韓国語教室の生徒さんから多く質問される内容の1つが
「【-이고】って何ですか?」。
テキストの例文に何気なく、さらっとこの 【-이고】 が登場してくるので、気になるようです。
今日はこの 【-이고】 について説明したいと思います。
【-이고】の正体は?
答えから言ってしまうと、
【-이고】 は、【-이다】+【고】からできているものです。
【-이고】の【이】の基本形は【-이다】なのです。
【-이다】 は、名詞に付いて「~だ、~である」という意味を表す指定詞です。
【-이다】の活用した形が、おなじみの【입니다】とか【이에요】です。
【-이고】この 【-이다】 に並列や接続の意味を表す語尾の【-고】(~して、~で)がくっついているだけなのです。
ですので【-이고】 を使えば、名詞を並べて「○○で、〇〇だ」という文が作れるのです。
제 여동생은 21살이고 남동생은 19살이에요.
(私の妹は21歳で、弟は19歳です)
前に来る名詞のパッチムありなしは関係なくすべて【-이고】
よく、勘違いされているのが、前に来る名詞にパッチムがなければ【-고】をそのままつけてよくて、パッチムがあれば 【-이고】にするという考え方。
先ほど説明した通り、 【-이고】 の【이】は、【-이다】の【이】なので理論的にパッチムがあろうがなかろうが、【-이다】には何の影響もありません。
例えば、次の2つの文。名詞それぞれパッチムありなしですが、どちらも【이다】で表現しますよね。
학생이다. (学生だ)
가수이다. (歌手だ)
ということで、 前に来る名詞にパッチムのありなしに関係なく
【이다】+【고】=【-이고】 になるのが正解です。
でも、実際にはパッチムがない名詞に直接【고】だけを付けているケースもよく見かけます。
そして、韓国の国立国語院の見解でも、慣用的にパッチムがある名詞の場合には【이】を省略してもよいというルールにもなっているそうです。
ですので、次の2つの文はどちらもOKとも言えます。
저 사람은 가수이고 배우다. ←OK
저 사람은 가수고 배우다. ←慣用的にOK
応用編: 【-이고】 の過去形
最後に【-이고】の過去形もよく使うので紹介しておきます。
過去形の場合には、前に来る名詞のパッチムありなしで少し変わります。
パッチムがある場合には【-이었고】、パッチムがない場合には【-였고】となります。
그는 너무 좋은 사람이었고 나에게 항상 잘해주었다.
(彼はとても良い人で、私にいつも親切にしてくれた)
거기에 있는 사람들 전부 남자였고 나 혼자만 여자였다.
(そこにいる人たちは全部男性で、私一人だけ女性だった)