「お前は一度言い出したらテコでも動かない性格だから
好きなように生きなさい!」
「ただし、最後まで責任は持つように!」
高校生になったジュンヌに投げかけられた父の言葉だった。
もう親を頼ってはいけないような
一瞬突き放されたような衝撃を受けた。
子供の頃、
欲しいものは手に入れるまで泣き叫んで、
母に怒られていた姿を見ていた父は、
逆にあまり干渉せず、
よほどのことがない限り怒らなかった。
しかし、怒ったときは雷より怖かった。
ジュンヌはそんな父を
子供に無関心で、かわいくないからだろうと思っていた。
あまりにも無関心だと逆に
他の父親のように「勉強しろ」とか
「危ないからやめなさい」と言ってほしいと思った。
そんな些細な言葉ですら、
子供に関心を持っている証しだと思えた。
そんな父の放任主義的な性格のおかげで、
自分で考えながら生きることを余儀なくされた。
そのため、
誰かに頼ったり、甘えたりできなかった。
だからといって自立できているわけではなく、
ただ強がって見せていたに過ぎなかった。
押しつぶされそうになって
泣き続けた時もあったけれど、
父の突き放したような言葉によって
人生は自分で決めて進むしかないと
どこかで覚悟を決めたような気がする。
この時の父の言葉は、
ジュンヌの人生に大きな影響を与えていくことになる。
