こんにちは。

 

 

渡邉希久子です。

 

 

古事記について引き続き書いてみようと思います。

 

 

 

前回、イザナミが最後に生んだ神が

火の神であるヒノカグツチであることから

イザナミが大火傷をおい、そのため死に至ります。

愛する妻を子の誕生によって失ったイザナギの悲しみは深く

自分の子であるヒノカグツチを殺してしまいます。

 

火の神ヒノカグツチが祀られている愛宕神社

 

 

 

初回の序章(1)(2)(3)

イザナギとイザナミ(1)(2)(3)(4)(5)(6)

まだの方は先に読んでからの方が理解しやすいかと思います。

 

 


まず、この「親殺し・子殺し 」についての考察です。

ここでは、日本人として初めてユング研究所にてユング派分析家の河合隼雄先生の

言葉をお借りします。

 


ユング派の考え方には、「死と再生」という重要な概念があります。
ユング派は、一度象徴的な「親殺し・子殺し」を経験してこそ、

より有意義な親子関係が結べる、というふうに考える。

象徴的な「親殺し・子殺し」は、親離れ・子離れのためには、

不可欠なイニシエーションだと捉えています。

 

 

心理学的に言えば、精神的自立が親と子の双方に起こり

成長の上で必要なイニシエーションが語られていると

いうことになります。

 

 

また「親殺し・子殺し」のきっかけとなるのが

火という役割が重要で、火の出現により

人に火がもたらされるという訳です。

 

 

火を持つことによる人の自立とも読めます。

 

 

古事記では人については、まだ語られていませんが

ギリシャ神話では、ゼウスから火を盗み人に分け与えた

プロメテウスという神がいて、盗んだ罪により鳥に内臓を食われ

夜の内に再生し、また食われるという罰を3万年に渡り

執行される訳ですが、プロメテウスにより

人が火を使えるようになり、神から自立していくのです。

 

火を盗むプロメテウス

wikiよりお借りしました

 

 

「火」というもの何かを分かつ重要な要素であります。

「火」はそれだけで、そのものの要素としても

いくら重要性を説いても足りない位でしょう。

 

 

 

古事記に話を戻すと

 

これにより、イザナミは黄泉の国へ行き

黄泉の国を支配することになり

イザナギは最終的には天に上り永住するので

この物語を「天地分離神話」としても見ることができると

民俗学の沼沢喜市氏が指摘しています。

 

 

イザナギは天父的性質を持ち

イザナミは地母神の性質を持つので

火の出現により天と地が分かれるとされます。

 

 

また、古事記に限らず

天地が分かれた後に、太陽が現れるという神話の物語は

様々なところで見受けられるようです。

 

 

今回、こちらの本を参考にさせていただきました。

 

 

 

 

 

神話の中には、世界共通の心理的なテーマが潜んでいるように思います。

 

 

 

 

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