異教徒や異宗派の虐殺を続ける折、なぜ、イスラム圏の二つの地域大国が断行するのか、不思議だと思います。


二つの国というのは、サウジアラビアとイランです。


これでは、「IS」が喜ぶだけでしょう。


断行当事国のサウジアラビアはアラブ民族でイスラム教スンニ派の住民が主体です。イランはペルシャ民族で、同シーア派が圧倒的に多いのです。


ペルシャ湾を隔てて、向かう両国は、1979年の革命で、イランの王政が倒れてから、一気に対立を深めました。


穏健を旨としたサウジが攻撃的姿勢に転じた背景には、米国のオバマ政権への不満があるのは当然でしょう。


米国は80年代の、イラン、イラク戦争でイラク寄りの姿勢をとり、90年代湾岸戦争(この時、編集の仕事を扱っていました)後、「イラン・イラク二重封じ込め」

政策を採用するなど、常にサウジを含むアラブ産油国を支援してきたのです。


こうした状況に対して、米国は、アラブ関係国との緊密な意思疎通を欠いたのではないでしょうか。


オバマ政権の思惑はともあれ、サウジなど湾岸協力会議の加盟国が長年にわたり、米国の中東政策を下支えしたのは確かです。


同会議加盟国のバーレーン、アラブ首長国連邦、クウェートなどもイランとの断交または大使召還を決めた意味は小さくありません。


最後に、がっかりしたことを述べます。

スポーツクラブの帰りに自転車が壊れ、近くのホームセンターへ。

「重症」ということで、預かりとなりました。少し落ち込みました。


でも、歩いている時に、星がくっきり見えたので、プラマイゼロなんだと自分にいい聞かせました。要はプラス思考。


プライベートな話で、すみませんでした。

杭打ち工事のデータ改ざん問題で、国土交通省の有識者委員会が、

中間報告をまとめました。


この問題が業界全体に広まった背景には、

業界の風潮や企業風土の問題があると指摘されています。

建設業界は信頼回復に向け、改善を急ぐべきだと思います。


中間報告は、再発防止策も示しました。

杭を支持層に届かせ、それを確認する責任を、

元請けが負うなどとする施行指針を国土交通省が示し、

指針を基に、業界が自主ルールを作成するよう、求めています。


それ以上に重要なことは、業界が抱える構造問題や緩んだ、

体質を改めていべきだと思います。


法定の管理体制さえ形骸化していたのは、あきれるばかりです。

心配なのは、こうした状況が、技術者不在で、建設業全体に広がっている、

可能性です。抜本的な改善策が要ります。


有識者委員会は、意図的な耐震偽装で、建物の安全性を損なった「姉歯事件」と今回の問題は、次元が違うらしく、法改正や罰則の導入には、踏み込まなかったようです。


ただ、法令の遵守を怠り、軽んじる点では、共通しています。

工事の発注者を含め、業界全体で危機感を共有すべきだ、と私は思います。

まずは、北朝鮮問題。

簡単にまとめます。


北朝鮮は、本日、国営朝鮮中央通信を通じて、「6日午前10時(日本時間同10時半)に、最初の水爆が成功裏に実施された」

との「政府声明」を発表しました。


韓国気象庁は同時刻ころ、北朝鮮の核実験のある北東部の、

ハムギョンプキクドキルジュ郡付近で、4・8地震波を観測したそうです。

北朝鮮の核実験は4回目です。


こうなると、北朝鮮が核実験を強行したわけですので、

朝鮮半島情勢が逼迫するのは確実です。


私はこの問題は、確かに、日本の危機に間違いなく関連していくのは、間違いないと思いますが、拉致問題が一向に解決しない現状を、私は問題視しています。



次の話題に。


題して「世相診断」


日本は中国に抜かれても、米中に次ぐ、世界第3位の堂々たる経済大国です。

一人当たりでもまだ十分先進国で上位という感覚が残っています。


ところがよく見ると、昔からこういう比較で、経済協力開発機構(OECD)加盟の先進国34カ国の中で20位。つまり、下の方になっていることが昨年末、分かったようです。


世界のトップ7カ国、米日独英仏伊加のG7でも、今や日本の下はイタリアでビリから二番目になっているのです。


OECDに入っていないシンガポールや香港は日本よりずっと多く、日本はアジアでも並みになりつつなるのです。金額は日本は世界一のルクセンブルグの3分の1以下。スイスや豪州やデンマークの半分といったところです。


それでも1人平均では人口の多い中国の5倍ありますが、統計は見ようで、中国の総人口13億人の富裕層上位1割だけとって比べたら、もはや中国の方が上位でしょう。


そのくせ何でも13億で割って平均の低さを盾に、中国は発展途上国にだと、言い切って、例えば温暖化ガスは思う存分だしまくり、日本は先進国だからと乾いたぞうきんを絞るようにまちまちと、削減しています。


日本の削減努力は中国(世界の温暖化ガスの三割も出しつづけている)の1カ月分の排出で効果は消えさり、偏西風にのり、日本に連日飛んでくるのです。


これは、人ごとではすまされないと思うのですが、読者の皆様は、どう思いますでしょうか。


今年は参議院の選挙が実施されます。


返り咲きから4年目に入った安倍総理は、参議院選に並々ならぬ闘志を燃やしているようです。


例年より半月ほど早く、今日から通常開幕する日程にしたのも、

昨年暮れに公明党の主張を入れて軽減税率の協議を決着させたのも、全ては、参議院を有利に戦う布石とみられています。


自民党は、与党のパートナーである公明党には、足を向けられないのです。なぜなら、公明党が立候補しないところ、以外は自民党を推す動きが、連立を組んだ時から続いているからです。


安倍総理は昨年11月28日、自ら会長を務める右派系の議員連盟「創生日本」の会合でこう訴えています。


「憲法改正をはじめ、占領時代に作られた仕組みを変えることが、立党の原点だ。来年の参議院選でお願いしたい」


だが、憲法を変えるには、衆参両院ともに、「総議員の3分の2以上」の賛成を得て、改正案を発議し、国民投票にかけなけばなりません。一時の多数派の意向だけで、容易に変更ができないように設けられた高いハードルです。


現在、与党である自民、公明両党は、衆議院で3分の2以上の議席を占めています。しかし、参院では、3分の2まで30議席が足りないのです。


憲法学者の長谷部恭男氏は「国会が戦争を通じて攻撃しているのは、実は敵国の憲法原理だ」と述べています。この表現に従えば、日本は憲法は戦いに負けて、新たな憲法原理を獲得したことになります。


「戦後レジウームからの脱却」を唱え、現憲法を「占領軍のおしつけ」と呼んできた安倍総理である。出発点であるポツダム宣言を読んでいないと考えにくい。むしろ、宣言への抵抗感を隠すために論評を避けたと思います。


憲法が定めるのは、抽象的なことでないのです。

自由に小説や音楽を楽しめるのも、差別も差別はいけないと多くの人が考えるのも、外国との関係を良くしようとする力が働くのも、憲法が元になっているのです。


憲法の議論では、そんな生活者の実感を大切にするべきでしょう。

なぜなら、憲法は権力者のものではなく、私たちのものだと思います。


個人的には、日本国憲法の9条だけは、死守すべきだと思います。


上記の読んだ読者のみなさま。いかに、安倍内閣が、右へ右へのと突き進んでいると思いませんか。私はこの国の将来を憂えています。


私的なことですが、昨日夜、関東ウェーブの幹事から電話がありました。彼もいろいろ悩んでいるようです。

中国が南シナ海、スプラトリー諸島の人工島で行った、

飛行テストは、オバマ政権がイスラム過激派組「IS」掃討に注力し、

人工島周辺で、巡視活動を控えていたさなかに行われました。


オバマ政権は改めて中国へのけん制を強めるでしょう。


オバマ大統領は昨年9月の米中首脳会談で、習近平国家主席から、

人工島について、

「軍事拠点を意図していない」との約束を引き出しました。

軍事目的に即座に転用可能な今回の行動をうけいれる余地はありません。


オバマ政権は10月下旬、米イージス駆逐艦に人工島の12海里内で、

巡視活動を実施させ、中国側に圧力をかけました。


巡視活動を「再び実施する」(カーター国防長官)と明言し、

3ヶ月に2回以上は実施する方針でした。


しかし、11月以降、パリ同時テロやアメリカ国内での、

銃乱射テロの発生を受けて「IS」掃討を強化し、

巡視活動は控えていました。


まったく、中国という国は、困った国ですね。

今、民族や宗教、経済、世代・・・・・・

あやゆるところに亀裂が走っています。

国境を超越した空間を意味するはずのグローバル世界は、

今、皮肉なことにたくさんの分断線がおおわれています。


それを修復するために、和解を進め、不公平をなくし、安心できる社会を築くことが求められているのは、ないのでしょうか。


海外に目を向けてみましょう。


読者のみなさまもご承知の通り、ISは、狂信的な教義を掲げて人々の分断を謀る過激派組織です。


支配地域で従わない人々を隷属化し殺害するのは、もちろん、

他の宗教や文化を憎悪の対象にして、イスラム教徒との間に深い溝を作ろうとしています。


欧州では、中東の難民やイスラム系移民層への警戒感が急激に、強まりました。フランスなどで、排他的な右翼政党の支持率が高くなっています。

アメリカでは、共和党の大統領候補選びで「イスラム教徒を入国禁止に」(個人的には、これはヘイトスピーチだと思います)


翻って、日本。

経済的な不平等についても例外国ではありません。

それどころか、所得格差はOECD平均を超えて広がっているのが現実です。


子供の貧困率や雇用の非正規率も上昇しています。

かつての平等な国の姿はすっかりなくなりました。

にもかかわらず、社会保障と税の一体改革もままならず、この国の社会的連帯に弱まるばかりです。


私的な意見ですが、この流れは、小泉内閣に始まったと思います。


沖縄の米軍基地問題も日本に分断を生んでいるのが実態です。沖縄県民の多くが基地を本土に求めるのは、当たり前のことだと思います。


しかし、本土の反応は冷たいと言えるでしょう。政治は問題を安全を保障をめぐる党派的な対立の構図に還元してしまいます。そこに「同胞」への共感と連帯をもたらすナショナリズムは、見る陰もありません。


では、克服には何が必要でしょうか。

例えば、COP21の合意。自国の負担を避けようとするだけでは、

問題の本当の解決にはつながりません。各国の間で実際的な考えが共有された成果が上がる時に、初めて、各国が「同胞」になると言えるのではないでしょうか。

私が、記者2年目の時だったと記憶しております。


その時、私は、毎日新聞豊橋支局にいて、ある事件が起きていました。

その事件はあえて(女性のために)言いませんが、

かなりストレスがたまっていて、浜松に行って息抜きでもしようかと思って、

国道1号線を車で飛ばしていました。


すると、目の前に交通課の係長が、誘導。

「おい、とにかく、マイクロバスに乗れ。話はそれからだ」


すると、その係長がまた、来て、

「おい、お前、ここは制限スピード何キロだと思ってるんだ?」

「60キロですけど」


「バカ、お前のスピード120キロだぞ。しかも今日の最高新記録」

「えー、じゃ、免停ですか?」


「そうだけど、毎日、顔を見合わせているわけだし、

署長、副署長には、黙っているからな。

ただ、見逃すのは最初で最後だぞ」


もう、時効が過ぎているので、書きました。

不正を正す、ジャーナリストがこういうことをしては、

だめですよね。


係長はとっくの昔に退職しています。係長さん、免停にならずに、すみました。

ありがとう、ございました。

ちなみに、今は、安全運転です。

酒酔い運転などは、当たり前ですが、持っての他です。


読者のみなさま、新年明けまして、おめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。


古巣の毎日新聞の記事を一部引用いたします。



今後、18歳、19歳の若者が、今夏の参議院選挙で、

初めて投票権を持ちます。


そこで、改めて民主主義とは何かを考えてみましょう。


昨年は、日本の民主主義の成熟度が試された年でした。

象徴的だったのが、安全保障関連法をめぐる論議です。


国民の多くが「議論は付くされていない」と感じていましたが、

強行採決したのです。

これは由々しき問題ではないでしょうか。


社会の分断をどう防ぐかは、グローバルな課題でもあります。

ヨーロッパでは、難民の受け入れで、多文化主義が揺さぶられています。


パリの同時多発テロが宗教間の憎悪をあおり、異なる価値観を否定する空気が、各国で強まっているのです。


日本に目を向けましょう。

安全保障、原発、沖縄の基地問題、家族や共同体の形など、私たちが直面しているのは行方を左右する、困難な問題ばかりです。経済成長が矛盾を隠した過去の時代に解決策はありません。


日本は今、二つの大きな潮流の岐路に立っています。


一つ目は、政治でも、経済でも、国が目標を掲げて、国民を引っ張る、

国家主導型の社会です。


そうしたリーダーシップには、決断の正しさへの信念はあっても、国民への説明責任の意識は希薄になりやすい。国民が理解しなくても、歴史が評価してくれる、という独善に偏りが懸念されます。


もう一つは、一人一人が自分で情報を集め、考え、発言し、決定に参加する社会を目指す流れです。それは、自律した個人の多様な声が反映されることです。


民主主義は、それ自体が目的ではなく、誰もが住みよい社会を作りあげる手段に過ぎません。しかも、時間と手間隙がかかる主義です。


20世紀前半に多くの作品を残したイギリスの批評家・小説家のフォースターに、次の言葉があります。


「民主主義には『万歳三唱』しよう。一つは、それが、多様性というもの認めているから。二つ目には、それが批判を許しているからだ。この二つさえあればいい」


「民主主義とは何か」の答えは、これで十分ではないでしょうか。



今年を振り返って、できるだけコンパクトにまとめます。


政治=安保(戦争)法通過。

経済=アベノミククス道半ば。

社会=同時多発テロが激化。


ちなみに、私の家では、年越しそばは、うちが打ちます。


読者のみなさま。良いお年をお迎えください。

まず、病気関係ですが、8月ぐらいがかなり、気分の波が高く、

浪費がありました。

ですので、今は、余分な物は買わないようにしています。


仕事の方は、自著の影響かどうかは分かりませんが、

東京の広告代理店から、何か書いてくれないか(いわゆる依頼原稿)との申し出があり、これは、ラッキーとしか、言いようがありません。


今月26日から、また、スポーツクラブに通い始めましたが、

体を鍛える意味、あと、体重を落とす意味で、継続していきます。


明日もブログ記事を書くかも知れませんが、

それはさておき、読者のみなさま、たいした記事しか書けない自分ですが、

今年は、大変、ありがとうごさいました。


このブログは、読者あってのブログです。

それを忘れず、今後も書いていきます。