中学受験国語研究ブログ

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とある大手塾で4年連続ナンバーワンの評価をいただいておりました。中学受験生、その保護者あるいは教育関係者に役立つ情報を提供します。

エディー・ジョーンズはラグビーの指導者。現イングランド監督としてワールドカップ2019準優勝に貢献。元日本代表監督としてワールドカップ2015において、南アフリカに勝利。この勝利は「スポーツ史上最大の番狂わせ」「ブライトンの奇跡」とも言われる。

ワールドカップ2019においては、彼の指揮するイングランドは南アフリカに敗れ、準優勝に終わったが、世界最強の下馬評が若かったオールブラックスには勝っている。そんな彼が書いた本なので、子供の指導にも役立つと思い、読んでみた。

体系性に欠ける単なる名言集のきらいもあるので、私なりに体系性をつけてまとめてみた。

 

一、目標設定

1、どうせ自分はダメだというマイナス思考を捨てさせる。

2、数字などで具体的に表現され、結果が出たとき達成できたかどうか、はっきりわかる目標を設定。

3、目標は「そんなことできる訳がない」と思えるほど、大きなものを掲げるべきである。なぜなら、人の中に眠っている力は計り知れないからだ。

4、日々の雑事などで目標を見失うことがある。それを避けるために、目標を自分専用のメモに書きとめ、繰り返し読むようにすべきである。

 

二、スケジュール

1、目標には2種類ある。大目標と小目標だ。大目標を叶えるために小目標を達成するようにする。小目標は2か月ごとくらいに設定すべきである。

2、目標がはっきりしているのならば、目先の勝敗は重要ではない。小目標の達成度を測るためのものにすぎない。

 

三、指導にあたって

1、モチベーションアップ

①勝ちたいなら相手を上回る準備をするしかない。十分な準備は自信ももたらす。印象や主観だけでどのような練習をすべきか判断してはならない。印象や主観は不正確だからだ。有効な準備をするためには、根拠が必要であり、それが「データ」である。

②自分たちの参加しているプロジェクトが、何か特別のもの、重要な意義のあるものと感じさせれば、モチベーションはアップする。

③選手の心構えを変えるためには、プレッシャーを選手に与えることも重要である。

 

2、選手への声掛け方法

①いま本当に伝えたいことを1つに絞り、かつできるだけシンプルに伝えよ。

②課題は明確に伝えよ。

③短所は長所にもなりうることを忘れない。また、短所を短所ととらえず、ただの条件ととらえるべきだ。言い訳の材料にしてはいけない。言い訳は成功を阻む。そしてコントロールできないことは無視せよ。コントロールできることのみを考えればよいのである。

④選手一人ひとりをじっくり観察し、それぞれに合ったトレーニングを行うべきである。また、対応を変えるべきだ。ある選手には父親のように接し、ある選手には厳しく接するのも可である。相手が今何を必要としているかを見抜き、それに応じるべきなのだ。

⑤リーダーはその場を客観視したうえで、一種の演技として、顔色や声色、言葉などを使い、メッセージを発するべきである。

⑦ミーティングでは、総括的なことを伝えるようにし、個人的なことを伝える場合には1対1で話をすべきである。また、日本人は大人数の場所では自分の意見が言えないことが多いので、まずは少人数のミーティングを行い、意見を発表することに慣れさせるのも手である。そして、「飲みにケーション」(公の場ではなく、プライベートな場で大事なことを伝える)も活用せよ。

⑧「ミスするな」と言わないようにせよ。「ミスするな」というと、よけいミスをするものである。それよりも長所を活かすことを考えよ。また、ミスの後、どのような行動をとるか、あるいはそこから何を学ぶかが大事である。

⑨何度も同じことを聞かされると人は信じる。ただし、同じ内容を表現を変えて繰り返すようにしたい。

⑩コーチはセールスマンに似ている。自分の立てた戦略を、品物を客に売るように、選手に理解させるのである。たとえば、その戦略がいかに魅力的かを、上から目線ではなく、相手の立場になりながら伝えるのである。

⑪今の状態で満足すると、成功の道は閉ざされる。努力を怠ると、実力は低下する。自分に満足するな。常にゼロから始めよ。

⑫すぐに答えを教えるな。それでは自分で考えたり、判断する力(デシジョンメイク)が育成できない。まずその人に自分を客観視するための時間を与えよ。

⑬自分が部下だった時にどう扱って欲しかったか、どう教えてほしかったかを思い出せ。

 

3、トレーニングにおける注意事項

①いくら頑張っても結果が出ない人は、「今より良くなろう」「自分を変えよう」という意識が欠けている場合が多い。身体的・物理的のみならず、精神的な努力も大切なのだ。

②勇気とは慣れ親しんだ自分を捨てることである。

③緊張感を保つために、トレーニングは時間を区切って行うべきである。

④本番で大きな力を発揮しようと思えば、普段から自分を追い込む訓練をすべきである。

⑤努力は100%のものでないと意味がない。100%にならないと何も学べない。

 

4、強い組織形成

①出身大学、年功序列など背景を重視するのではなく、実力重視にする。

②選手の評価については、経験より熱意を重視。

③選手との約束は、たとえ小さなものでも必ず守れ。これにより信頼を得ることができる。

④全ての選手や部下は公平に扱え。選手。部下は不平等に敏感である。公平感が浸透すれば、だれもが頑張ろうと思うだろう。結果を出せば自信になるし、出せなければ自分の力不足を反省するだろう。そこから、一人一人の自主性もはぐくまれるのである。

⑤ほめることが大事である。言葉だけではなく、できればはっきり見える形で賞を与えよ。

⑥単に決まり事を繰り返すだけでは何も生まれない。リスクを負わなければ進歩はない。

 

5、試合の時の心構え

①試合では普通の人間らしさを捨て去り、ひたすら勝利を追求せよ。

②感情的で、興奮しやすい闘志は不要。本当に必要なのは冷静で知的な闘志である。

③次に何が起こるのか予測できるようになること、つまり「法則」を発見するように努力せよ。

 

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