2016中国旅行記ラスト「青島散策&帰国」 | 日中韓文化地めぐりのブログ

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青島市

 

 

 さて、2016年夏・中国旅行記です。前に書いた通り、今回がラストですね。

 山東省青島市にやってまいりました。まあ、トランジットでの訪問なので 数時間の滞在ですけど。

 
 

 

 

 

山東省・青島市

 

 青島市は、山東省随一の経済都市・港湾都市で、総人口は900万人強。約10年前の記録では700万人となっているので、今でも人口を拡大して行ってるのでしょう。

 

 青島は歴史浅い街ですが、発展のスピードは凄まじく、かつては上青天(青空に上る・技術がトップレベルになる:上は上海、青は青島、天は天津の文字を取ったもの)と言われたそうで、上海や天津に並び称されるほどの都市であります。

 

 

 
 
 
 
 
青島散策

 

 
 
 それでは、青島市の散策を始めたいと思います。空港から都心に向かうバスが、何通りか出ていますね。
 自分は青島火車駅(鉄道駅)方面に向かいました。
 
 
 
 
 
 
 
 バスに乗って最も印象深かったのは、やはり高層アパート群ですねえ。まるで、アパートの谷間を進んでいる感覚を受けました。
 そして、街が整然としていて、綺麗だったこと。西安より一気に10年以上進んだな~と思わされましたね。
 
 
 
 
 
 

 そしてバスから降りると、太鼓腹を出したおっちゃんがお出迎え。やっぱり青島にもいましたかにひひ

 

 

 

 

 

 

 

 さて、それでは青島の街を歩きましょう。街は結構静かでした。クラクションの量は西安の3分の1という感じかな。

 

 一方、蝉の声がよく聞こえてきました。というか、今回の中国西部旅行では蝉の声を全く聞かなかったんですよ。

 なので、青島来て蝉の声を聞いたら、日本が近くなったんだな~と思わずにはいられませんでしたね。

 
 

 

 

 
 
 
 しばらく歩いて、青島火車駅に到着。駅前で早速、空港行のバスチケットを購入(下の写真)。
 
 
 
 
 
 

 駅前には、ケンタッキーが2軒ったので、ここで食事。中国行ったときはなぜか、いつもケンタッキーのお世話になります。

 食事後は、海が近いので見に行きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 おお、海だ~ビックリマーク 今回は地球上でもっとも内陸に位置する都市・ウルムチまで行きましたから、海を見れて満足満足照れ

 と、その時、後ろからポンと叩かれました。誰はてなマーク

 

 

 

 

 

 

 

 写真中央の小さな女性でした。耳が聞こえないから、金をくれと。まあ、要するに乞食ですねw

 徘徊してお金をせびるタイプの乞食。

 
 

 

 

 

 

 

 一方、こちらはずっと土下座している乞食。このタイプの乞食も、結構いてますね。

 

 なんかこんな写真ばかりですけど^^;、青島はいい場所ですニコニコ 自分が行った中国の都市では、青島が一番綺麗でしたし。

 青島は日本からの直行便も多く、距離も近いので、もし機会があれば是非行ってみてください。

 

 

 

 

 

 

 

帰国

 

 

さて、時間が来たので空港に戻り・・・・・・

 

 

 ・・・・・さらば青島!さらば中国! って、話が飛びすぎですね(^▽^;) 

 青島空港の写真とか何も撮ってなかったもんで^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして関空到着です。これで2016年夏・中国旅行記は終了。

 ありがとうございましたビックリマーク

 
 
 
 
 
 
 
 
 
近代青島と日本(興味のない人は、スルーしてください^^;)
 
 
もう一度、この地図です
 
 山東省随一の経済都市である青島市。ただし、山東省の港湾都市では煙台市(上の地図)が歴史的に最も著名で、古くから発達しており、近代の開港も早かったのです。

 一方の青島は、都市としての歴史は浅く、19世紀末までは、小さな農漁村に過ぎなかったようですね。

 

 それが、1898年にドイツの租借地となって近代的な体制が整えられるや、港湾都市として頭角を現します(青島と言えば青島ビールが有名ですが、ドイツ統治の名残でしょう)。

 
 
 
青島ビール
 

 

 その後、1914年に日本に占領されて、それが1922年まで続きます。一旦中国に返還されたものの、1937年、日中戦争で再び日本の占領下となります(とはいえ、返還された時代も日本の影響力が絶大だったようですが)。

 

 

 

 

 ・・・・と書けば、当然、日本に対する評価は悪いんじゃなかろうかと思われるでしょう。

 もちろんその通りなんですが、最近読んだ「青島の都市形成史:1897-1945」という本(思文閣出版)は中国人が書いた本であるものの、近代青島発展に対するドイツや日本の役割を積極的に評価してて興味深かったですね。

 

 なぜ、青島が煙台を追い抜き、ここまで発展したのか。それを豊富な統計をもって冷静に分析している点に、まずは説得力を感じました。

 また、近代における青島と日本の交流も、思ってる以上に結構活発に行われていたんじゃないかと、この本を読んでそんなことを思いましたね。特に近代教育や技術面などでの交流は、かなりあったように思われます。

 


 中国近代史はタブーが多いし、日中間では感情的になりやすい部分も多くて、冷静な分析は難しい面もあるでしょう。

 しかし、最近は中国人自身が、結構冷静な意見を述べた本を書いてるように思いますね(まあ、大半は日本に滞在してる中国人ですけど)。

 興味のある人は、どうぞ(って、本を裏返したら、税別6800円でしたw いくらなんでも高すぎ^^; 自分は図書館で借りて読みました。まあ、かなりオタクな内容ですにひひ)。

 
 
終わり