治療をしていると、「咳がなかなか治らない」という訴えを時々聞きます。



3週間以上持続している咳の主な原因として「後鼻漏」と「逆流性食道炎」があげられます。


「後鼻漏」は鼻汁が喉に落ちるもので、アレルギー性鼻炎・非アレルギー性鼻炎(血管運動性など)が原因としてあげられます。


治療は尺沢・照海・母趾内端(足第1IP関節内側)の施灸、通天の刺鍼などを行なっております。


「逆流性食道炎」の症状としては、胸やけ・酸・嚥下困難・胸痛・吐血などです。


胃酸の逆流が咳の原因との事です。


症状が強い場合は内科を受診して、胃内視鏡の検査をして頂いております。


治療は尺沢・照海の施灸と内関・陽陵泉の鍼を行なっております。

前胸部から悸肋部にかけて体動・深呼吸で痛み、痛みの部位に限局した圧痛がある場合があります。


介達痛があれば肋骨骨折を疑い、整形外科でレントゲンの検査を受診していただくことが必要です。


心電図・レントゲンで異常が認められない場合、肋軟骨炎の可能性があります。


患側上肢の水平方向・後上方の牽引による痛みの誘発が特徴的です。


原因は風邪などのウィルス感染・打撲などがあり、原因不明のものも多いとの事です。

糖尿病の患者さんで気をつけることとして3点説明致します。


1点目は治療法です。


皮膚が化膿しやすいので直接灸や皮内鍼を長期間入れておくことは避けるべきと思います。


耳に皮内鍼を入れて化膿し、切開と1ヶ月投薬が続いた症例が報告されています。


2点目は低血糖症についてです。


血糖が50mg dl以下の時、低血糖とされています。


血糖降下薬やインシュリンを投与されている方は低血糖を起こす可能性があります。


空腹感・思考力低下・顔面蒼白・発汗・頻脈→徐脈などの症状があれば低血糖症を疑います。


治療直後に意識障害に陥った患者さんが低血糖発作だったという症例が報告されています。


血糖降下薬を誤って多く服用していたとのことです。


常に飴などを持参するように指導して下さい。


3点目は合併症です。


糖尿病には様々な合併症がありますが、特に四肢末端の知覚障害・閉塞性動脈硬化症は比較的多く見られます


もし四肢のしびれや間欠性跛行があるようでしたら専門医を受診していただくことをお勧めします。

患者さんとの距離は遠すぎても近すぎてもいけないです。

距離を近くする方法として以下のことをこころがけています。


1.あいさつをする


あいさつからコミニュケーションが始まります。


常に自分から声をかけています。


2.親身に相談に乗る


患者さんが体調を悪くして、この先仕事を続けられるのかなどと不安になっている方もあります。


仕事や趣味を続けられるように親身に相談に乗ることが重要です。



3.分かり易く説明する


治療法や病態を患者さんに分かり易く説明することも大切です。



4.話題を豊富にする


スポーツ・趣味(音楽・美術など)の話題は失敗が少なく、好まれます。


新聞・美術館・テレビなどで情報収集されると良いと思います。


我々鍼灸師は患者さんの体に触れるので、自然と親しくなり易いと思います。


しかし、親しくなり過ぎてお互いの間に緊張感がなくなってしまうのは行き過ぎです。


もし、治療効果が出なかったり、治療中にミスをしても簡単に許されてしまうほど仲が良くなってしまう様だったら問題です。


(代表例が家族・親戚・友人です。)

そのために私が気をつけていることをお伝えします。


1.患者さんと一緒に飲食をしない。


一緒に食事をすることが最も早く仲の良くなる方法なので、食事をしないのです。

2.自分の悩みを相談しない。


自分の悩みを相談することで、先生と患者さんの立場(上下関係)が友達同士の立場(対等)になってしまうことがあります。


人生相談は別の人にして下さい。


お互いの距離の遠近のバランスをとることで、親しみ・信頼感・緊張感が生まれると思います。

専門用語を多用せず、病気のことを知らない人でもわかるように説明を心がける必要があります。

毎日治療をしていると色々なタイプの方が


いらっしゃると思います。

その中には非常に質問をたくさんする方も


あると思います。




たくさん質問する理由として

1)不安である。

2)治療者の実力を試している。

3)自分を認めてもらいたい。



と大きく3つのタイプがあります。

まず、どのタイプなのかを見極めます。


(複合していることもあります。)




1)のタイプであれば不安感を和らげる言葉を


かけることで質問が減ってきます。


2)のタイプであれば質問に誠実に答えていく


ことで信頼感を得るようにしていきます。


質問に即答できない場合は、いい加減に


答えず調べて答えることをお勧めします。


3)その方の長所をほめたり、仕事や家事での


頑張りを評価していくとで良好な関係を


構築していって下さい。




たくさん質問をされると辛いですが、


わからない時は適当に答えずきちんと調べて


いくと、実力が付くと思います。












病院と違い、治療院では患者さんと雑談を交わしたりすることも多いと思います。


治療時間が長い場合は、何も会話がないと白けた雰囲気になることもあると思います。



私は患者さんとの会話で5つの話題からすることにしています。



1)天気



2)趣味(音楽・美術・旅行など)



3)スポーツ



4)家庭



5)仕事


1)はあたりさわりがなく、相手のことが分からない時に使います。



23)これらは明るい内容が多く、特に問題が発生しにくいです。



45)暗い話が出る場合もありますので、上手に聞く必要があります。


避けた方が良い話題は3つあります



1)政治・宗教など



2)暗い事件



3)他の治療院の悪口


1)はお互いの意見が対立しやすいため避けた方が良いと言われています。



2)は雰囲気が暗くなってしまいますので絶対に避けるべきでしょう。



3)よく美容院などへ行くと他のお店の悪口を言う方があります。



 「このカットひどいですね。どこでしたのですか?」



 自分を良く見せようとして言っているのかもしれませんが、逆に悪い印象を与えます。



 他の治療院の悪口は避けるべきでしょう。





妊婦にとって薬物治療は出来るだけ避けたいものだと思います。


それに対し鍼灸は安全性が高い治療法だと言えます。


しかし、治療の部位・時期を考慮しなければ問題が発生する可能性はあります。


治療部位で避けなければいけないのは腹部への刺鍼です。


腰仙部の刺鍼も注意して行なう必要があります。


妊娠12週位まではまだ胎児が安定した状態ではないので流産する可能性があります。


したがって三陰交・血海など下す作用のある経穴の治療は避けるべきでしょう。


妊娠12週~35週までは安胎作用を目的に三陰交への施灸が奨励されます。


36週以降は三陰交・至陰などの治療は陣痛誘発につながる場合もありますので、避けるべきでしょう。(産婦人科勤務の鍼灸師など特殊な環境にある場合を除きます。)


胎位異常(逆子)の治療を依頼されることもあると思いますが、36週以降は改善度が悪い上に陣痛誘発の危険性もありますので、断ることをお勧めします。

治療中に爪の異常に気付くことは比較的多いと思います。


爪がスプーン状に陥凹しているのは鉄欠乏性貧血で良く見られます。


白く肥厚しているのは爪白癬で、これも比較的多いです。


気をつけなくてはならないのは黒い爪です。


爪外の皮膚まで黒色になっている場合は悪性黒色腫の可能性もありますので必ず皮膚科を受診してもらって下さい。


また、縦の線は湿疹・乾癬などでみられますが、一番多いのは老化によるものとの事です。

若年~中年の急性腰痛に対しては鍼灸治療が奏功することが多いと思います。


しかし、高齢者の腰背部の激痛に対して治療をして、症状が全く変わらないどころか悪化する場合があります。


その主な原因として脊椎の圧迫骨折があげられます。


高齢・女性の場合、骨粗鬆症による圧迫骨折の可能性が高いです。


レントゲン写真を撮ってもはっきり診断できないことも多いです。


しかし、骨粗鬆症があり、体位変換の激痛を訴えている場合は圧迫骨折の可能性が強いです。


骨粗鬆症による圧迫骨折は安静を保つことが最も重要です。


骨粗鬆症による圧迫骨折の治療は多数行なっておりますが、入院して鍼灸治療を行なうと改善しやすいです。


外来での治療では痛みを改善させるのが難しいことが多いです。


通院による体動の負荷が大きいからです。


痛みが多少落ち着いてから治療を開始するか、往診治療にすると良いと思います。

色々な方を治療していると、時には非常に血圧の高い方が来院することもあります。


知り合いの鍼灸師の体験談では収縮期圧が200mmHgの方が来院したことがあるそうです。


治療院には必ず血圧計を備えておかれると良いと思います。


鍼灸治療をして血圧が下がることもありますが、極端に高い方は鍼灸治療をする前に内科で降圧剤を処方して頂いた方がいいです。


その理由として


1)極端に高い場合は血圧の自動調整能力が低下しているので、血圧が下がりにくい。


2)鍼灸治療で一時的に1020mmHg位血圧が上昇する場合があるので危険である。


私は収縮期圧が160mmHg未満を鍼灸治療の対象とし、180mmHg以上はすぐに内科を受診していただいています。


160以上180mmHg未満の方は経過を観察していきます。