今回は幸せのお菓子を
南仏プロヴァンスの干菓子をご紹介します
あまり聴きなれないお菓子の名前 カリソン・デクス
カリソンというお菓子を知っていますか?
アマゾンで購入 レオナールパルリ社
カリッとしたグラスロワイヤル とアーモンドとフルーツを練り上げた
食感は日本の干菓子にとても近い物があります
このレオナールパルリ社のものは 甘さはフルーツのコンフィの甘さです。
メロンとオレンジピールの味は それほど強いものではなく、
少しねっとりとした食感が焼き菓子ではない食感を伝えています。
フランス🇫🇷南仏プロヴァンス地方の伝統的なお菓子であり、
15世紀、フランスの王様が結婚する際、結婚式で王妃様に微笑んでもらうために宮廷の菓子職人に命じて作らせたのが由来とされ『幸せのお菓子』 と言われています
お菓子の名前はプロヴァンスの方言で「Di Calin soun(ディ・カリン・スン)」抱擁という意味だそう。
カリソンを乾かしていた葦が語源とも言われています。
また、形はアーモンドの花の花びらの形とも言われたり 王女の瞳とも言われたりしています。
カリソンはポールセザンヌの故郷で生まれました
カリソンは正確な方法で製造されるという約束が国にあるようで、詳しいレシピは公開されていません。
そのため、その情報から簡単なカリソンを再現してみました。
地元で取れたアーモンドの含有率45%〜50%という条件にや産地のオレンジやメロンの砂糖漬けが使われていることなどが記載されています。
そして一番の驚きは このカリソンは焼き菓子ではなくて干菓子だということです
見たところ最初は焼き菓子の一種だと思っていました。
バターケーキの小さいものに美しいグラスロワイヤルが塗られたものだと。
お菓子としてみられてはいますが
現代で言う、含有率45%以上の栄養豊富なアーモンドとフルーツでできた エナジーバーだったのですね
とても素敵な歴史を抱えた伝統菓子です
歴史的にカリソンが病に効いたという言い伝えもあるそうです。
そのようなお守りのようなお菓子だからこそ、
守られているのかもしれません
カリソン型をかなり探しました。
似たような型を買ったのですが 少し大きすぎたため
断念。
さすがに売っていないので作ります
アルミの板をホームセンターで買ってきます。
初めは0.2がおすすめです。 作りやすいですが、
曲がりやすいです。
0.3は 少し硬くなりますが 型抜きはしやすいです。
テープを貼った方は持ち手です。
このやり方で いろんなクッキー型が作れます。
アーモンドの花は桜そっくりなんですよ
ゴッホの絵に 「花咲くアーモンドの木の枝」という絵があります
ゴッホがカリソンを食べたかことがあるかどうかは分かりませんが、セザンヌがカリソンを食べたという事実は
あります
フルーツなどを変えてみてくださいね
作り方はわかるけど 型がないってときはありますよね。
お菓子作りには 道具がつきものです。
でも、ないから諦めるのではなく 工夫しましょう
その過程で 色々なものが生まれてきます。
工夫するから 発展していきます
その繰り返しで 発想も新しく。
そして、技術力も上がります
和菓子と洋菓子は 一緒に学ぶととても楽しいですよ
国は違っても同じような考え方があることに気付いたり 新しい果物の価値に気づいたり。
そんなワクワクするようなことが 明日のお菓子や料理のパワーになっていきます