こんにちは。

 

 

渡邉希久子です。

 

 

日本最古の書物、古事記について書いています。
 

初回の序章(1)(2)(3)

イザナギとイザナミ(1)(2)

まだの方は先に読んでからの方が理解しやすいかと思います。

 

 

 

 

 

前回、イザナギ、イザナミが結婚し子を生みますが

失敗に終わるところまでいきました。

 

 

その後、高天原にいる神様に訪ね高天原に参上します。

 

 

古事記現代語訳 こちらの文をお借りしています

そこで二柱の神は相談して、「今私たちが生んだ子は良くない。やはり天津神のもとに参って申し上げよう」と言って、すぐさま共に高天原に参上し、天津神の指示を求めた。

そこで天津神たちはふとまにで占い、「女の方が先に言ったから良くないのだ。また戻って改めて言い直しなさい」と言った。

 

 

天津神は、最初に現れた五柱、別天津神の事で、

姿がおぼろげで、独り神(男女の性別の無い)の神様です。

 

 

アメノミナカヌシを筆頭とする別天津神の五柱はこちら。

 

 

その上位にいる神様方が"ふとまに"と呼ばれる占いで

物事を決定するという流れが大変面白いです。

 

 

神様なのであれば、神様が決定すればいいのに

と思うのは私だけでしょうか。

 

それをあえて、占いをするという事が面白いです。

 

 

そして、結果として

"女性から声を掛けたのが良くない"とのことで

また、やり直ししなさい。と言い渡すのでした。

 

 

なぜ、"女性神が先に声を掛けたのがいけないのか" 真顔

 

 

ここの部分だけ抜き出したり、

神代七代の最初に現れた二柱の神様は純男神としていたり

を考えると、男性優位な視点が見えますが

本当に単純にそうなのかな。

 

と個人的には感じました。

 

 

 

ここからは、あくまで私の個人的な感想です。

 

日本のもともとの文化背景を辿ると、縄文から始まりますが

縄文は母性賛歌の文化だということのベースがある訳で

この要素は、時代と共に無くなった訳ではないように思うのです。

 

 

古事記の神話の中では

天照大神を太陽神として女性神を祀るところからも

それはうかがえますが、

 

 

天皇を中心とする大和朝廷という視点からだと

万世一系の男性優位の思想を記しておかなければならない。

 

 

私個人が勝手に思うところでは

ベースにあるのは、母性賛歌ではありますが

天皇の血筋的な権威を見せる意味では男性性を

強く出しているように感じるのです。

 

 

男系の重要性でしょうか。

よそ者を入らせないという様な思想。

 

 

一方で、この後に続く神々の役割や行いを見ていくと

古事記の中では、男性性、または、女性性が優位ということもなく

バランスよく、交互に力関係が動いているということを

心理学者の河合隼雄先生が著書の中で書いておられます。

 

 

 

河合隼雄先生の「神話と日本人の心」

 

 

 

 

また、古事記の中では完璧な絶対神という神様もいません。

 

神様が決定するよりも占いを頼りにしたり

神様が間違いも犯すこともあります。

 

 

天岩戸のお話では

須佐之男命(スサノオノミコト)が

天照大神の神聖な服殿(いみはたや)に

馬を逆剥ぎに剥いで投げ込むという狼藉に驚き

服織女(はとりめ)が機織りの道具で身体を突いて

死んでしまいます。

 

それがきっかけで、天照大神は、岩戸にお隠れになってしまいますが

天照大神が絶対神であれば、ここで、須佐之男命を倒すのでは

ないかと思うのです。

 

 

そこについても、河合隼雄先生は、この問題の解決を

一番上位と思われる天照大神が断罪を下すのではなく

他の神々の会議によって解決をする方向に持っていく

ということが、独特である。

 

という様なこと言っています。

 

 

そんな風に、神話を読み解いていくと

現代の私達にも通ずる日本人が大切にしてきた精神性は何か

が浮かび上がるように思うのです。

 

 

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