うつ病の患者さんへの対応続編です。

4.気分転換させない


うつ病の時は何をしても楽しくないとの事です。


気分転換を目的に行楽地などへ出かけると、周囲の人々がとても楽しそうにしているので、余計うつ的になってしまい、逆効果になります。

5.薬を止めさせない


症状が軽くなったり、薬の副作用が怖いなどの理由で抗うつ剤を勝手にやめると症状が増悪する可能性があります。


薬を減らしたり、中止したい場合は、必ず専門医に相談するよう指導して下さい。

6.重大な決断をさせない


うつ病では厭世的になったり、他者との関係を絶ちたくなる傾向があります。


そのため仕事を辞めたくなったり・離婚したくなったりすることがあります。


病気の時は退職・離婚など重大な決断をさせないようにして下さい。


うつ病が回復した時に、仕事や家族を失った喪失感・生活苦でうつ病が悪化する可能性があります。

鍼灸治療を受けている方でうつ病にかかっている方は予想以上に多いです。


うつの症状である不眠・食欲不振などで来院する場合と、腰痛など身体症状を主訴に来院したが、抗うつ剤を服用している場合があります。


うつ病の方への対応は一般の方と違うところがありますのでお伝えします。

1. プライバシーには十分配慮する

うつ病に対するマイナスイメージはかなり強いです。

他人に聞かれないように配慮し、聞いた話も他の人に話すことはない旨を伝えておいて下さい。

2. 傾聴する

辛い気持ちに共感しながら、話に耳を傾けることが重要です。


話を聞くうちに、色々アドバイスをしたくなるところですが、まず 不安や悩みを受け止めます。


様子を見ながら、少しずつアドバイスをします。

3. 励まさない


うつ病の方を見ていると、やる気がないように見えます。


そのため、つい励ましてしまう場合があるようです。


うつ病の方は元々責任感が強く、几帳面・仕事熱心な方が多いです。


もうギリギリのところまで頑張った結果病気になっていますので、「頑張って下さい。」

という励ましの言葉は更に相手を追い込んでしまうことになります。

次回はこの続きをお伝えします。


糖尿病の患者さんは皮膚が化膿しやすいので、治療では幾つか注意することがあります。


施灸は火傷にならないようにする。


7分灸・8分灸にしたり、灸点紙を使います。


消毒をきちんと行う(当然ですよね)。


皮内鍼を長期間貼ったままにしない。


もし治療により皮膚に問題が発生した場合は、早めに皮膚科を受診していただいた方が良いです。

糖尿病で治療中の患者さんは色々トラブルが起こりやすいので注意が必要です。


インシュリン・経口血糖降下薬など血糖を降下させる薬剤で治療中の場合、低血糖発作を起こす可能性があります。


症状は空腹感・動悸・頻脈・冷汗・ふるえなどです。

症状が進行すると、痙攣・昏睡に至ります。

飴などを常備しておくよう指導をして下さい。

夏バテには幾つかの原因があります。


1つ目として、冷たい飲食物の取り過ぎがあります。


2つ目として、クーラーによる外側からの冷えがあります。


3つ目として、頭熱の症状です。


のぼせ・不眠などを伴ないます。


頭熱+腹部の冷えという寒熱夾雑の状況になっている場合もあります。


頭熱に対しては百会・天柱・風池などへ刺鍼します。


提挿瀉法・進水瀉法が効果的です。


*提挿瀉法-一定の深さまで刺入し、鍼を上下に動かす。


緊堤慢按-刺入する時は軽くゆっくり、引き上げは強く速く行なう。


*進水瀉法-透天涼を簡略化した手技。


地部(深部)まで刺入した後、地・人(中間)・天(浅部)の各部で緊堤慢按を3回繰り返します。


腹部の冷えに対しては、臍周囲(水分・気海・肓兪など)の施灸・温灸で対応します。

私は同じ患者さんでも季節によって治療法を変えています。


特に冷えとのぼせがある場合です。


夏はのぼせの方が強くなります。


治療は鍼中心にします。


頭頚部の取穴をします。


百会・天柱・風池などです。


気を下げる治療穴である中封・三陰交なども追加します。

施灸は必要最小限にします。

前回は入浴で悪化する場合を中心にお伝えしました。


今回は入浴で体調を良くする方法をお伝えします。


朝起きてボーッとしている時は暑いシャワーを短時間(10分以内)浴びると交感神経優位になってシャキッとします。


逆に夜寝る前は副交感神経優位(リラックスモード)になる方がグッスリ休めますので、ぬるめのお湯に長く入ります。


のぼせやすい人は半身浴にするのも良いです。


更にラベンダーなどのエッセンシャルオイルを数滴入れると効果的です。

急性腰痛などで自発痛を訴えている場合、痛みが寛解するまで入浴を控えて頂くと症状が改善しやすいです。


五十肩・捻挫などで炎症がある時は、その部位を暖めないようにして入浴をしていただくと良いです。


風邪を引いている時に入浴(特に洗髪)をすると治りが悪いです。


どうしても入浴したい場合は半身浴にしていただいて下さい(上半身にはタオルをかけて頂きます)。


洗髪はドライシャンプーを使うか、熱い濡れタオルで頭皮をふいていきます。


アトピー性皮膚炎や皮膚の乾燥がある方は、ボディソープは使わない方が良いです。


石けんの方が良いです。


乾燥が著しい場合は石けんも使わない方がいいです。


また、あかすりをし過ぎると、皮膚のバリア機能が低下します。

慢性の腰痛で常時コルセットを装着している方がいらっしゃいますが、基本的にはコルセットは装着せずに、腹筋の力をつけて頂いています。


例外としては、急性腰痛で椎間板ヘルニアを発症した時と、骨粗鬆症による圧迫骨折を発症した時です。


この2つの疾患は、治療してからある程度改善するまで(体位変換がスムーズに行なえるまで)コルセットを装着していただいています。


椎間板ヘルニアによる神経根の炎症・浮腫は安静で速やかに改善するとの事です。


また、圧迫骨折により激痛を呈している時は、通院することや体位変換で症状が悪化しますので、しばらく安静にして頂き、ある程度改善してから通院していただいた方が良いと思います。

眼精疲労を訴える患者さんは多いですが、メガネが原因のこともかなりあります。


良くあるものとしては、メガネの度が強過ぎるものです。


メガネ店で検眼してメガネを作ると出来るだけよく見えるように作ることが多いです。


近視だと1.21.5まで矯正してしまいます。


そうすると良く見えますが、非常に目が疲れやすくなります。


以前私がメガネ店で検眼して作ったメガネは、かけるとグラグラめまいがして階段が下りられないほどでした。


眼科で検眼をすると、極端に矯正せず、生活に支障ない程度で楽に見えるように矯正してくれることが多いです。


現在使っているメガネは視力0.91.0くらいに矯正されており、疲労感が全く出現しない状態です。


眼精疲労の治療をしても、メガネが極端にあっていないと回復が難しいと思います。