足のトラブルは膝・腰・股関節などに影響することがあるので、患者さんが症状を訴えていなくても治療した方が良いことがあります。
患者さんがあまり気にいていないけれど、鍼灸師が気になる症状に外反母趾があります。
外反母趾はひどくなると、歩行時痛が強くなるだけではなく、安静時にも痛みが出ることもあります。
最終的には骨を切る手術になることも・・・・。
骨切り術を受けた患者さんの足はアライメントがおかしくなっており、元に戻りません。
外反母趾に対し、鍼灸治療の効果が出にくくなることもあります。
外反母趾は局所治療だけでは改善することがなかなか難しいと思います。
外反母趾の原因として、扁平足などのアライメントの不整、神経根症状による筋力低下、母趾の可動性の低下、誤った靴の選択などが複合して起こっていることも少なくないからです。
したがって鍼灸治療ではアライメント・筋力・母趾の可動性を改善する治療を行っていきます。
また、体操・靴の選択などのアドバイスも必要となってきます。
鍼灸院に来院する患者さんで良くあるケースとして、「病院で検査をしたけれど、問題がないと言われました。」というものがあります。
整形外科疾患では軟部組織(骨以外の組織)に問題があることが多いと思います。
筋肉・靭帯・椎間板・神経・滑液包などです。
局所治療で改善しない場合、血流・疼痛閾値・アライメント不整などの治療が必要かもしれません。
内科疾患では自律神経の問題と言われることも多いのではないでしょうか。
自律神経の失調というと精神的な要素から来ていると決めつけがちですが、まずは体質傾向の改善から取り組んでいった方が良いと思っております。
ストレスがかかると交感神経優位になり易い体質、逆に副交感神経優位になり易い体質があります。
更に臓腑の虚実の調整、寒熱の調整を行うことにより、自律神経の失調症状が軽減すると実感しています。
自律神経失調症の治療について更に詳しく知りたい方はそのまま読み進めて下さい。
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五枢会ワンデイセミナー
*自律神経失調症の鍼灸治療
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扱う疾患は、「更年期障害」、「起立性調節障害」、「動悸」、「食欲異常」、「頻尿」です。
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色々な勉強会へ行って教わったり、本を読んでいくと、どの治療法が良いのかわからなくなることがあると思います。
その解決策としては、自分の中に軸となる治療法を持つことだと思います。
軸となる治療法をメインにして、他の治療法はサブとしていく。
私は自分のメインの治療法と考えが合わない治療法は取り入れないようにしています・・・というより取り入れられません(笑)。
逆に相性の良い治療法は積極的に取り入れています。
しかし、取り入れた治療法もいつの間にか自分流にアレンジされているようです(笑)。
現代医学的鍼灸・中医学的鍼灸・経絡治療などを並行して勉強すると、特に迷いが生じやすいです。
最も高次なレベルでは違った治療法でも統合されるはずですが、その途中では矛盾点が生じることがあります。
最初は一つの治療法に絞って徹底的に勉強していった方が良いと思います。
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*五枢会治療セミナー
2011年から再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。
興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。
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鍼灸治療をしても改善しないときに考えることは何でしょうか?
1. 病態把握が違っている。
2. 病証が違っている。
3. 刺激量が少ない。
4. 鍼灸の不適応症である。
5. 貧血がある。
6. 症状が薬の副作用によるものである。
これらの中で、薬の副作用についてお伝えします。
今まで多く遭遇したものとしては消化器症状(食欲不振・胃のもたれ感など)が多く、抗生剤・鎮痛消炎剤など良く使われる薬の副作用として現れることが多いです。
精神科領域の薬も副作用が多く、抗うつ薬による口渇・便秘、睡眠導入剤による倦怠感・ふらつきなども良く遭遇します。
薬の副作用による症状は鍼灸治療を行って効果がある場合もありますが、治療を止めると元にもどってしまうのが特徴です。
治療が難航している時、薬のチェックをしてみることをお勧めします。
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最近テレビをつけると最も多く出てくる言葉が「オミクロン株」ではないでしょうか?
感染力が強いためか、患者数が急増しています。
オミクロン株感染の症状としては、発熱・咳・咽の痛み・鼻汁・頭痛・関節痛などで、風邪の症状と類似しています。
肺の感染は起こりにくいようです。
オミクロン株に対する漢方治療の報告があります。
みさとファミリークリニック院長、松田 正先生によると、葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏の合剤で85%に症状の改善が見られたとのことです。
このことから扁桃炎や風邪の鍼灸治療も効果がある可能性が示唆されます。
もしオミクロン株の治療をする機会がありましたら(多分ないと思いますが・・・)、参考にしていただければと思います。
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1/10(月)午後7時30からNHKで「東洋医学ホントのチカラ」という番組が放映されました。
その番組の中で「痛みを緩和するシール」が紹介されました。
出演者が「痛みが取れた!」と感動していました。
そのシールの名前は「ソマレゾン」で、0.3mmの樹脂の突起が多数ついています。
早速購入してみました。
貼る時の痛みは全くなく、効果はパイオネックスよりかなり劣る感じです。
銀粒よりも劣る気がします。
ただ、鍼が怖い患者さんには良いかもしれません。
10個入りで1,100円とパイオネックスに比べると結構割高です。
興味がある先生はアマゾン・楽天などで購入してみて下さい。
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鍼灸学校の教科書を見ると、舌診・脈診・腹診などが記載されていますが、背甲診についてはほとんど触れていないのではないでしょうか?
私個人の意見としては、背甲診は舌診・脈診・腹診と同等、もしくはそれ以上に重要と考えています。
なぜなら、背部の反応を診ることで、異常な臓腑がどこか分かり易いという事が挙げられます。
また、反応点をそのまま治療点として用いることも出来るので一石二鳥です。
腹診も分かり易いですが、そのまま治療点として用いることが出来ない場合も多いです。
したがって背甲診と腹診をあわせて診断し、背甲診で出現した反応点や手足の要穴を使って治療すると良いかと思います。
それに対して舌診・脈診は全体的な傾向、例えば気虚・痰飲・瘀血などは診断しやすいですが、どの臓腑に異常があるのかはある程度訓練が必要であり、誤診も生じやすいと思います。
明治~昭和初期に活躍された澤田健先生は、本よりも生きた身体の反応を診る事の重要性を説いていらっしゃったとのことです。
治療に行き詰った時にその事を良く思い出します。
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パニック障害―突然息が苦しくなったり、動悸・めまい・嘔気・手足のしびれなどのパニック発作が出現する―の生涯有病率は約10%位と比較的高い疾患です。
実際の臨床でもパニック障害の改善を希望して来院する方は結構いらっしゃいます。
パニック障害では脳におけるセロトニンの分泌に異常があることが指摘されています。
したがって薬物治療ではSSRIをはじめとする抗うつ薬とベンゾジアゼピン系抗不安薬が処方されることが多いです。
パニック障害の鍼灸治療では自律神経の調整、呼吸筋・呼吸補助筋へのアプローチなどを中心に治療していきます。
東洋医学的には肝の病証ととらえることが出来ます。
厥陰経を中心に治療しております。
パニック障害における改善の目安は発作の回数の軽減、電車・バス・飛行機などに乗れる ようになることが挙げられます。
不眠症で悩んでいる人は予想以上に多いです。
鍼灸治療に通うことを楽しみにしている人の中には、「治療後ぐっすり眠れるから通院したい。」という人も少なくありません。
不眠症の患者さんの特徴として以下のことが挙げられます。
1.首や背部の筋緊張が著しく、局所治療ではなかなか改善しない。
2.睡眠に対して誤った認識をしている。
3.不眠症になるような生活習慣がある。
4.元来の身体の状態が良くない。
以上4点を改善できると良いと思っております。
1の首~背部の筋緊張に対しては筋緊張の部位に応じた遠隔取穴を行っています。
2の睡眠に対する誤った認識としては「1日8時間以上寝なくてはいけない」と思っている人が結構多く、高齢になればなるほど必要な睡眠時間が減少することを説明しています。
3の不眠症になるような生活習慣としては、カフェインの取り過ぎ、夜のスマホなどが挙げられます。
4の身体の状態としては、瘀血証・上衝などが挙げられます。
したがって不眠症は治療以外に患者教育も重要と考えています。
うつ病と言うと特別な病気というイメージがありますが、生涯有病率は15%でさほど珍しい病気ではありません。
うつ病に対して現代医学の治療は抗うつ薬の処方がメインとなっておりますが、対症療法にすぎません。
認知行動療法も効果があるとエビデンスがありますが、実際にカウンセリングを行っているところは少ないのが実情です。
東洋医学的にはうつ病の人は基本的に腎虚証で、更に脾虚証・上衝・瘀血・気滞、
などが合併している場合も少なくありません。
その患者さんの証に合わせて治療に当たることが重要と考え ています。
うつ病を治療する場合に症状を改善することが重要なのは言うまでもありませんが、それと同じくらい重要なことが幾つかあります。
1つ目は患者さんへの対応のし方です。
対応の仕方が良くないとむしろ悪化させてしまいます。
2つ目は薬についての知識です。
服用していた方が良く急に止めると状態が悪くなる薬と、止めた方が良い薬があります。
3つ目は認知行動療法についての知識です。
認知行動療法は抗うつ剤と同様の効果があるとのエビデンスがあります。
うつ病を発症した患者さんの中にはマイナス思考の方もいらっしゃいます。
そのような場合には認知行動療法を何らかの形で治療に取り入れていくことも良いと思っております。