元興寺(がんごうじ)は、南都七大寺のひとつで、養老2年(718年)開創の真言律宗の寺院です。また古都奈良の文化財の一つとして世界文化遺産に登録されている奈良きっての名刹です。ご本尊が仏像ではなく「智光曼荼羅図」というのも珍しいです。また境内にある浮図田(ふとでん)と呼ばれる石塔・石仏類がとても印象的でした。
↓平成10年(1998年)に世界遺産に登録されたことを記念する碑が山門前に建っています。
↓重要文化財の山門。この門は、かつて存在した東大寺塔頭「西南院」の山門であったものを、室町時代の応永年間に元興寺極楽坊の正門として移築した由緒あるものです。
↓国宝の本堂。極楽坊本堂とも呼ばれ鎌倉時代に建ち、かつては僧坊として使われていたものです。お堂の正面中央に柱が見られる、珍しい姿をしています。
↓国宝の極楽坊禅室(僧坊)です。世界最古の「木造建築部材」を使用した極めて貴重な建築です。
↓本堂(右)と禅室(左)の屋根。禅室右側と本堂の屋根瓦は飛鳥時代の瓦で、「日本最古の屋根瓦」として有名だそうです。
↓ここ法倫館は元興寺総合収蔵庫で、国宝の五重小塔ほか重文の仏像などが収蔵されて公開されています。
↓以下3枚は浮図田(ふとでん)と呼ばれる石塔・石仏類集合地です。寺内および周辺から集まったものを整備してあります。
↓昔、この位置に極楽院というお堂があったのでしょうか?いろいろ調べましたがその辺りはよく分かりませんでした。
↓この「かえる石」というのは、元は大阪城にありました。福かえる、無事かえるの名石だそうです。
↓境内にあった「大聖辨才天」を祀る小さな社です。
↓杉本健吉の書で、万葉集に収められている歌で「白珠は 人に知らえず知らずともよし 知らずとも吾れし知れらば 知らずともよし」とあります。
↓山門前の駐車場にあった「飛鳥小学校発祥の地」の碑。その学校は、現在ここから約350m南東に現存しています。
※ここ元興寺は、お堂の中は撮影禁止ですし、寺院のブログからお借りして紹介しようと思っても複製ができないようになっており、掲載することができませんでした。