〇 ジャイプル
さて、アジメールからジャイプルへ移動です バスは遅れることなく発車しました。
ジャイプル行きのバスは本数も多くて便利ですね。
ただし、バスは確かにあまり遅れませんが、逆にちょっとつまらないかも、と思ったり。
何時間も遅れて、トラブルもあって、相当焦りまくって・・・・・という状態こそ、インド旅の真の醍醐味と言いましょうかw その方が話のタネにもなりますし。
まあでも、自分の場合はあくまで文化地めぐりがメインですから、これでいいんですけどね
・・・・と、そんなことを考えてるうちに(本当は考えてませんけどw)、ジャイプルの街に入りました。ラージャスターン州の州都とあって、結構都会です。
ジャイプルの位置●はこちら
●のアーメダバードからウダイプル、アジメールと進み、だいぶデリー★に近付きましたね。
(因みに一番北の●は、当初行こうと思っていたカシミールのシュリーナガル)
それでは、進んでいきましょう。上の高架はジャイプル・メトロ☆
ジャイプルの印象は、「割と整然としてるなあ」でしたね。アーメダバードよりもリクシャーがずっと少ないし、信号も多い(というか、信号を守っている車が多いw)だけあって、交通環境はだいぶマシに思えました。
お、屋台が並んでますね
この日は早朝に、アジメールでチャパティ3枚食べただけだったから、お腹が空いて。
今までインドの屋台は雨季ということもあって敬遠してきましたが、ジャイプルで遂に屋台メシを解禁
そして食べたのがこちら チャパティとカレーのセット、20ルピー。35円程です。
食べた感想は・・・・・
「う、うまい」
やっぱりチャパティが最高に美味しいですねえ 因みに、周りの現地人が手で食べてたので、自分もその真似をして手で食べました。
通りすがりのインド人達から 結構ウケてましたけどw
その後、ホテル探し。いや~それにしても暑かった(^▽^;) ジャイプルのイメージは、暑かった、それだけです(;^_^A
そして見つけたホテル。やはり雨季、部屋は結構空いてますね。
ここの屋上でも食事。メニューはプラオ&ソルトラッシー☆
ここで、なんと日本人女性に会いました デリー以来、ほとんど日本人に会ってませんでしたので、嬉しかったですねえ。
まだ20代前半の若い女性、聞けば途中から一人でインドを旅しているという。
「兄と一緒だったんですけど、途中で別れたんです。親はまだ兄と一緒にいると思ってますね。一人旅は内緒ですw」 なんだとか
「そしてこの旅の後、シンガポールで就職します!就職前にちょっと旅をしておこうと思って」。それはすごいね~頑張ってください
他愛もない会話でしたが、デリー以外で唯一の日本人との会話だったので、載せときました(^^)
翌朝、再び屋台で食事。ホテルの食事よりずっと安いし美味しいので
チャパティーにカレーに青唐辛子、そして白い液体はバターミルクです。もちろん手で食べました。
バターミルクは結構あっさりしてるんですよね。インドの朝食の定番となってます。
ハワー・マハル(風の宮殿、拝借)☆
さて、これからどうしよう。ジャイプルは文化地としては非常に魅力的な場所なので迷いましたが、結局何も観光せずにデリーに戻ることにしました。
その理由は、インド旅も終焉に近付いてましたし、早めにデリーに到着しておこうと考えたからですね。
Panna Meena ka Kund ☆
ただ、ひとつ気になってたものがありました。それが、上写真(拝借、下写真も)の階段井戸です。
クンドと呼ばれる階段池を備えるタイプの井戸で、形式としては前に挙げたチャンド・バオリと同類。 規模は向こうよりは小さいですけど。
でも、この井戸は下まで降りれるらしいし、行っておけば良かったと、少々後悔してますね(>_<)
ということで、バススタンド(Sindhi Camp Metro Station)にやってきました。しかし、どうやらデリーまでのローカルバスは無いらしい。
「デリー行きは向こうだ。RSRTC Deluxe Depot に行け」とのこと。
そして、ここが RSRTC Deluxe Depot。 Sindhi Camp Metro Station の側にあります☆
ここからデラックスバス(ボルボバス)が出てるんですね。値段はやや高く、デリーまで950ルピー(約1600円)。
ただ、デリー行きは30分に1本の割合で出ており、予約する必要もないので、やはりバスは便利です。
出発までの腹ごしらえ。これは何かというと、サモサ
自分はサモサをそのまま食べたかったんですが、なんかスープにされてしまいました
う~ん・・・・・あんまり美味くない(^▽^;)
そして、これがデラックスバス(ボルボバス)と、その内部。さすがにオンボロじゃありません
デリーまで約6時間のバス旅となります。
そして出発 さらばジャイプル
いよいよデリーに戻ります
つづく
〇 インドの水辺と庭園(興味のない人は、スルーして下さい)
ところで、自分は建築はもちろん、庭園も好きですので、その国の庭園文化を知りたいといつも思います。
ニシャット・バーグ(シュリーナガル、拝借写真)☆
カシミールのシュリーナガルには、ムガル帝国の見事なイスラム庭園が数多く存在しています。
当初、自分はシュリーナガル行きを考えてました。入院して時間が無くなってしまいましたけど。
こちらはアンベール城内の庭園。イスラム庭園の影響を受けた、幾何学文様の庭園☆
ところが、インドの庭園文化を調べると、ムガル帝国の庭園などのイスラム庭園系や、その影響を受けた西インドのラージプート諸国の庭園(上のアンベール城内庭園のような)を除けば、インドの庭園はほとんど存在してないようなのですね。
インドには土着的な庭園文化がほとんど無かった、と言えるかもしれません。
サルケージ・ローザー。水辺には椅子を備えた吹き放空間が設けられてました☆
土着的な庭園文化が無かったインド。それでは、インドには何があったのか
それは、「水辺の文化」です。
ピチョーラー湖(ウダイプル)☆
水辺に親水施設を造り、水と触れ合う。また、のんびり眺めることができる場所や建物などを造って、水景を楽しむ・・・・・
まさに、インドにおいては水辺こそ、庭園に代わる憩いの場だったのですね。
なので今回の旅では、自分も出来るだけインドの水辺に出かけました。
ウダイプルでピチョーラー湖遊覧を楽しんだのも、水との触れ合いを重視するインド文化を体験したかったという面もあったのです。
アナ・サーガル(アジメール)と、水辺のパビリオン☆
ただ、一つ残念だったのは、アジメールのアナ・サーガルと呼ばれる人造湖を訪問しなかったこと。自分はプシュカルへの道中、バス中から眺めただけでした。
しかし、湖畔には多くのパビリオンが建ち、湖をのんびり眺めることができるようになってます。 これは見ておくべきでしたね。
ヒンドゥー教五大巡礼地の1つ、プシュカル☆
そして水辺は憩いの場であると同時に、宗教的な空間でもある。つまらなかったとは言え、プシュカルはインドの典型的な水辺の文化地です。
ヒンドゥー教は水辺重視志向が特に強く、巨大なガートを備えた場所が多くありますね。
その中でも特に有名なのが、ヴァーラーナシー(バラナシ、拝借写真)でしょう。
ガンジス川に沿って、約3kmにもわたってガートが築かれ、壮大な水辺の宗教空間が形成されてます。
シク教の本山・黄金寺院(アムリトサル、拝借写真)☆
水辺を重視したのは、ヒンディーやイスラムの他、シク教も同じですね(※注)。
本山の黄金寺院(ハリマンディル・サーヒブ)は、白亜の建物に囲まれた方池を造り、その中に黄金の建物を建て、美しく幻想的な世界観を演出しています。
時間があれば訪問したかった場所の1つでした。
憩いの場であり、宗教的な空間でもあるインドの水辺。また色々見てまわりたいものです
終わり★
※注
インドでも仏教とジャイナ教は、水辺をあまり重視していないとか。また、水辺と言っても、海辺は除きます。