京都、河原町丸太町に
一昨年だったか、その一軒だけで
韓国映画の世界を実際に見るような
そんな素敵なお店が出現して、人伝てに聞くと
ナグネコプテギ(나그네 껍데기)さんとゆう
本格派の焼肉のお店なんです。
もう、入りたくて入りたくって仕方がいないんだけど
あいにく、私はあまりお肉を食べません・・・(^_^;)
誰か、ほんとにお肉が好きな人と、ってことになると
今は、姉の息子たち(高一)ってことになりますけど・・・
子どもじゃねー
やっぱり肉好きを連れて、行けたら行きたいですね
うちもマッコリ、飲みたいし
韓国の「思い出の弁当」も気になる・・・。
近い将来、実現せねば
京都にお住まいの方、京都に来られた方は是非☆⌒(*^-゜)v
アンニョンです(^-^)ノ
4月7日、この映画を観ました
夜に生きる男達、
その虚と実――
ビースティ・ボーイズ
ビースティ・ボーイズ
原題:비스티 보이즈
英語題:Beastie Boys / The Moonlight of Seoul
(2008年、韓国映画、123分)
監督・脚本:ユン・ジョンビン
脚色:イ・イリョン
音楽:キム・ホンジプ
出演:ユン・ゲサン、ハ・ジョンウ、ユン・ジンソ、イ・スンミン、マ・ドンソク、ユ・ハジュン、クォン・セイン、ユン・アジョン、ペ・ジナ、ホン・イジュ、チョン・ギョンホ、イ・ギフン、チャン・ジウォン、キム・ジュンソ、イ・スンジュン、チョン・ボフン、ソ・ヨンファ、チョン・ウイチョル、チェ・ジェファン、キム・テハ、ハン・ソグォン、パク・チホ、ソン・ジフン、チェ・ドンヒョン、チョン・ジョンソク、カン・シンチョル、イ・サンウォン、ハ・ジュン、イ・セウク、イ・ヨンミン、キム・ビョンチャン、イ・ジョンヒョク、ハム・ミンヒョク、コ・ソクヒョン、パク・ウォンビン ほか
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。
【予告篇】
【あらすじ】
ホストたちを統括するパーティ・ディレクターの
ユ・ジェヒョン(ハ・ジョンウ)は
同棲している女性、キム・ハンビョル(イ・スンミン)の弟
キム・スンウ(ユン・ゲサン)をホストの世界に誘う。
金銭的に苦境に立たされていたスンウはジェヒョンの誘いを受け
ホストとして3ヶ月を過ごした彼は、
客として出会った高級ホステスのジウォン(ユン・ジンソ)と
顔を合わせるたびに親しくなり、深い仲になる。
二人で暮らし始め、ジウォンに生活費を援助するスンウ。
「深入りするな」とゆうジェヒョンの忠告を忘れ
スンウはジウォンに強く惹かれていく。
一方、ホストたちを取り仕切る立場のジェヒョンは
多額の借金を抱えながら、返済を滞らせ
その瞬間、瞬間を切り抜けるだけの無責任な日々を送る。
彼はハンビョルや他の女性を騙し、金を引き出すことばかりに
力を注ぐのだった。
この映画の監督は、『悪いやつら』(2012年)
『群盗』(2014年)のユン・ジョンビン監督です。
『悪いやつら』、『群盗』といえば、私の大好きな韓国映画。
本当に好き過ぎて困ってしまうような2作品なんですけど
とにかく、観れば必ず血湧き肉躍ってしまう傑作。
しかも、ユン・ジョンビン監督の作品には初監督作品の
『許されざる者』(2005年)からハ・ジョンウが主演してて
この『ビースティ・ボーイズ』でも、もちろんですので
期待するな、とゆう方が無理な話です。
で、観始めたんですが・・・なんか、違う
冒頭、ハ・ジョンウが話しながら地階へ下りて行き
ホストたちの待つ部屋へと向かう場面は、ノーカットの長回し
ってやつですか
それにはマーティン・スコセッシの映画が好きそうな
ユン・ジョンビン監督らしさのようなものを感じてたんですけど
この映画、専門用語で「ワンシーン ワンショット」とゆうんかな
ずーっとその撮影方法だけで作られてますので
結局、そうゆう映画なんだと思います。
と、ゆうことは、セリフを言い間違えたりなんかすると
最初から撮影し直さなきゃならないんじゃないかと思うんだけど
それに私が気づいたのが、途中からなので、その手法自体は
非常にスムーズなものなのではないかと思います。
問題は『悪いやつら』や『群盗』にあった興奮が
あまりにもぜんっぜん感じられないことで
ホンマにもう予想外に淡々としてるのが凄い。
映画としての意外なまでのメリハリのなさに驚かされます。
また、韓国のホストの世界を描く作品だとのことで
この水割りのにおいプンプン、オトコの悪さムンムンの
ジャケットですので
金と欲望と暴力、闇社会と政界とのつながりとか
韓国社会の一番汚れ切った暗部を描きまくるのかと思いきや
そうでも、な~い~ん~や~なぁ~(;´∀`)
いや、もっと芸能人ユスったりとか、そこまでいくんかな
と期待してたフシが私にもありまして。
確かに二人のホストが主人公の映画なんですがねー
これ、「青春映画」のジャンルにカテゴライズしてもええと思う。
なんちゅうのか、そこまで悪くないんですよね、人柄が。
いや、ハ・ジョンウ演じるユ・ジェヒョンは悪いんですよ。
悪いんですけれども、そこらの小悪党とゆうか、そんな頭の切れる
狡猾さに長けた強烈な人物でもないとゆう。
野望がないんよ、野望が。
ただその場だけ切り抜けたら後はどうでもええとゆう
非常にせせこましい話で。
上り詰めたる~とゆう野望がないため
悪さもない、っちゅう。
が、それが面白くないかとゆうと、そんなことはないですね。
淡々と、でも、徐々に
何らかの崩壊を予感させる結末に向かって時が過ぎていくとゆう
そんな感じで、観てて退屈することはぜんぜんなかった。
これは、どこにでもある話ですね。
騙し、騙され、本気になった方が負け、みたいな・・・。
怖いは怖いですよ。
現実的な話ですし。
けどねー
あんまりホストのホストたる艶な光り方みたいなのを期待すると
肩透かしを喰らいますよ、きっと(^_^;)
だって、カラオケボックスみたいな個室で飲んでるだけなんだもん。
仕事っぷりは意外としょぼい。
お客さんも少ないし・・・アカンわ、こりゃ
ただ、一箇所、「その発想はなかったわ」と思わされた
騙しのテクニックがあって、それには、逆に注意しようと。
でも、私なら違う考え方を選ぶやろうねー。
騙されんぞ、これは、きっと(´∀`*)
ビースティ・ボーイズといえば
マイクDとキング・アドロックと、今は亡きMCAで
マニー・マークもいて
素敵な音楽を世に送り出したグランド・ロイヤルだけど
私も1stから4thまでは聴いてまして、そっから後は挫折したけど
でも、やっぱり好きな音楽だけど、それはまあ、関係ないです。
原題の『비스티 보이즈』はやっぱり『ビースティ・ボーイズ』と
発音するようですが、英語題には別に
「The Moonlight of Seoul」・・・「ソウルの月光」ってタイトルも
あります。
まあ、そう言われればそうなんかなあ、って感じなんやけど。
ハ・ジョンウ演じるいい加減男、ユ・ジェヒョンは
ユン・ジョンビン監督の次の作品、『悪いやつら』で
チェ・ミンシクが演じた強烈すぎるキャラ
カタギでもヤクザでもない〝バンダル(ハンパ者)〟
チェ・イクヒョンの登場を彷彿させますなー。
(チェ・イクヒョン役は大俳優、チェ・ミンシクの
最も素晴らしい演技ではないかと私は思います)
この映画で私が一番好きな場面はラストですよ。
ここはもう、アホみたいにわたし負けましたわ(;´∀`)
ハッキリ言ってラストが素晴らしすぎた。
小悪党の意外と強い生命力、ねー
ああ来られたら、もう許してしまう。
もう、好きなことして好きなように生きてけと応援しますわ。
アホですよ、人間。
でも、そんなんで笑っていけるのも幸せかもですわ
ユン・ゲサン演じるスンウは、ちょっと気の毒でした。
ウブっちゅうか、まだ大学生風情やもん。
まだ男の子って感じで、しかも彼は彼なりにモラルもあるし
守るルールも守るし、愛は愛で信じてるもん。
信じたらアカンよ、ホストが愛を・・・ね
なんで、あそこまで急激に本気になって、狂う
と呆れたけど、そこが純なところでした。
要は彼が彼なりにマトモな人間だったってことで
あれはあれで、アカンことやけど、そこまで非難もできない・・・
もちろん、やったことはアカンよ
そういえば、ホン班長ことキム・ジュヒョクさんが
韓国No.1ホストを演じた『愛なんていらない』(2006年)
(日本のドラマのリメイクです)だって
ぜんぜん、愛なんていらなくなかったもんねー。
『赤と黒』(2010年)でキム・ナムギルが演じたシム・ゴヌクもね
そりゃ正体がバレてきた時には怖い男だと思いましたし
そのミステリアスな怖さが魅力的やったし、それゆえに
危ない~と思いつつも惹かれていく女性の気持ちもようわかった。
でも、やっぱり人間なんですね。
どっかに優しさが隠されてる・・・だから悲しかったです。
なんか、非情に徹しきれない
ロマンティック大好きな韓国の男たちの限界とゆうか・・・
ホストもそこまでお金お金じゃないよ・・・みたいな。
だから映画としてはちょっとナマぬるかったかもしれないけど
その分、ジェヒョンが小市民的なピカレスクを
やってくれちゃったから、ね。
あ、でも、なんか、ユン・ゲサンの・・・お尻とか
裸はいっぱい見ちゃったような、そんな気もします・・・。
でもなんか、出てくる女がお水系ばかりなので
良家のお嬢様がホストにブッぱまって
そこにスンウが野望を見出しちゃったりしたら
また違った展開だったんでしょうけど。
(どっちにしてもハッピーエンドはなさそう・・・)
いや、うちも、従姉妹たちにですね、前
遊ぶ時は遊んどきやー、と忠告しといたんだが
遊ばん人は遊びませんな(´▽`*)アハハ
それで騒動でも起こってうちが怒られるハメになっても
かなんけど・・・。
まあ、ユン・ジョンビン監督、徹底的にホストたちを
特命リサーチしやはったそうです。
だからこんなドキュメンタリーみたいなリアリズムが
でき上がっちゃったようです。
それはそれで立派とゆうか・・・映画として誠実やね。
ところでユン・ジンソ演じる、スンウと付き合うことになるジウォン
日本語ペラペラで、日本料理店でも
「似たような値段の似たようなお酒ください」とオーダーも
滞りなく、日本語の歌を聴いている。
(なんとゆう曲なのか私にはわからない)
ハッキリとはわからないけど、彼女が相手をしていた客は
日本人なのかなあ、などと。
わかりませんよ、わかりませんが。
でも、確か、大学ではどうのこうの、って言ってたから
けっこう真面目に勉強してたのかもね・・・。
それと、ハ・ジョンウから借金を取り立てようとしてる人は
マ・ドンソクさんですよ。
マ・ドンソクさんもユン・ジョンビン監督作品の常連ですね(≧∇≦)
ホストたちの中にも何人か知ってる顔を見かけました。
ちょっと暗い画面なので、ハッキリとはわからなかったけれど・・・。
下手したら女の方がもっとシビアやし
損得勘定もしっかりしてると思うので
観たらイライラくる女性が多そう。
でも、映画としては面白いですよ。
こうゆうやり方もあるのか、って思ったもん。
ユン・ジョンビン監督の監督デビュー作品
『許されざる者』も早く観ないとあきませんね・・・
でわ、いつも読んでくださり、ありがとーです
またです、アンニョン~(^.^/)))
※ 2020年8月9日 画像を追加させていただきました。