バツイチで育てた長男が結婚するまで①「あなたとは考え方の根っこが違う」


の続きです。

親権をめぐって争った離婚裁判が決着したのは、長男が小学校に入学する直前のことでした。




苗字を変えるなら今しかないと思って、長男に

「おじいちゃんと同じ名字にする?それとも今のままが良い?」

と聞いたところ、


「おじいちゃんと一緒がいい」

と言う答えでした。


急いで小学校に連絡して、名簿を書き換えてもらい、私の旧姓に戻すことにしました。


が、保育所に通っていた4歳の次男のほうが、新しい名前は嫌だと抵抗しました。


どうしようと思いましたが、テプラで新しい名前シールを作って、

「こっちの方がかっこいいよ」

と言ったら、あっさり気に入ってくれました。



そういえば、別居して実家に戻ったとき、家に帰りたいとぐずぐず言ったのは、当時2歳の次男の方でした。


保育所の先生に聞くと、ちょうど自分のおもちゃとか自分の家とか、「自分のもの」というのを意識し始める時期だと教えてもらいました。


「ここが〇〇くんの新しいおうちだよ」と繰り返し教えてあげたら、そのうち納得したようでした。



私の場合、別居する前から実家のおじいちゃんおばあちゃんになついてたことや、


保育所を変わらずに済んだ

(育休から復帰するとき、たまたま空いてたのが実家の近くの保育所だった)


と、いろいろラッキーだったなーと思います。


それでも、その子の年齢や性格によって、何にこだわるか、何を受け入れるかはいろいろなんだなぁと思いました。




…と言いながら、私自身は、同じ会社で事務職から営業職に移るまで旧姓のまま通してたので、


実は私のほうが、「離婚して名前が変わること」を素直に受け入れられなかったのかもしれません。



で、それから15年後に、私は再婚。


ふたりの息子たちは成人してたので、今度は私だけが名前を変えることになりました。


話は戻りますが、離婚することが決まったとき、実家の母が一番心配してたことがありました。