生徒さんにソウルで買って来てもらった本の1冊目に早速とりかかっています。
作家이문열(李文烈)の小説『사람의 아들』。
(過去に『ひとの子 ――神に挑む者』と言うタイトルで日本でも翻訳されています)
이문열(李文烈)さんは、韓国文学界の大御所であり、巨匠であり、その作品が教科書によく出てくる作家であり、韓国の代表作家であり・・・いろいろな修飾語で表現される方です。
彼の作品は、テーマが重いので、軽い気持ちで読めません。
この『사람의 아들』も、推理小説仕立てながら、信仰、神といったテーマを掘り下げていて、重いのです。
娯楽小説を楽しむのとはまた違うギアで読まないとダメな感じで、ちょっとしんどいのですが、あえて難しいものに挑みたくなる時があります。
でも、うれしいことに、이문열(李文烈)さんの作品は、テーマが重い割には読みやすい文章で・・・早速はまりつつあります。
他にも、이문열(李文烈)さんの代表作として有名なのが、『우리들의 일그러진 영웅』(邦題:『われらの歪んだ英雄』)。
この作品も政治批判を暗に示した内容で、テーマは重めですが、読み応えがあり、本当に良い小説。楽しめます。
映画化もされていて、そちらもすごくおもしろかったのですが、今はもう見るチャンスがないのかも・・あまりに古すぎて。残念です。