なぜ小学4〜5年生から数学を始めるのか
前回の記事では、
「あんざんすうがくゼミAAA」を立ち上げた理由についてお話ししました。
今回は、
なぜ私が「小学4〜5年生頃から数学を始めるのが良い」と考えているのかを書いてみたいと思います。
有段者の子どもたちは、
高い計算力だけでなく、
集中力や粘り強さも身につけています。
私は長年、多くの有段者を見てきましたが、
その力は本来、数学の学習でも大きな武器になると感じています。
しかし実際には、
その力を十分に生かし切れていないケースも少なくありません。
私は以前から、
「有段者ならもっと早く数学に挑戦できるのではないか」
と考えていました。
小学4〜5年生頃になると、
分数
小数
割合
図形
など、
数学につながる考え方が次々と登場します。
この時期は、
単なる計算から
「なぜそうなるのか」
を考える学びへ移行していく大切な時期でもあります。
例えば、
78×72
という計算があります。
暗算有段者であれば、
答えを出すこと自体は数秒で終わり、難しくありません。
しかし数学では、
答えを出すことだけでなく、
「どう考えるか」
も大切にします。
・78×70と78×2に分けて考える。
・80×72から2×72を引いて考える。
・規則性を利用して考える。
・別の式に変形して考える。
同じ答えにたどり着く方法は一つではありません。
こうした様々な見方を知ることで、
子どもたちは少しずつ
「数学的な見方・考え方」
を身につけていきます。
教育現場にいると、
この力は中学生になって急に身につくものではないと感じます。
小学生のうちから少しずつ育て、
習慣にしていくものです。
私はこれまで、公立中学校・高校で数学を教え、
大学入試レベルまで多くの生徒を指導してきました。
その中で強く感じるのは、
早く進んだ子が伸びるのではなく、
早く考える習慣を身につけた子が伸びるということです。
だからこそ、
あんざんすうがくゼミAAAでは、
ただ先取り学習をするのではなく、
考えることそのものを楽しめる学びを目指しています。
計算力という大きな武器を持った子どもたちが、
数学の面白さにも出会える場所。
そして、そろばんの先にある学びへ進む場所。
そんなゼミを作っていきたいと思っています。
皆さんは、
お子さんの計算力をこれからどのように生かしていきたいと思いますか?
"計算力を武器に、数学的な見方を育てる"