「会社を辞めたので、これからパリに行きます」
「そうか・・・気をつけていけよ」
ジュンヌと父との電話での会話。
高校生の頃、父から
「お前は一度言い出したらテコでも動かない子だから
好きなように生きなさい!
そのかわり最後まで責任は持つように!」と言われていたので、
会社をやめることや、パリに住むことなど相談していない。
9年間勤めた会社を卒業させてもらったジュンヌは
失業保険をもらうより
すぐにパリに行きたかった。
会社をやめてすぐ部屋を解約し
パリ行きの準備に入った。
パリに伝手があるわけでもなく、
心配した友達や上司が紹介してくれた
パリに住んでいる人のアドレスを手に
一人旅発った。
成田空港に両親と妹家族、上司、友達が見送りに来てくれたときには
さすがにこみ上げてくるものが・・・
不安と期待を胸に
一人機上の人となった。
早朝パリ、シャルル・ド・ゴール空港に着き
リムジンバスでパリ市内に。
パリに着くと友達から紹介された
姪御さんのところへ電話をかけ、
タクシーで向かった。
初めて見るパリのアパート生活
なんだかホッとした。
その姪御さんのご厚意で
スイスに仕事に行っている友だちの部屋を
貸してもらえることになり、
暫くの間お世話になることにした。
初めてのパリでのアパート暮らしがスタートしたが、
なんだか自分がそこにいることが信じられなかった。
少し落ち着くと、
語学学校の手続きや、
滞在許可書を取りに行ったり、
フランス語も満足に話せないジュンヌにとっては、
とてもとても大変なことだった。
それでも
新米パリジェンヌになったジュンヌは
好奇心がウズウズしてきて
パリ探索や
語学学校の友だちとカフェで
おしゃべりを楽しみながら学生気分に浸っていた。
会社を辞めてから一ヶ月も経たない間に
いろんな事があったが、
パリに住むということしか頭になかったジュンヌは
ひたすら行動することで、
いろんな問題をクリアしてきたような気がする。
人は本当にやりたいことには
不安や怖さよりも
未来の自分の姿に向かって進める力が湧くことを知った。
♥バックナンバーはこちらから♥
第1章:生い立ちから人生の目標へ
第1章-2【生と死の狭間で】
第1章-3【パンツ丸見えの自己表現】
第2章:ファッションデザイナーへの道
第2章―1【ファッションデザイナーへのパスポートを手に東京へ】
第2章-6【先輩からの無茶振りで、ヒット商品が生まれたデザイナー デビュー】
第2章-9【ストレスまみれのアパレルデザイナーの世界を卒業!】
