高齢者が増加している日本では、フレイルの対策は大変重要な課題となっています。
フレイルとは高齢者における虚弱な状態で、要介護状態になる前段階の状態です。
症状としては、体重減少・疲労感・筋力低下・歩行速度低下などが挙げられます。

東洋医学的に見ると虚証(脾虚証・腎虚証)の方はフレイルになり易いと考えています。

また、フレイルの状態から健康な状態に移行することも可能とされています。
その対策として鍼灸治療は重要です。

フレイルの中でもオーラルフレイルは特に問題となっています。
滑舌が悪い・むせやすい・飲み込みが悪いなどの症状があるものです。
進行すると、誤嚥性肺炎のリスクがあります。
また、滑舌が悪いと会話することに消極的になり、うつ病や認知症のリスクが高まります。

 

オーラルフレイルの解消は今後重要な課題となるでしょう。

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再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。

興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。

 

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治療院の運営を考える時に治療時間は重要な要素となります。
治療時間が短縮すると1日に治療できる患者数が増えるからです。

治療時間を短縮するには3つのポイントがあります。
1.    問診時間の短縮
問診に時間をかけ過ぎないようにするためにはあらかじめ問診表を作っておくといいです。
口頭で聞きにくい内容(月経・精神面など)も聴取し易くなります。

2.    診察時間の短縮
東洋医学的所見(舌診・脈診・腹診など)やその他の身体所見を簡単に記録できるように記録用紙を作っておき、記入します。

3. 治療時間の短縮
1つの経穴で複数の効果を出す治療穴を使っていきます。
また、置鍼は1部位のみにします。

この3つの要素を組み合わせることで治療時間を短縮することが出来ます。

症状が多い患者さんで困っている先生はいらっしゃらないですか?
首のこり、五十肩、腰痛、股関節痛などあちこち症状を訴えられ、治療時間が延長したり、刺激量が多くなったりして困ったことはありませんか?

この様な場合、出来るだけ1つの経穴で多くの効果を出せるようにします。
一般的には交会穴を使うと思います。

私は1つの経穴で多くの効果を出せる経穴を開発・集積してきました。
1つの経穴で3つの症状を改善できるものを開発したのが最初です。

例えば百会は動悸・不眠・脊柱アライメントの調整に使っています。
三陰交は生理痛・胎位異常・扁平足に使っています。

1つの経穴で3つ以上の効果があり、再現性のあるものを36穴開発しました。
その中には5つ以上が12穴、10以上が1穴あります。

1つの治療部位で10の症状を改善する治療穴にはマルチポイントという名前を付けました。

この治療法は主に整形外科疾患が中心です。
顎関節症、肩関節痛み、手関節痛、母指痛、股関節痛、膝関節痛、足関節痛、母趾痛、緊張型頭痛、頚部~肩背部のこりが適応です。
また、それぞれの関節の可動域制限にも対応します。
この治療は関節リウマチ・パーキンソン病にも使えます。

整形外科疾患で差別化するにはどうしたら良いでしょうか?
他の治療院で治せないような疾患を扱うと差別化できます。
具体的には椎間板ヘルニア・側弯症・脊柱管狭窄症などです。

以前椎間板ヘルニアに対し整形外科ではすぐに手術をする傾向がありました。
最近は保存療法をしばらく行って良くならない場合に手術を検討するという事になっています。

突出した椎間板は白血球によって貪食されるという事が分かっています。

側弯症は治らないと思っている患者さんは多いですが、鍼灸治療で改善します。

脊柱管狭窄症は神経根型だと良くなり易いとされており、鍼灸治療の対象としています。

これらの疾患は筋肉や経絡に対するアプローチでは改善しません。
脊柱のアライメントの調整テクニックを習得する必要があります。

自己免疫疾患・精神疾患など重症な疾患の治療では、他の疾患とどこが違うのでしょうか?

1)    局所治療をしても効果が出にくい。
2)    治療者が邪気を受けやすい。
3)    治療者が邪気を受けたまま放置すると、体調不良になることもある。

この様な状況があるので、重症の治療を敬遠する治療者も少なくないと思います。
私自身、免許取得後5年間は精神疾患の患者さんの治療をすると、邪気を受けて疲労感が強くなり、困っていました。

重症患者の治療に当たっては、治療者と患者さんの気の調整が重要となります。

気の調整には主に2つの種類があります。
1)    邪気を取り除く。
2)    気の流れを整える。

これらを行った後鍼灸治療を行うと、邪気を受けることなくスムーズに症状が改善します。
また、治療効果がアップします。
患者さんによってはエネルギー調整をしただけで「お蔭様で良くなりました。」と言って鍼灸治療をする前に着替えをしようとした人もいました。

明けましておめでとうございます。
今年も皆様が効果的な治療技術を習得し、より優れた治療家になるため応援させていただきます。

鍼灸治療後疲れが気になる方はいらっしゃいませんか?
そんなに動いた覚えがないのに疲れた。
特別気を使ったわけでもないのに疲れた。
この様な場合、患者さんから邪気を受けている可能性があります。
邪気の強い患者さんとは、癌・精神疾患・自己免疫疾患など重症の方です。

以前は私自身患者さんから邪気を受けて苦労しました。
邪気を取り除く方法があるとも知らず、鍼灸師を続けられるかどうか悩んでいた時期もありました。

鍼灸師の中には自分自身の邪気が強い状態になっていることもあります。
その場合、鍼灸治療をすると患者さんの体調不良を招きます。

癌・精神疾患・自己免疫疾患など重症疾患の場合、単に鍼灸治療をしても改善させることは難しいです。
まず邪気を取り除くことで改善し易くなります。

 

鍼灸院がコンビニより多くなった今、特徴のない鍼灸院は経営的に厳しくなる可能性があります。
鍼灸院より更に競争が激しいのが歯科医院です。
夜遅くまで開院しているところも珍しくありません。

歯科医院の場合、元々歯が専門なので、特徴を出しにくいという事があります。
子供向け、審美歯科、歯周病専門、インプラント、矯正、顎関節症、口腔外科位でしょうか。
それに対し、鍼灸院は様々な疾患を扱うので特徴を出しやすいと言えます。
それではどの疾患を扱ったら良いのでしょうか?

それに対する答えは五枢会で行っている難病重症セミナーの疾患です。
1月はアトピー性皮膚炎と自己免疫疾患(関節リウマチを含む)です。
一般の鍼灸師が簡単にできないような疾患を扱うことで他院との差別化をはかることが出来ます。

前回のメールマガジンで治療の流れを説明させていただきました。
更に2点補足する内容があるのでお伝えします。

1つ目は治療の前後で身体所見を取るという事です。
理学テスト、可動域、脈診、舌診、腹診などの変化です。
治療後の変化をとらえることにより、鍼灸治療の説得力が増します。

2つ目は記録することです。
所見・治療内容を記録することで、次回以降の治療に役立てることが出来ます。
こなす治療と進化する治療の違いはここにあると思います。

 

「どういう順序で治療をしていきますか?」という質問を良く受けます。
一般的には以下の流れになることが多いと思います。
1)    問診(問診表も含める)する。
2)    身体所見を取る(東洋医学的・現代医学的)。
3)    治療方針を立てる。
4)    治療を行う。
5)    患者さんに治療内容を説明する。

私は出来るだけ2)→1)になるよう心掛けています。
初診の時はある程度やむを得ないですが、第2診以降は出来るだけ2)→1)になるようにしています。
そうすることで以下のことが得られます。
・身体所見を取る力が高まる
・身体所見から診断をする力が高まる
・問診の時間が短縮できる

問診は重要ですが、やり方を間違えると雑談の方に流されがちです。
話し好きな患者さんに多いですよね‥‥。

問診に時間をかけ過ぎると患者さんの身体から情報を読み取る時間が少なくなり、重要なことを見逃すことになりかねません。
限られた時間の中で最大限の効果が発揮できるように治療していきたいと考えています。

強刺激を好む患者さんがいらっしゃいます。
患者さんから「もっと強い刺激でお願いします。」と言われる場合があります。
めったにいませんが・・・。

私は遠隔取穴を中心に局所治療は出来るだけ少なく、軽くという方針なので正直言って渋々というところです。

それ以外に、本人は気づいていないけど強刺激が合う患者さんもいらっしゃいます。
普通の刺激量で治療効果が出にくい場合にこのタイプが考えられます。
実証タイプ・治療経験が豊富な方・若い方(20代)に比較的多いと思います。

また、以前通院していた鍼灸院の治療法が強刺激の場合、それに慣れている場合もあります。
鍼の刺激を高めるためには以下の事を行っています。
1)    鍼を太くする。
2)    手技鍼を行う。
3)    パルス通電を行う。

もし強刺激が合う患者さんがいらっしゃったら試してみて下さい。