最近テレビをつけると最も多く出てくる言葉が「オミクロン株」ではないでしょうか?
感染力が強いためか、患者数が急増しています。
オミクロン株感染の症状としては、発熱・咳・咽の痛み・鼻汁・頭痛・関節痛などで、風邪の症状と類似しています。
肺の感染は起こりにくいようです。
オミクロン株に対する漢方治療の報告があります。
みさとファミリークリニック院長、松田 正先生によると、葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏の合剤で85%に症状の改善が見られたとのことです。
このことから扁桃炎や風邪の鍼灸治療も効果がある可能性が示唆されます。
もしオミクロン株の治療をする機会がありましたら(多分ないと思いますが・・・)、参考にしていただければと思います。
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*五枢会治療セミナー
2011年から再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。
興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。
http://5su.muto-shinkyu.com/
1/10(月)午後7時30からNHKで「東洋医学ホントのチカラ」という番組が放映されました。
その番組の中で「痛みを緩和するシール」が紹介されました。
出演者が「痛みが取れた!」と感動していました。
そのシールの名前は「ソマレゾン」で、0.3mmの樹脂の突起が多数ついています。
早速購入してみました。
貼る時の痛みは全くなく、効果はパイオネックスよりかなり劣る感じです。
銀粒よりも劣る気がします。
ただ、鍼が怖い患者さんには良いかもしれません。
10個入りで1,100円とパイオネックスに比べると結構割高です。
興味がある先生はアマゾン・楽天などで購入してみて下さい。
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鍼灸学校の教科書を見ると、舌診・脈診・腹診などが記載されていますが、背甲診についてはほとんど触れていないのではないでしょうか?
私個人の意見としては、背甲診は舌診・脈診・腹診と同等、もしくはそれ以上に重要と考えています。
なぜなら、背部の反応を診ることで、異常な臓腑がどこか分かり易いという事が挙げられます。
また、反応点をそのまま治療点として用いることも出来るので一石二鳥です。
腹診も分かり易いですが、そのまま治療点として用いることが出来ない場合も多いです。
したがって背甲診と腹診をあわせて診断し、背甲診で出現した反応点や手足の要穴を使って治療すると良いかと思います。
それに対して舌診・脈診は全体的な傾向、例えば気虚・痰飲・瘀血などは診断しやすいですが、どの臓腑に異常があるのかはある程度訓練が必要であり、誤診も生じやすいと思います。
明治~昭和初期に活躍された澤田健先生は、本よりも生きた身体の反応を診る事の重要性を説いていらっしゃったとのことです。
治療に行き詰った時にその事を良く思い出します。
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パニック障害―突然息が苦しくなったり、動悸・めまい・嘔気・手足のしびれなどのパニック発作が出現する―の生涯有病率は約10%位と比較的高い疾患です。
実際の臨床でもパニック障害の改善を希望して来院する方は結構いらっしゃいます。
パニック障害では脳におけるセロトニンの分泌に異常があることが指摘されています。
したがって薬物治療ではSSRIをはじめとする抗うつ薬とベンゾジアゼピン系抗不安薬が処方されることが多いです。
パニック障害の鍼灸治療では自律神経の調整、呼吸筋・呼吸補助筋へのアプローチなどを中心に治療していきます。
東洋医学的には肝の病証ととらえることが出来ます。
厥陰経を中心に治療しております。
パニック障害における改善の目安は発作の回数の軽減、電車・バス・飛行機などに乗れる ようになることが挙げられます。
不眠症で悩んでいる人は予想以上に多いです。
鍼灸治療に通うことを楽しみにしている人の中には、「治療後ぐっすり眠れるから通院したい。」という人も少なくありません。
不眠症の患者さんの特徴として以下のことが挙げられます。
1.首や背部の筋緊張が著しく、局所治療ではなかなか改善しない。
2.睡眠に対して誤った認識をしている。
3.不眠症になるような生活習慣がある。
4.元来の身体の状態が良くない。
以上4点を改善できると良いと思っております。
1の首~背部の筋緊張に対しては筋緊張の部位に応じた遠隔取穴を行っています。
2の睡眠に対する誤った認識としては「1日8時間以上寝なくてはいけない」と思っている人が結構多く、高齢になればなるほど必要な睡眠時間が減少することを説明しています。
3の不眠症になるような生活習慣としては、カフェインの取り過ぎ、夜のスマホなどが挙げられます。
4の身体の状態としては、瘀血証・上衝などが挙げられます。
したがって不眠症は治療以外に患者教育も重要と考えています。
うつ病と言うと特別な病気というイメージがありますが、生涯有病率は15%でさほど珍しい病気ではありません。
うつ病に対して現代医学の治療は抗うつ薬の処方がメインとなっておりますが、対症療法にすぎません。
認知行動療法も効果があるとエビデンスがありますが、実際にカウンセリングを行っているところは少ないのが実情です。
東洋医学的にはうつ病の人は基本的に腎虚証で、更に脾虚証・上衝・瘀血・気滞、
などが合併している場合も少なくありません。
その患者さんの証に合わせて治療に当たることが重要と考え ています。
うつ病を治療する場合に症状を改善することが重要なのは言うまでもありませんが、それと同じくらい重要なことが幾つかあります。
1つ目は患者さんへの対応のし方です。
対応の仕方が良くないとむしろ悪化させてしまいます。
2つ目は薬についての知識です。
服用していた方が良く急に止めると状態が悪くなる薬と、止めた方が良い薬があります。
3つ目は認知行動療法についての知識です。
認知行動療法は抗うつ剤と同様の効果があるとのエビデンスがあります。
うつ病を発症した患者さんの中にはマイナス思考の方もいらっしゃいます。
そのような場合には認知行動療法を何らかの形で治療に取り入れていくことも良いと思っております。
パーキンソン病は変性疾患で、健常者に比べて中脳の黒質細胞の減少が年々著しく
減少する疾患と考えられています。
パーキンソン病の方を治療していて痛感することは、「鍼灸は進行を抑制しているのではないか。」ということです。
パーキンソン病で数年通っている人もいらっしゃいますが、悪化していないどころか、初診より状態が良くなっている人も結構いらっしゃいます。
超高齢社会で問題となる疾患として良く認知症が挙げられていますが、パーキンソン病も同様に問題となってきているのが現状です。
パーキンソン病の有病率は1,000人に1人ですが、70才以上では100人に1人になります。
中脳の黒質細胞は45万個存在し、健康な人でも10年で5%減少することが明らかになっています。
そして40~60%位減少するとパーキンソン病を発症することが分かっております。
したがって健康な人でも120才まで生きればほとんどの人がパーキンソン病になるそうです。
パーキンソン病に対してはドパミンの前駆物質であるL―ドパを始め様々な薬が開発されています。
病気が進行するにしたがって薬の量が増え、副作用であるジスキネジア(不随意運動)が出現したり、オフ(無動・寡動)が頻繁に出現するようになり、状態が悪くなっていきます。
また、薬は全体的に動きを良くすることはできますが、細かい症状まで対応できていません。
したがって鍼灸治療を併用することで、関節の痛み・巧緻障害などの細かい症状に対応し、薬を増やさないようにすることが出来ます。
超高齢社会を迎え、新たな鍼灸の適応疾患の存在に気付いた次第です。
現在パーキンソン病の方を治療していて思うことは、「難病の割には予想以上に治療効果が出易い」ということです。
具体的には筋強剛の改善―治療後に筋緊張が軽減して関節の固さが取れる。
振戦の軽減―治療後に振戦の幅や頻度が減少する。
歩行状態の改善―歩幅が広くなり、遊脚相が増加する。
この様に鍼灸師も患者さんもはっきり効果が実感できる変化が治療直後に認められるということです。
パーキンソン病ではリハビリの分野でも注目されているポイントがあります。それは外的キュー(外部刺激)を使うとパーキンソン病におけるすくみ足が改善することです。
外的キューによる改善とは、歩行する前方に横線を引いたり、メトロノームを鳴らすとすくみ足が改善して速やかに歩けるようになることです。
この機序は脳の別の回路を 使って動きが改善することが分かっています。
自発運動をする際には補足運動野・大脳基底核を介して行われますが、パーキンソン病では大脳基底核が障害されているためすくみ足が出現します。
外的キューを使うと視覚・聴覚情報が運動前野に伝えられ、大脳基底核を介さずに運動するためすくみ足が改善するとのことです。
この様にパーキンソン病では外的刺激により、脳の別の回路を使って動きが改善するシステムがあるという事は大変興味深いです。
難しい症状の患者さんを治療する場合、色々試してもなかなか症状が改善しないことがあると思います。
この様な時に、処方されている漢方薬からヒントを得られることがあります。
漢方薬の効果(駆瘀血薬とか痰飲を軽減させるなど)からヒントを得るわけです。
(ただし、漢方薬を処方している先生の実 力がある場合に限ります。)
また、現代医学の治療薬が処方されている場合もありますが、そこからヒントを得ることも出来ます。
別なケースではリハビリにおける理学療法士の考えが参考になることもあります。
自分1人で治療しているとどうしても視野が狭くなりがちです。
医師を含めた他の医療従事者の考え方を参考にすることで、今までと違った見方が出来ることがあります。
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セミナー終了後に良く「治療の流れを教えて下さい。」と質問されます。
治療の流れは特に決まりはないと思いますが、私が現在行っている方法をお伝えしたいと思います。
一般的には問診表の記入または問診→身体所見(現代医学的・東洋医学的)→治療方針を立てる→治療という4段階の流れが多いと思います。
私の場合は問診表の記入→エネルギー調整→問診→身体所見(現代医学的・東洋医学的)→治療方針を立てる→治療→確認という7段階の流れになっています。
エネルギー調整とは上級者コースでお伝えしているもので、気の流れ・チャクラ(エネルギーの中枢、募穴と一部一致)の調整を行っています。
一般的には問診に力を入れている人が多いと思います。
私も問診は重要だと思いますが、身体所見をしっかりとることとが更に重要と考えています。
特に症状と関連していて治療効果とともに変化する所見(脈診・腹診・可動域・関連する理学テスト・圧痛・硬結など)は絶対に見逃さないようにしています。
最後の確認とは治療効果に伴って変化する所見を確認することです。
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