天の川に沈む暗赤色の星。

これが天津甕星。

神話は、星の様子から作られた神が数多に存在する。

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★目次

☆1 天津甕星

☆2 弦田物部

☆3 甕速日命

 

  天津甕星

 

(「儺の國の星」18、御中星(みなかほし)より引用)

 昔はこの白鳥座の心臓にあたるところに朱銅色の巨大な星が座っていた。これを先祖は酸漿星(ほおずきぼし)、別名あかかがちと呼んでいた。あまつみか星がこれである。伽香知(かかち)は星の総称であった。

(真鍋,1982,P86)

 

”みかつち”とは水底に沈殿した赤橙色の埴土のことである。従ってみかぼしとは、天の川に沈む暗赤色の星…(略)…爆発寸前の巨星をよく表現しているのである。

(真鍋,1982,P86)

 

天津甕星(あまつみかぼし)は

いつも銀河の中に赤く凝(こご)った妖星として仰がれてきた。(真鍋,1982,P88)

ともある。

 

 

神話の天津甕星は又の名を天香香背男。

悪神であり、建葉槌神(たてはづちのかみ)に布で拘束されている。

夜空に怪しく輝く星の姿から、生まれた物語では無いか。

 

それは彼らに繋がっていた。

 

 

(以下、上の記事より抜粋)

 

神話の中の天津甕星は、建葉槌(たけはずち)命に布で拘束されてしまう。

その理由が、武御雷神と布津主神に従わなかった為。

 

媛社(ヒメコソ)神社

 

だが、武御雷神と布津主神(布留神と同神)は、饒速日命自身。

彼である高良神は、鹿島神(建御雷)、春日神と同神。

石上神宮の神(饒速日命)=布津主神なのだ。

 

彼は住吉神であり、底筒男神。

ツツは星を意味する。

また布留神も星神の意味。

 

彼は櫛甕玉彦である。

よって、天津甕星は、饒速日命となる。

 

一方の建葉槌は、織物の神。

二つのヒメコソ神社から、織女神とは市杵島姫命であり、御炊屋姫のことと繋がっている。

内宮の女神天照、瀬織津神でもある。

 

 

 

姫古曽神社

 

また、ここから饒速日命=ツヌガアラシト=高良神とも繋がった。

 

 

前回の記事でも繋がっていた。

和布刈神社では、福岡県神社誌に名が無いはずの瀬織津姫を主祭神としている。

彼女は宗像神と同神であるからだ。

 

目の前にある関門海峡の伝承、神功皇后と天火遠命は祭神を意味していた。

天火遠命(山幸彦)は、安曇磯良神であり、高良神となる。

彼は饒速日命であった。

 

その后の神功皇后は、瀬織津姫であり、御炊屋姫。

 (以下、詳細)

 

 

 

また「天頂の星」である天津彦星と相対する「伏見星」もこれを意味しているだろう。

 

なお、真鍋氏によると、天津甕星の爆発は870年の清和帝の条にあるという。

星が消えたことと、記紀との関連は無さそうだ。

 

  弦田物部

 

高良大社の麓に赤星神社があり、「弦田物部の祖、天津彦神」を祀る。

この神は天津甕星になる。

 

弦田物部は、饒速日命と共に天降った二十五氏の一つ。

福岡の彼らの里の一つは、宮若市の鶴田。

天照宮があり、天照国照彦天火明櫛玉饒速日命が祭神。

 

天津彦神である赤星神は、鶴田にある天照宮の饒速日命ということになる。

子孫が彼を祀ったのだから。

 

 

 

天照宮は元は、笠置山の山頂にあり、宗像氏の山城があった。

更に「新撰姓氏録」には宗形(宗像)氏の始祖は大神、大国主神とある。

 

奈良の大神神社の社家は大神氏。

大物主神は大国主神と同神の饒速日命

彼を祀った宗像氏と弦田物部は同族であった。

 

そして、赤星神社は高良内にある。

 

高良神は饒速日命。

彼の后の神功皇后は、御炊屋姫。

市杵島姫命=宗像神であった。

 

彼らを祀った者は、皆、同族ということになる。

 (以外、詳細)

 

 

 

  甕速日命

(「儺の國の星」18、御中星より引用)

 

昔、有明海と玄界灘が今の太宰府の前で、窯門(かもと)即ち激しい潮波の荒穂をたてていたころ、この地は甕速比(みかのはやひ)とよばれていた、古人は潮の往復を眺めて雲漢、天の川の去来を見立てていたのであろう。今も都府楼から武蔵温泉、更には水城の下にも洗いに洗われた平らな赤土の地山が敷かれている。

 

古代、玄界灘と有明海は繋がれていた。

神話の「筑紫島の四つの面」はこれを意味する。

 

 

 

地図はGoogle map

 

かの書の「太宰府の前の激しい潮波」の場所とは、針摺の辺りだと思われる。

上の図の赤い丸で囲った場所。

 

(南から)都府楼~武蔵温泉(二日市温泉か)~水城の間にある。

 

上記、甕速比は、この場所の様子を天の川の甕津星を見立てたものであり、赤土があるところとなる。

 

甕速日神(みかはやひのかみ)がおられる。

神話では、イザナミ神を死に至らしめた軻遇突智(かぐつち)を切った剣から現れた神の一柱となる。

 

神話は「二柱の天照」を意味しており、この場面で現れた神もまた、彼である。

 

 

 

(つづく  )

 

 

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