「やさしい中学地理」について | やさしい社会ブログ

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今回は8月に出た拙著の宣伝をさせていただきたい。

本書の裏テーマは、地理=機械的暗記という観念を打破することである。では、地理とは何か?ここで私見を述べると、地理とは「与えられた環境の下で、人間ができるだけ幸せになろうとする物語である」となる。

「新潟など北陸地方は米の単作地帯!!」とパワーだけで暗記するのは単なる苦行だろう。暗記ではなく、「なぜ?」を考えろと多くの先生は言うが、これを実践したのが本書である。たとえば、新潟は稲作が盛んだ、という事実のみを紹介するのではなく、本書では、米が栽培できる条件は何かから考察していく。つまり「①水が豊富にあること②夏にある程度高温になること③夜間の気温が低いこと(本書P286)」である。その条件を満たすのが新潟、北海道(太平洋側)、秋田などである、という論じ方を採用している。

「与えられた環境の下で、人間ができるだけ幸せになろうとする物語である」と地理をとらえた場合、その典型例として指導に最適なのは、群馬や長野の抑制栽培、宮崎や高知の促成栽培である。

農業だけではない。政治的な動き、たとえばEUの創生もこの視点から位置づけられる。

世界地理においても「与えられた環境の下で、人間ができるだけ幸せになろうとする物語である」という視点は変わらない。「なぜ、中国やアメリカは超大国なのか?」にも、この本は答えている。「与えられた環境」から考察すれば、簡単に答えは出る。だが、そのような物語が妨害されて事例もある。たとえばアフリカである。今、なおアフリカの発展を阻害する旧宗主国の呪いがある。人為的な国境線、モノカルチャー、仕組まれた富の偏在などがそれである。

詳しくは、私の書いた「与えられた環境の下で、人間ができるだけ幸せになろうとする物語」、すなわち本書を読んで欲しい。

なお対象読者であるが、中学生がメインだが、中学受験生、そして知的刺激を求める大人である。

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