妊婦にとって薬物治療は出来るだけ避けたいものだと思います。
それに対し鍼灸は安全性が高い治療法だと言えます。
しかし、治療の部位・時期を考慮しなければ問題が発生する可能性はあります。
治療部位で避けなければいけないのは腹部への刺鍼です。
腰仙部の刺鍼も注意して行なう必要があります。
妊娠12週位まではまだ胎児が安定した状態ではないので流産する可能性があります。
したがって三陰交・血海など下す作用のある経穴の治療は避けるべきでしょう。
妊娠12週~35週までは安胎作用を目的に三陰交への施灸が奨励されます。
36週以降は三陰交・至陰などの治療は陣痛誘発につながる場合もありますので、避けるべきでしょう。(産婦人科勤務の鍼灸師など特殊な環境にある場合を除きます。)
胎位異常(逆子)の治療を依頼されることもあると思いますが、36週以降は改善度が悪い上に陣痛誘発の危険性もありますので、断ることをお勧めします。