これからの時代は、それぞれの人が、それぞれのフィールドで、今までとは全く違う役割を持つようになってくるでしょう。

急激な変化が今すぐ起こるわけではありませんが、5年、10年、15年、20年かけて、少しずつ役割のシフトが起こってきます。

例えば、お医者さん。

これまでの時代は、患者さんの「肉体」に現れた症状を見、その症状を治すために必要な措置、例えば、薬の処方や手術といったことを行うのが、医師の仕事でした。

これからの時代は違います。

人間とは、肉体と精神と魂の三つから成り立っているということを前提として、それぞれのレベルから見て、

「なぜその病気が作り出されたか」

を患者さんが理解し思い出す手助けをする。

そして、

「人はみな、病気を作り出すことができると同時に、作り出した病気を癒す力も持っている。その病気が作り出された原因に気づけば、癒しのプロセスは進行する。」

ということを患者さんが気づき、思い出すよう、導いてゆく。

こういうことが、医師の仕事となってゆきます。

そのためには、医師自身が、

「本当の自分を思い出している」

ことが最も大切です。

自分が、来、そして、帰ってゆくところ。

自分の中にもあり、他人の中にもある、

根源的な自分。大きな自分。自らの小宇宙。

それをこの地球で意識して生きている人たちは、他の人が思い出すきっかけを与えてくれます。

職業が何であるか、例えば、医師、教師、弁護士、歌手、技術者、農家、起業家、料理人、カメラマンなど、

何をしている人であるにせよ、

「本当の自分を思い出し、そこからすべてを生み出しているか」

が問われる時代となってゆくことでしょう。