次の数字は何だと思いますか?

前回の記事では、

1+2+3+…+200

という問題を通して、

AAAで大切にしたい学びについて紹介しました。

今回は、

別のタイプの問題で、

AAAではどのような学びをするのかを紹介してみたいと思います。


次の数列の続きを考えてみてください。

1

9

25

49

81


AAAの生徒であれば、

「平方数が並んでいる」

ということにはすぐ気づくでしょう。

さらに、

と、

奇数の平方数になっていることにもすぐ気づけると思います。

 

では、

20番目は何でしょうか。

100番目はどうでしょうか。


ここで大切なのは、

いきなり答えを思いつくことではありません。

困ったら実験してみることです。


例えば、

奇数を並べてみます。

1番目の奇数…1

2番目の奇数…3

3番目の奇数…5

4番目の奇数…7

5番目の奇数…9

10番目の奇数…19

11番目の奇数…21

12番目の奇数…23


すると、

いろいろなことに気づきます。

「奇数は2ずつ増えている」

「10番目は19だ」

「○番目が10増えると、奇数は20増える!!」

「だったら20番目は39かな?」

→「20番目の奇数は39だから、20番目の数は39²だ!」

と考えるかもしれません。

 

また別の生徒は、

「奇数は2ずつ増えているから、

n番目の奇数は2n−1じゃない?」

と考えるかもしれません。


AAAで大切にしたいのは、

どちらが先に正解したかではありません。

どんな発見をしたのか。

何を根拠に予想したのか。

そこに価値があります。

 

数学では、

目の前の数字を計算するだけではなく、

その奥にある規則を探します。

実験してみる。

予想してみる。

確かめてみる。

そしてまた考える。

 

実は、

中学校で学ぶ関数も、

高校で学ぶ数列も、

その繰り返しです。

変化の仕方を観察し、

規則を見つけ、

未来を予測する。

 

私は、

この力こそが数学のおもしろさだと思っています。


有段者の子どもたちは、

計算力があります。

だからこそ、

計算に追われるのではなく、

規則を探すことに時間を使うことができます。

 

AAAでは、

「なぜそうなるのか」

「どんな規則が隠れているのか」

を大切にしています。

そして、

分からないときはまず実験してみる。

試してみる。

比べてみる。

そんな姿勢も育てていきたいと思っています。


次回は、

「間違いから学ぶ数学」

についてお話ししてみたいと思います。

"困った時は実験。実験から、すべては始まる。"

1+2+3+…+100をどう計算しますか?

前回の記事では、

あんざんすうがくゼミAAAの募集についてお知らせしました。

今回は、

実際にAAAでどのようなことを考えるのか、

少しだけ紹介してみたいと思います。

 


 

1+2+3+4+5+…+100

有名なガウス少年の問題です。

 

有段者であれば、何度も指慣らしで計算したことがある問題。

5050とすぐに答えられる子も多いでしょう。

では、

1+2+3+4+5+…+200

だったらどうでしょうか。

有段者なら、

力技でも答えを出せてしまうかもしれません。

でもAAAでは、

「どうすればもっと簡単に考えられるかな?」

を考えます。

 


 

例えば、

1+200=201

2+199=201

3+198=201

100+101=201

と考えると、

201が100組あります。

だから

201×100=20100

と求められます。

 


 

ある生徒は、

「101〜200は、1〜100を2回やったようなものだから、

5050×2=10100じゃない?」

と考えるかもしれません。

残念ながら、

これは正しい答えではありません。

でも私は、

こういう発想をとても大切にしたいと思っています。

 


 

学校では、

「間違えたから直そう」

で終わることが多いかもしれません。

でもAAAでは、

「なぜそう考えたの?」

を大切にします。

間違いの中には、

良い発想の種が隠れていることがあるからです。

 


 

なぜその考え方になったのか。

どこまでは合っていたのか。

どう考えれば正しい答えにたどり着けるのか。

逆に、

正しい答えを出した人は、

何に気づいたのか。

どこがおもしろかったのか。

 

 

AAAで大切にしたいのは、

答えそのものではありません。

答えにたどり着くまでの考え方です。

 


 

有段者の子どもたちは、

高い計算力を持っています。

だからこそ、

計算そのものではなく、

考えることに時間を使うことができます。

それは大きな武器です。

 

AAAで育てたいのは、

「速く解く力」だけではありません。

「なぜそうなるのかを考える力」

「別の見方を探す力」

「自分の考えを説明する力」

です。

 

答えを出して終わりではなく、

答えにたどり着くまでの過程を楽しむ。

それがAAAで大切にしたい学びです。

 


 

次回も、

実際にゼミで扱うような問題を紹介してみたいと思います。

"間違いは、別解の入り口"

いよいよ、あんざんすうがくゼミAAAの募集を始めます

ここまでの記事では、

有段者の可能性や、

AAAが目指す学びについてお話ししてきました。


そして今回

「あんざんすうがくゼミAAA」

を間もなく募集開始することを告知したいと思います。

 

私はこれまで、

公立中学校・高校で20年以上数学を指導し、

高校入試・大学入試指導に携わってきました。

 

また、

珠算指導にも長年関わり、

多くの有段者たちを見てきました。

 

有段者は、これまでの珠算学習の中で、

多くの経験と大きな武器を手に入れています。

 

高い計算力。

集中力。

努力を継続する力。

失敗しても立ち上がる力。

 

それらを手に入れた有段者には、

解なき未来を生き抜く上で、

大きな可能性があると信じています。

 

一方で、学校での勉強面を見ていると、

少し不思議な現象も起こります。

 

小学校の算数では、

計算力の高さが大きな武器になる。

しかし中学校に入ると、

文字式や方程式、

関数や証明など、

計算力だけでは通用しない世界が広がっていく。

 

その結果、

小学校では物足りなさを感じていた子が、

中学校では数学に苦手意識を持つことさえあります。

私はその姿を何度も見てきました。

 

だからこそ、小学生のうちに、

計算力を思考力へとつなげる学びが

有用なのではないかと考えております。

 

珠算で培った力を数学へ、

そしてその先の学びへつなげる場所があれば

楽しいし、安心できるし、さらにその先へ進みたいという意欲がわくのではないかと思い、

「あんざんすうがくゼミAAA」を立ち上げることを決意しました。

 

AAAは、単なる先取り塾ではありません。

・計算力を武器に、考える力を育てる。

・答えを覚えるのではなく、考え方を学ぶ。

・仲間と学びながら、数学のおもしろさに出会う。

そんなゼミを目指しています。

 

特に、こんな子どもたちに参加してほしいと思っています。

・珠算や暗算で段位を取得している

・学校の算数が少し物足りない

・難しい問題や規則探しが好き

・中学数学に興味がある

・同じような仲間と一緒に学びたい

・答えだけでなく「なぜ?」を考えてみたい

 

もちろん、最初から数学が得意である必要はありません。

大切なのは、

「もっと考えてみたい」

という気持ちです。

 

現在、2026年9月開講に向けて準備を進めています。

詳細については、

今後少しずつご案内していきます。

まずは、興味を持っていただけた方とお話しできれば嬉しく思います。

 

有段者の計算力を、その先の学びへ。

 

新しい挑戦を、一緒に始めてみませんか。

 

"計算力は、思考の武器"

なぜAAAは「塾」ではなく「ゼミ」なのか

ここまでの記事では、

AAAでどのような学びを目指しているのかについてお話ししてきました。

 

今回は、

なぜ私が「あんざんすうがく塾」ではなく、

「あんざんすうがくゼミAAA」

という名前にしたのかについてお話ししたいと思います。

 


 

私は、

数学の力は、

教わるだけでは身につかないと思っています。

もちろん、

知識を学ぶことは大切です。

公式を知ることも大切です。

解き方を学ぶことも大切です。

 

しかし、

本当に力がつくのは、

自分で考えたときです。

 

なぜそうなるのか。

本当にその方法が一番よいのか。

他の考え方はないのか。

 

そうしたことを考える中で、

数学的な見方や考え方は育っていきます。

 


 

私は学校現場でも、

生徒同士の対話によって理解が深まる場面を何度も見てきました。

 

先生の説明では分からなかったことが、

友達の一言で理解できる。

自分では思いつかなかった考え方に出会う。

人に説明することで、

自分の理解の曖昧な部分に気付く。

 

そうした経験には、

大きな価値があります。

 


 

特に有段者の子どもたちは、

計算力という共通の土台を持っています。

だからこそ、

答えを出すことよりも、

「どう考えたか」

について話し合うことができます。

 

実際、

同じ問題でも、

図で考える子がいます。

式で考える子がいます。

規則を見つける子がいます。

暗算で一気に処理する子もいます。

 

どれが正しいかではなく、

どんな見方ができるのか。

そこに数学のおもしろさがあります。

 


 

そしてもう一つ、

私はAAAを

「間違えてよい場所」

にしたいと思っています。

 

学校の私の授業では、

「Enjoy making mistakes!!」

の掛け声のもと、どんどん発表し、どんどん間違え、

たくさんのうまくいかなかった例をコレクションしてもらっています。

 

なかなか、間違いを楽しむことは難しいですが、

できる生徒が間違えた時のクオリティは

周囲をうならせるものがあります。

 

 

なぜそう考えたのか。

どこまでは合っていたのか。

そこから何が学べるのか。

 

そうした対話の中で、

理解は深まっていきます。

 

だからAAAは、

一方的に教わる塾ではなく、

みんなで考え、

学び合うゼミにしたいと思っています。

 

仲間の考えに触れる。

自分の考えを言葉にする。

間違いを恐れず挑戦する。

 

そんな学びの場を目指して、

私は「あんざんすうがくゼミAAA」という名前を選びました。

 


 

次回はいよいよ、

9月開講予定のAAAについて、

具体的な内容をご案内したいと思います。

"答えを競う場所ではなく、考え方を磨く場所。"

AAAでは何を学ぶのか

前回の記事では、

高校へ進学した卒業生との再会について書きました。

 

今回は、

「あんざんすうがくゼミAAAでは実際に何を学ぶのか」

についてお話ししたいと思います。

 

まず最初にお伝えしたいのは、

AAAは中学数学や高校数学を題材としますが、

単なる先取り塾ではありません。

 

私が本当に大切にしたいのは、

「どこまで進んだか」ではなく、

「どう考えたか」です。

 

例えば、

小学4〜5年生の有段者であれば、

学校の計算問題に苦労することはほとんどありません。

一瞬で答えが出て、終わり。

だからこそ、

計算練習に時間を使うのではなく、

考えることに時間を使いたいのです。

 

規則を見つける。

図を使って考える。

複数の解き方を比べる。

なぜそうなるのかを説明する。

 

そうした経験を積み重ねることで、

中学数学や高校数学をただ学ぶだけでなく、

深く濃い学びにつながる土台が育っていきます。

 

そしてAAAでは、

学年ではなく理解度を大切にしたいと考えています。

 

小学生だからここまで。

中学生だからここから。

何年通ったからここまで。

そうした区切りよりも、

理解できるなら先へ進む。

必要なら立ち止まって考える。

 

その子に合ったペースで学んでいく。

私はそれが本来の学びの姿ではないかと思っています。

 

また、AAAはゼミと名付けているように

自分の考えを話す。

友達の考えを聞く。

説明する。

質問する。

そうした時間を大切にしたいと思っています。

 

数学は、

答えを覚える教科ではありません。

考え方を育てる教科です。

 

そして、

その土台の上に、

中学数学や高校数学があります。

 

AAAでは、

珠算で培った計算力を武器にしながら、

その先にある数学的な見方・考え方を育てていきたいと思っています。

 

次回は、

なぜAAAが「塾」ではなく「ゼミ」という名前なのかについてお話ししたいと思います。

"進度より深度"

ある卒業生が教えてくれたこと

今年高校へ進学した卒業生が、

5月末に顔を見せてくれました。

中学生の頃に私が数学を担当していた生徒です。

 

しばらく話をしていると、

こんな言葉を聞きました。

「高校に入って、予習が当たり前だと知りました。」

「中学校でアキ先生の授業を受けていて良かったです。」

 

その言葉を聞いて、

とても嬉しくなりました。

 

私は以前から、

生徒たちに予習を勧めてきました。

 

なぜなら、

予習とは単に先に勉強することではなく、

未知の問題に挑戦する経験だからです。

 

分からなくてもよい。

間違ってもよい。

今持っている知識を使って、

自分なりに考えてみる。

その経験が、

将来とても大きな力になると思っています。

 

実際、社会に出ると、

教科書に答えが載っている問題ばかりではありません。

自分で調べる。

仮説を立てる。

試してみる。

そんな場面の連続です。

 

だから私は、

学校でも単に解き方を教えるだけでなく、

少し先の世界を意識させることを大切にしてきました。

 

「この考え方は高校でも使うよ。」

「実はこの先にこんな数学があるよ。」

そんな話を授業の中でよくしていました。

 

もちろん、

その場ですべて理解できなくても構いません。

大切なのは、

少し先の世界を知っておくことです。

見たことがある内容と、

まったく初めて見る内容では、

感じる難しさが大きく違うからです。

 

その卒業生は、

高校に入った今も、

数学に前向きに取り組んでいるようでした。

 

私はその姿を見て、

改めて感じました。

子どもたちは、

私たちが思っている以上に大きな可能性を持っています。

特に、

珠算で鍛えられた有段者の子どもたちは、

高い計算力だけでなく、

努力を積み重ねる習慣も持っています。

 

だからこそ、

少し早く、

少し深く、

数学に触れる価値があるのではないかと思うのです。

 

私は、

小学生のうちから高校数学をどんどん進めたいわけではありません。

ただ、

将来につながる見方や考え方を、

少しずつ育てていきたいと思っています。

 

卒業生の言葉は、

私が大切にしてきた学びには意味があったのだと、

改めて感じさせてくれました。

 

次回は、

AAAでどのような学習を進めていくのか、

その全体像についてお話ししたいと思います。

"少し先の世界を知ることが、大きな自信になる。"

なぜ私は有段者向け数学ゼミを作ろうと思ったのか

ここまでの記事では、

有段者の可能性や、

AAAが目指す学びについてお話ししてきました。

 

今回は、

私自身がなぜ有段者向け数学ゼミを作ろうと思ったのかについてお話ししたいと思います。

 

私は20年以上にわたり、

公立中学校・高校で数学を指導し、

高校入試指導、大学入試指導を幾度となく経験しました。

 

その一方で、

部活動やボランティアなどを通して、

珠算指導にも関わってきました。

 

つまり私は、

珠算の世界と、

学校数学の世界の両方を見てきたことになります。

 

その中で、

ずっと感じていたことがありました。

 

それは、

有段者の持つ力が十分に生かされていないのではないか、

ということです。

 

有段者の子どもたちは、

高い計算力を持っています。

集中力があります。

努力を継続する力があります。

失敗しても立ち上がる経験を積んでいます。

 

段位取得までの道のりは、

決して簡単ではありません。

だから私は、

有段者には大きな可能性があると思っています。

 

しかし学校現場では、

その力が十分に発揮されていないように感じることもありました。

 

小学校では、

計算力の高さが大きな武器になります。

 

ところが中学校に入ると、

数学は少しずつ姿を変えていきます。

文字式。

関数。

証明。

 

そして高校では、

さらに抽象的な内容へと進んでいきます。

 

その中で、

高い計算力を持ちながら、

数学ではその力を十分に生かせていない生徒も見てきました。

 

私はその姿を見るたびに、

もったいないと思っていました。

 

計算力が足りないわけではない。

努力が足りないわけでもない。

 

もしもう少し早い段階で、

数学的な見方や考え方に触れる機会があったなら。

もし計算力を、

思考力へとつなげる学びがあったなら。

違う未来もあったのではないか。

そんなことを何度も考えてきました。

 

もちろん、

学校教育にも大きな価値があります。

珠算教育にも大きな価値があります。

私はその両方を経験してきたからこそ、

その間をつなぐ学びが有用なのではないかと思うようになりました。

 

珠算で培った力を、数学へ。

珠算で育った心を、数学へ。

そして数学で培った力を、その先の学びへ。

 

その橋渡しをしたい。

そんな思いから、

あんざんすうがくゼミAAAを立ち上げようと考えました。

 

私は、

有段者の可能性は、

まだまだこんなものではないと思っています。

 

次回は、

実際に私が指導してきた生徒のエピソードを通して、

「計算力の先にある学び」についてお話ししたいと思います。

"有段者の可能性を、その先へ。"

AAAにはどんな子に来てほしいのか

ここまでの記事では、

有段者の可能性や、

小学校算数と中学校数学の間にある壁についてお話ししてきました。

では、

AAAにはどんな子に来てほしいのでしょうか。

 

実は私は、

最初から数学が得意な子だけを集めたいとは思っていません。

もちろん、数学が好きな子は大歓迎です。

難しい問題に挑戦するのが好きな子も大歓迎です。

しかし、

私が本当に応援したいのは、

「もっとできるようになりたい」

と思っている子です。

 

学校のテストで満点ばかりでなくても構いません。

今は数学が得意でなくても構いません。

それよりも、

「なぜだろう?」

と思える子。

分からない問題に出会ったとき、

もう少し考えてみようと思える子。

そんな子に来てほしいと思っています。

 

私はこれまで、

多くの有段者を見てきました。

その中には、

小学校では勉強に困ることがほとんどなく、

中学校に入って初めて壁にぶつかる子もいました。

 

逆に、

最初は数学が得意ではなかったのに、

考えることを楽しめるようになり、

大きく伸びていった子もいました。

 

その違いは、

才能ではありません。

「考えることを諦めなかったかどうか」

だったように思います。

 

数学で本当に伸びる子は、

最初から何でもできる子ではありません。

分からない問題に向き合える子です。

失敗しても、

もう一度挑戦できる子です。

 

それは珠算の上達ともよく似ています。

 

思うように点数が伸びない時期。

試験に落ちた経験。

悔しい思いをした経験。

有段者は、

そうした壁を何度も乗り越えてきました。

 

だから私は、

有段者には大きな可能性があると思っています。

 

AAAでは、

答えを早く出すことだけを目標にはしません。

「なぜそうなるのか」

「他の考え方はないのか」

を大切にしていきます。

 

もし、計算力という武器を持ちながら、

その先の学びにも挑戦してみたいと思っているなら、

 

きっと楽しめるゼミになると思います。

次回は、

私がなぜ有段者向け数学ゼミを作ろうと思ったのか、

その原点についてお話ししたいと思います。

"才能よりも、考え続ける力。"

小学校算数と中学校数学の間にある壁

私はこれまで、

珠算指導者として、

そして中学校・高校の数学教員として、

多くの有段者と関わってきました。

その中で感じてきたことがあります。

 

それは、

小学校算数と中学校数学の間には、

想像以上に大きな壁があるということです。

 

有段者の子どもたちは、

高い計算力を持っています。

学校の計算問題で困ることはほとんどありません。

むしろ、

「簡単すぎる」

「もっと難しいことをやりたい」

と感じている子も少なくありません。

 

しかし、

中学校に進むと状況が変わります。

文字式。

方程式。

関数。

証明。

そこでは、

計算力だけでは解決できない問題が増えていきます。

 

なぜそうなるのか。

どう考えればよいのか。

どの考え方を使えばよいのか。

 

数学は、

答えを出すだけの教科ではなく、

考え方を学ぶ教科へと変わっていくのです。

 

もちろん、

計算力は大きな武器です。

 

しかし、

武器だけでは戦えません。

その武器をどう使うか。

そこに数学のおもしろさがあります。

 

私は学校現場で、

計算が得意な生徒が数学で苦戦する姿も、

計算力を土台に大きく伸びていく姿も見てきました。

珠算高段者にも関わらず、

高校数学についていけず

文系を選択する生徒もたくさん見てきました。

 

その違いは、

計算力ではありません。

考える習慣があるかどうか。

様々な見方をしようとするかどうか。

そこに大きな差があるように感じています。

 

だから私は、

有段者が中学校数学に入る前の段階で、

数学的な見方や考え方に触れる機会が必要だと思っています。

 

小学校算数では少し物足りない。

でも、

中学校数学はまだ習っていない。

その間をつなぐ学びがあってもよいのではないか。

そんな思いから、

あんざんすうがくゼミAAAを立ち上げようと考えました。

 

計算力を、思考力へ。

その橋渡しをすることが、

AAAの大切な役割の一つだと思っています。

 

次回は、

AAAにはどんな子に来てほしいのかについてお話ししたいと思います。

"計算力の先にある、『考える数学』へ。"

特別編 2026/6/15 朝5時、サムライブルーvsオランダ

私のサッカー経験は小学校4~6年生のサッカースポーツ少年団くらい。

1980年代のことだった。

まぎれもなくキャプテン翼の影響だ。

仲の良い友達とツインシュートの練習をしたり、

トライアングルシュートやスカイラブハリケーンもたくさん練習した。

もちろん、実際にできるはずもない。

それでも本気で練習していた。

 

今思えば、

できるかどうかではなく、

「やってみたい」

と思わせる力がキャプテン翼にはあったのだと思う。

 

教育も同じではないだろうか。

子どもたちに、

「こんなことができるようになりたい」

「こんな世界を見てみたい」

と思わせられるか。

 

教える技術も大切だが、

まず憧れを生み出せるかどうか。

 


 

しかし、

Jリーグ発足当初、

日本代表が世界と対等に渡り合う日が来るとは到底思えなかった。

ワールドカップ出場ですら夢だった時代である。

その日本が、

今では優勝を目標に掲げている。

 

前回大会ではドイツとスペインを破りながらも決勝トーナメント進出。

とんでもないジャイアントキリングを起こしながらも

ベスト16で涙をのんだ。

 

今回もオランダと同組であり、

決勝トーナメントもベスト32から始まる。

前回以上の成績を残すのは容易ではない。

むしろ難しいだろう。

 

それでも、

サムライブルーは優勝を目指すと宣言した。

とんでもないメンタリティーだ。

もし予選リーグで敗退すれば、

もしベスト32で敗退すれば、

厳しい批判も受けるだろう。

それでも世界一を目指すと言った。

 

目標を掲げたからといって達成できるわけではない。

しかし、宣言したのが

「ベスト16を目指します」

だったら、今の日本代表は存在しなかったのではないだろうか。

 

「優勝を目指す」と口にすることは、

大きな覚悟だ。

人は、

自分が思い描いた世界以上には、

なかなか到達できない。

だからこそ、

達成できるかどうか分からなくても、

高い目標を掲げる意味がある。

 


 

珠算でも数学でも同じだと思う。

段位を目指す。

全国を目指す。

高校数学を学ぶ。

最初は無理だと思えることもある。

それでも、

「やってみたい」

と思った瞬間から、

挑戦は始まる。

子どもたちに、

そんな憧れや目標を持ってもらえるような指導ができたらと思う。

 

サムライブルーの優勝宣言を聞き、

世界の強豪と対等に渡り合う日本代表を見ながら、

そんなことを考えた朝だった。