直接灸をすると悪化する皮膚病があります。


天疱瘡という疾患です。


今までに2人治療したことがあります。


1人目は来院前に他の鍼灸師に治療を受けていました。


皮膚(背部の兪穴)に多数大きな水疱・痂皮ができていました。


その鍼灸師の施灸が下手なためだと思っていたようです。


皮膚科の受診を勧めて天疱瘡という診断が下りました。


私は知熱灸と鍼治療をしましたが、特に問題ありませんでした。


もう一人はすでに皮膚科で天疱瘡の診断を受けていました。


鍼灸は絶対にしてはいけないと医師に言われたとのことでした。


鍼は少数穴にして施灸は灸点紙を使いました。


それで大丈夫でした。

天疱瘡では軽く皮膚を傷つけただけで水疱が出現します。


また、ニコルスキー現象といって皮膚を擦上すると水疱が出現します。


したがって直接灸以外にマッサージも場合によっては病気を悪化させる治療となる可能性もあります。

天疱瘡は自己免疫疾患で、治療はステロイドを使います。