先日、生徒さんとのレッスン中に、こんな表現で一緒に頭を悩ませる場面がありました。
「あの人は、きっと韓国人ではないと思いますよ」
この文を韓国語に訳すとき、みなさんなら「きっと」の部分をどう表現しますか?
日本語の「きっと」で最初に思い浮かぶ韓国語といえば 「꼭」 ですよね。
ですが、「꼭」は基本的に「必ず、絶対に(〜する/〜だ)」という肯定的な強い意志や願望を表すときに使う単語です。
꼭 오세요.(きっと/必ず来てください)
꼭 성공할 거예요.(きっと成功します)
そのため、今回のような「きっと〜ない」という否定の文文脈に置くと、どうにもしっくりきません。
では、「間違いなく」を意味する 「틀림없이」 や、「明らかに」を意味する 「분명히」 はどうでしょうか?
これらは否定文でも使うことができます。
틀림없이 거짓말이 아니다.(間違いなく嘘ではない)
しかし、これらは「100%そうだ!」という強い確信を持って断言するときに使う言葉です。
今回の文末を見てみると、「〜ではないと思いますよ」 と柔らかく推測しています。
強い確信を表す副詞(틀림없이/분명히)と、控えめな推測の文末(〜思います)を組み合わせると、強さが衝突して少し不自然な違和感が生まれてしまいます。
では、推測の「きっと〜ではないと思う」に一番ピッタリ合体する言葉は何なのか?
生徒さんと一緒に考えてたどり着いたベストな答えは……
「아마」 でした!
「아마」といえば日本語の「たぶん/おそらく」として覚えている方が多いと思います。
日本語の「たぶん」と「きっと」は少しニュアンスの強さが違うように感じるので、「きっと」の訳に「아마」を使うのは少しスッキリしない感覚があるかもしれません。
ですが、日本語の「きっと」は、文末が否定や推測(〜ないと思う)になると、自然と「確信度の少し低い推測(=おそらく)」の役割を果たします。
そのため、韓国語にする際は「아마」を当ててあげると、驚くほどピタッとハマるんです!
저 사람은 아마 한국인이 아닐 거예요.
(あの人は、きっと韓国人ではないと思いますよ)
単語を1対1の直訳で覚えていると、「きっと = 꼭」と変換してしまいがちです。
ですが、「文末が肯定か否定か」「どれくらいの確信度か」によってピッタリな副詞を選ぶのも、韓国語の面白さであり奥深さだなあと思いました。
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