●仙骨の役割 3 ●
仙骨とは人体の中心にある骨で背骨の土台でもあり、その前面には東洋のツボである丹田があります。
( 丹田→気を練る場所
エネルギーの中心となる場所
丹田には
額にある上丹田
胸にある中丹田
臍下三寸にある下丹田 があります )
仙骨はもともと生まれた時は4〜5本の骨に分かれていて、それが幼少期のハイハイや歩く事で一つの骨になります。
そして仙骨の下先っぽにあるものが尾骨と呼ばれ、動物であれば尻尾の根元になります。
尻尾は胎児の時は数センチ程生えていて胎内で少しずつ身体に吸収されるそうです。
なので仙骨は成長の過程で一人一人形状が違うと思っていいと思います。
(腰椎や頚椎が一本多い人もいます。)
尻尾の起源はもともと魚のヒレの部分であり方向の舵取りとして、また陸に上がった動物は尻尾をバランス感覚やコミュニケツールなどなど様々なことに活用するようになりました。
大きな顎を持つ動物?、ティラノサウルスなどは尻尾が身体の半分という大きさでその頭(顎)を支えてたとか。
ここからも仙骨はグラウンディングにも方向性を感じ取るのにも大切な部位と言えそうです。
ではどうすればその仙骨を実践的に活かせるのか?
仙骨自体は骨盤の真ん中にあり、仙腸関節により左右の寛骨をつなげています。
仙腸関節はほんの数ミリ、数度しか動かないのですが、ここが固まったり歪んでしまうと、骨盤や股関節、仙骨の上に積み重なる背骨など身体全体に影響が出てきます。
とはいえ仙骨周辺は繊細な組織が多いためあまりグイグイと動かしたり触ったりすると逆に痛めたりする事も多く、無理に触らない方が良い場所です。
そして一番ナチュラルに仙骨を実動させる動きは呼吸ではないかと思います。
呼吸でまず大事なのは横隔膜と骨盤底筋という筋肉のペアになります。
この骨盤底筋という筋肉が、坐骨と恥骨、そして尾骨に繋がっています。
つまり呼吸をする事で骨盤底筋が動く事によって尾骨も動き、それに繋がる仙骨も動く事になります。
地道な動きですが呼吸を深める事で少しずつ骨盤底筋の動きが下丹田を整え、横隔膜の動きが中丹田を整え、背骨の上方にある蝶形骨である上丹田が整います。
ヨガではキャットポーズ、
ピラティスではインプリント(骨盤後傾)を取る時にこの動きを強調します。
"息を吐いて自分の尻尾を巻き込む"
とイメージすると動きやすいかもしれません。
キャットポーズでは丸まったり反らしたりする事で仙骨のニューテーションとカウンターニューテーションの動きになります。
尻尾を地面に落とす感覚がカウンターニューテーションとなり、仙腸関節が緩み股関節の可動域を広がらせます。
呼吸と共にこの尾骨=仙骨を意識する事で、背骨の端から端までを前後、左右、ねじるなどの動きを深める事ができます。
特別何かをするわけではなく、普段から自分の呼吸を観察してみたり、歩く立つ座る時に仙骨を感じるだけでも、意識というエネルギーは自分の中心に向かってると思います。
気とかエネルギーという言葉にはあまりピンとこなくても、呼吸や背骨は誰にでも実質的であるのでイメージをしやすく、ここを無視して身体を整えていくのは難しい事だと思います。
それでも仙骨へ意識を向ける方は少ないかもしれません。
特定の部位だけにあまり焦点を当てすぎると全体性を欠くこともありますが、私が出会ってしまったのも運命。個を知り全を知る。
仙骨が気になる方はぜひ呼吸からでも仙骨の存在を感じてみて下さい。
まずは身体の健康。
そしてそれは心の健康と同じです。
心身共に健康である事は魂の健康に繋がります。
魂の健康とは自分軸と選択。
仙骨とはその魂の選択や方向性を導くん鍵だと思います🔑。
スピリチュアルっぽくなってました😅?
もうひとつ空論かもしれませんが、人間が人間の座に君臨できたのは大きな脳と認知(虚構)との説もありまさに仮想空間の世界。
そして私たちの身体は頭より先に何かを感じて反応してるそうです。
それを脳みそが理由を後付けしていく。
何が意識として上がってくるかは、思考はお休みしつつ身体が何をキャッチしてるのかを観察するのがいいのかなと思います。
あと、身体が正しい情報をキャッチするか否か、食べ物(特に白砂糖)も内臓や筋膜に影響を与えるので注意しときたいですね。
もうひとつオススメは木のポーズ。
片足で立った時、仙骨が立ち後頭部まで突き上げる感覚があれば全身が繋がってると思います。左右差など感じてみて下さい。
仙骨には心身共に専用のケアなどもあります。