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☆1 天津甕星
天津甕星(あまつみかぼし)
この神も饒速日命。
星神であり、神話では悪神とされている。
この話から、神話について少し解いていく。
上の記事に少し書いた天津甕星(あまつみかぼし)神。
星の神であり、又の名を、天香香背男(あまのかがせお)神。
神話の中の天津甕星は、建葉槌(たけはずち)命に布で拘束されてしまう。
その理由が、武御雷神と布津主神に従わなかった為。
だが、武御雷神と布津主神(布留神と同神)は、饒速日命自身。
彼である高良神は、鹿島神(建御雷)、春日神と同神。
石上神宮の神=布津主神なのだ。
彼は住吉神であり、底筒男神。
ツツは星を意味する。
また布留神も星神の意味。
彼は櫛甕玉彦である。
よって、天津甕星は、饒速日命となる。
一方の建葉槌は、織物の神。
織女神とは市杵島姫命であり、御炊屋姫のことであった。
内宮の女神天照、瀬織津神でもある。
この話も、二柱を示唆していた。
神話では、(天照・饒速日命と豊受)の名を変え、状況を変え、何度も繰り返し登場させている。
親子(で同じ者)であったり、敵であったり。
譲る者、譲られる者。
神話の初めに登場する人物は、ほとんどが彼らなのだ。
ここから、神話のからくりを。
☆2 天津甕星と建葉槌神の物語
神話、伝承では幾度となく、このような状況が出てくる。
男神が悪いことをする。
これは、男神・天照を示す(饒速日命、高良神ほか)
↓
他の神がそれを収める。
「他の神」は女神・天照を示す。(豊受大神、瀬織津姫の名を替えた神)
それらは、二つの事柄を示唆している。
悪神退治と神の交代。
☆3 悪神退治
まずは、悪神退治。
男神・天照は、饒速日命であり、住吉神。
彼らは各地で、異類を退治ししていた(それ故の祓いの神)。
また、(後の世に)退治した方の神が、退治したモノの名で祀られる。
これは封印(の一つ)になるからだ。
これが神話では、「悪神=退治した者」を表すことになる。
☆例として、「スサノオの高天原荒らし」。
スサノオの悪行で天照が岩屋に籠る。
その結果、夜になる
⇒悪神がはびこり、世の中が闇になる。
これが意味するものは、
「世の中を闇にした者」を退治したのがスサノオ命=高良神=饒速日命
☆4 神の交代(天の岩戸)
天照の男神と女神の役割交代を示唆。
(男神が悪行をしたから交代は仕方なかったんだ!という理由付けを、後の人が創り上げた)
これを「高良玉垂宮神秘書」は、こう記す。
高良神は、九州の宗廟を宇佐神宮に譲った後、筑後の隠神となる。
スサノオ神=祇園の神、饒速日命=高良大社の神=男神天照。
その后の御炊屋姫が神功皇后=宇佐神宮の神=女神天照。
時の為政者により、天照が女神となる。
男神天照である高良神は、隠されたのだ。
☆高良神は祇園神=スサノオ
☆高良神は筑後の隠神となる。
「先代旧事本紀」にある饒速日命と共に天降った二十五氏に「弦田物部」がいる。
ここからも天津甕星に繋がる。
☆5 先代旧事本記の天津彦星
先代旧事本記に、饒速日命と共に天降った一族の名が書かれている。
その中の一つが、筑紫弦田物部祖、天津彦星。
高良大社の麓にある富松神社の祭神になる。
(旧住所が、三井郡高良内村大字高良内字岩竹)
☆社の配祀、摂末社の神は全て二柱に集約される。
☆社に地名は神を示唆することがある。
天津彦星が高良神と言うことになる。
また、弦田は鶴田。
若宮市の鶴田の天照宮には、饒速日命が祀られている。
二つの社は、同じ一族が祀ったものになるだろう。
また、富松神社と天照宮の神は、饒速日命であり、高良神と言うことにもなる。
もしかすると、神話は彼の一族のそれぞれの神を登場させているのかもしれない。
(これは後に)
神話、伝承は、複雑に入り組み、神の名も、関係さえも替えられている。
しかし、必ずそこへたどり着く。
彼は饒速日命。
天照、スサノオ、月読、住吉神。
神話のほとんどの神は彼らとなる。
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古代や神のこと、少しずつつぶやきます。
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がっつりコピペされて意気消沈で、ほとんど消してしまいました。
気が向いたらまた書きます~~