無気力無関心(仮) -6ページ目

麻雀の観戦人口(後編)

それでは『麻雀の観戦人口(前編)』の続きで、『麻雀の観戦人口が少ない原因は何なのか?』『麻雀観戦に伸びしろはあるのか?』について考察していきたいと思います。

 

競技環境の違い

前回では、『麻雀以外のゲームは競技環境がそのまま観戦環境につながっている(未経験者も観戦しやすい環境にある)』と書いたのですが、麻雀はどうなのでしょうか?

 

残念ながら、『麻雀は競技環境が観戦環境につながっていない(未経験者が観戦しにくい環境にある)』と言わざるを得ません。

 

麻雀はルールの認知率が低い(競技経験がないと何をやってるか見てもわかりにくい)

麻雀は子供でもプレイできる環境が少ない(環境が少ないだけでなくイメージで敬遠される場合も)

麻雀は競技としてまだ確立されていない(公式ルールや実力評価が確立されていない)

 

これらは麻雀の競技環境が未熟な部分であると共に、麻雀普及の(未経験者に興味を持ってもらう為の)課題でもあります。

 

また、麻雀の観戦人口が少ない原因は他にもありますので、リアル麻雀とネット麻雀という観点から挙げていきたいと思います。

 

リアル麻雀は観戦にあまり向いていない

そもそも、リアル麻雀には『自分がプレイして楽しむもの』という固定観念が強く、観戦という文化がほとんどありません。

 

直接的に観戦する場合、不完全情報ゲームの性質により全体を同時に見渡すことはできませんし、不正やトラブル防止の為に観戦が禁止されている場合もあります。

 

間接的に観戦する場合、採譜されていても有効活用されていませんし、麻雀番組のスイッチングで切り替える映像手法は観戦に不適格(競技経験者ですら煩わしさを感じているのに未経験者は完全に置き去り)です。

 

ネット麻雀は観戦環境が整ってまだ間もない

これに対して、ネット麻雀にはれっきとした観戦文化が存在しています。

 

しかし、その歴史はまだ浅く、(技術的には東風荘時代から可能でしたが)観戦環境が整ってきたと言えるのは天鳳の『URL牌譜』『ディレイ観戦』、Ustreamやニコ生などの『ライブ配信』が広く認知されだした2008年くらいからでしょうか。

 

また、現在ではネット麻雀が競技環境の主流にもなっていて、雀魂や麻雀VTuberが(未経験者もターゲットとすることに成功して)麻雀普及の中心を担っています。

 

AV Watch『麻雀をプロスポーツ化「Mリーグ」。“ゼロギャンブル宣言”で五輪正式種目へ』より

 

ただし、『リアル麻雀(麻雀プロ)>ネット麻雀』という固定観念もあるせいか、ネット麻雀が観戦環境の主流となるにはまだ時間が掛かりそうです。

 

麻雀観戦の伸びしろ

つまり、麻雀の観戦人口が少ない原因は、麻雀の観戦環境が以下の状況にあるからだと推測されます。

 

・未経験者は基本的に観戦しない(できない)

・リアル麻雀には観戦文化がほとんどない

・ネット麻雀には観戦文化があるが(Mリーグなどと比較すると)規模がまだ小さい

 

これに対して麻雀観戦の伸びしろとしては、『観戦環境をネット麻雀に移行してしまう』というのが最善策だと考えられますが、色々と大人の事情もあるでしょうから次善策としては『麻雀番組の映像手法や企画コンセプトを改善する(観戦環境をネット麻雀に近づける)』ということになるでしょうか。

 

改善案をいくつか例を挙げてみますが、固定観念さえ外せれば他にも色々とアイディアは出てくると思います。

 

・神の視点をやめて一人称視点にする(または一人称視点のサブチャンネルを作る)

・1つの映像に対して複数の解説をつける(応援メインや初心者解説メインなどバリエーションを増やす)

・プレイヤーが打ちながら自分で喋る(ネット麻雀も活用してプレイヤーの思考やキャラクターを前面に出していく)

・必ずしもライブ配信にこだわる必要もない(放送時間の不安定さや観るコンテンツとしての質の低さを編集で補う、逆にライブ配信をプレミア的な位置付けに)

・芸能人やVTuberも積極的に起用する(麻雀プロ・芸能人・VTuberなど、それぞれ混同させずに棲み分けをきちんと行う)

・AI戦や国際戦を企画する(「人間頑張れ」「日本頑張れ」という名目で一人称視点へ移行しやすくする)

 

また、『ルール認知率』『子供のプレイ環境』『競技として確立』に関しては、もう思い切って『既に競技環境の主流がネット麻雀に移行していることを認めて、麻雀普及もネット麻雀に特化する』しかないのではと思います。(参考:『e麻雀の可能性』)

 

まとめ

麻雀の観戦人口のデータを見て、「麻雀は観戦に向いてない」とか「Mリーグがあるから大丈夫」と言ってしまうのは簡単ですが、単純にそれだけで済むような話でもありません。

 

いくら競技人口がまだ多いとは言っても、この先には団塊世代のリタイヤによるもう一段階の底が待っていますし、観戦人口も増やす努力をしていかないと競技人口の先細りを止めることができません。(Mリーグ設立が話題となって2018年は競技人口が増えたが、翌年にはすぐ元に戻ってしまっている)

 

天国へ行くための136の方法『麻雀の市場規模データを更新しました⑨ 〜どっこい生きてる編〜』より

 

また、MリーグはAbemaというメディアの大きさによって(既存の麻雀番組のシェアを奪う形で)ある程度の視聴数を確保できてはいますが、本来は『北京冬季五輪(2022年開催予定)の種目に麻雀が採用される』という皮算用があったはずで、その目論みが外れた現在ではスローガンである『熱狂を外へ』の足掛かりを失ってしまっている状態です。

 

「Mリーグ」に関するアンケート調査結果(2019-09-25)より

 

(別に何がきっかけでも構わないのですけど)これが麻雀業界全体で麻雀のあり方について話し合うきっかけとなってくれればと思います。

麻雀の観戦人口(前編)

先日、『「大人の遊び」研究所/木曽崇』というYouTubeチャンネルにおいて、以下のような動画がアップロードされました。

 

最新調査で判ったゲーム観戦市場の問題点と可能性【eスポーツ/将棋/麻雀/囲碁/バックギャモン/コントラクトブリッジ/ポーカーなど】

※動画視聴とチャンネル登録もどうぞよろしくお願いします。

 

今回はこの動画内で公開されたデータをもとに、『麻雀の観戦人口』について考察してみたいと思います。(手探りの部分も多いので、気になった点などありましたらご指摘をお願いします)

 

ゲームの観戦人口と競技人口

 

『ゲームの観戦人口(直近1年間)』のデータを見たのが初めてで非常に興味深かったのですが、これに『ゲームの競技人口(ネット上で競技人口のデータが手に入ったゲームでなるべく最近1年間)』を加えて表を作ってみました。

 

 

その結果、なぜか麻雀だけが『観戦人口<競技人口』という極端な結果になってしまいました。

 

※この観戦人口のデータに関しては『無作為抽出で1000人規模の調査であり、統計学的にも有意である(世論調査にも使えるレベル)と言えますので、大まかな傾向として間違いではない』という前提で話を進めさせていただきます。

 

麻雀と麻雀以外では何が違うのか?

麻雀以外のゲームは基本的に『観戦人口>競技人口』であり、観戦も盛んに行われているということがわかります。

 

そして、(オセロ・百人一首・ポーカー・チェス・かるたも含めた)麻雀以外のゲームの傾向としては以下のものが挙げられます。

 

・競技人口が少ないゲームでも、ある程度(150~200万人)の観戦人口はある

・競技人口が多いゲームでも、ある程度の観戦人口からさらに上積みを図るのは容易ではない

・将棋の観る将ブームは本当だった

・(囲碁以外は)ルールの認知率が高い(競技経験がなくても大体何をやっているかは見ればわかる)

・(ポーカー以外は)子供でもプレイできる環境がある(娯楽だけでなく教育の一環にもなっている)

・(かるた以外は)競技としても確立されている(公式ルール・実力評価・統括組織の確立、世界選手権の開催など)

 

特に下3つを要因として、『競技環境がそのまま観戦環境につながっている(未経験者も観戦しやすい環境にある)』というのが観戦人口に反映されているのではないかと推測されます。

 

麻雀の観戦人口は少ないのか?

麻雀の観戦人口だけを見た場合、一応上位には入っていますので観戦がされていないという訳ではありません。

 

しかし、麻雀の競技人口や他のゲームの傾向と見比べた場合、かなりの物足りなさがあるのも事実です。

 

そこで、『麻雀の観戦人口が少ない原因は何なのか?』『麻雀観戦に伸びしろはあるのか?』について考察していきたいと思います。

 

ということで、『麻雀の観戦人口(後編)』に続きます。

雀荘は不当に規制されているのか?

前回は『テンピンは合法なのか?』で麻雀と刑法賭博罪の関係について書きましたが、今回は麻雀と風営法の関係について考察してみたいと思います。(参考:Wikipedia『風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律』

 

麻雀と法律の関係については、この2つをセットで読んでいただければと思います。

 

風営法が規制するもの

まず、『風営法が規制する対象は雀荘の営業であり、麻雀そのものに対する規制ではない』ということをご注意ください。(これは『営業でない場合は規制の対象にならない』とも言い換えられる⇒追記1を参照)

 

その規制を大まかに抜粋すると以下のような感じです。

 

・営業許可(都道府県公安委員会への許可申請が必要)

・営業時間(午前0時から午前6時までは営業できない)

・遊技料金(自動卓で1時間あたり600円+税が上限)

・18歳未満の立ち入り

・宣伝広告(違法行為への誘導や射幸心を煽る宣伝広告はできない)

・景品の提供(遊技の結果に応じた景品を提供できない)
・接待行為(従業員や外部委託のゲストがお客と同卓して遊技することはできない)

 

また、雀荘のイメージとしては『フリー営業(レートありorノーレート)』を思い浮かべるかもしれませんが、その実情としては『貸し卓営業』の方が圧倒的に多い(正確なデータは不明だが貸し卓営業が8~9割?)という特徴もあります。

 

そして、この規制を遵守できていない雀荘が多いというのも事実であり、雀荘業界からは「風営法の規制は時代に合わなくなっているから改正すべき」という声も上がっています。(参考:麻雀ウォッチ『スポーツ麻雀議連 時代に合わせて風営法改正も視野』

 

風俗営業の4号営業

風営法が規定する風俗営業にはいくつかの種類があり、雀荘とパチンコ店は4号営業(設備を設けて客に射幸心をそそる恐れのある遊技をさせる営業)に分類されています。

 

そして、パチンコ店の営業は賭博(遊技の結果に応じた景品の提供)であるにもかかわらず、合法な遊技として営業を行っています。(参考:BLOGOS『パチンコは「グレー」ではないし「違法」でもない』

 

これはパチンコ店が風営法の規制通りに営業している限りは『一時の娯楽に供する物』の範囲内であり、賭博をやらせても違法にはならないように風営法の規制が射幸性をコントロールする役割も果たしているからです。(参考:パチンコビレッジ『政府答弁、パチンコは刑法 第185条の賭博に該当しないと回答』

 

 

また、なぜこのようなことが可能なのかと言えば、法律には『グランドファーザー条項』という原則があり、パチンコ店は風営法が成立する前から存在していた為に既得権を持っている(風営法を利用して遊技の結果に応じた景品の提供を行う営業が可能となっている)ということです。(ちなみに現在の風営法の前身となる『風俗営業取締法』が成立したのは1948年)

 

 

雀荘と風営法

雀荘もまた風営法が成立する前から存在していて、パチンコ店と同じ4号営業に分類されています。

 

つまり、風営法において『雀荘の営業で賭博行為が行われるのは最初から織り込み済み』であって、パチンコ店と同様に『遊技の結果に応じた景品の提供』と『風営法の規制による射幸性のコントロール』のような合法的な賭博営業も可能だったかもしれません。(※追記:これに関して『雀荘の既得権とは?』で仮説を立ててみたところ、少し違う結論が出ました)

 

ここで話をタイトルに戻すと、雀荘は本当に不当に規制されているのでしょうか?

 

既得権を獲得する為の業界努力を放棄した結果(既得権の前提である風営法を遵守できない、行政との連携や雀荘同士の連携の土台となる雀荘組合への加入率も20%程度)、賭博営業を合法化させられなかったのも自業自得ですし、今さら既得権を主張したところで完全に手遅れです。

 

また、風営法の規制自体は、雀荘から賭博を排除できていない現状において至極妥当なものであるとも言えます。

 

結局、「風営法の規制は時代に~」という主張も的外れ(そもそも風営法は現在でも盛んに議論や改正が行われている法律であって、規制の内容が時代遅れなのではなく規制を無視した営業が時代遅れ)であり、社会的にも「雀荘の違法営業は時代に合わなくなっているから排除すべき」と見られてしまっています。

 

賭博を行わない雀荘と風営法

もし仮に雀荘が風営法を利用した合法的な賭博営業を確立できていたとしたら、賭博営業を行わない雀荘はおそらく5号営業(ゲームセンターなど)に分類されていたはずです。(実際にパチンコ専門のゲームセンターは存在するし、アミューズメントカジノもこれにあたる)

 

4号営業と5号営業では規制自体にそれほど差はありませんが、『18歳未満の立ち入り(原則として18時まで、保護者同伴の場合は22時まで)』や『10%ルール(商業施設の床面積の10%未満での営業あれば風営法の許可が不要)の適用』などが可能となります。

 

ですが、現実的に全ての雀荘は4号営業に分類されており、『賭博営業を行わない雀荘であっても、それが行われる前提で規制をされている』というのは確かに不当であると言えます。

 

この状況に対しては『賭博営業の有無にかかわらず現行の法令を遵守する』『雀荘組合への加入率を上げて(もしくは現行の組合を解体して新組織を立ち上げて)組織統治を機能させる』ことがまず第一であり、その前提の上で『賭博営業の合法的範囲の模索(賭博を排除した雀荘は5号営業への分離を目指す)or賭博営業の全面的な排除(風営法からの離脱を目指す)という究極の選択』を行う必要があると考えられます。

 

追記:雀荘の5号営業への移行については、それが可能なのか色々と調べたのですが正直わからなくて、仮にそれが不可能だとすると賭博営業を行わない雀荘の規制緩和への抜け道的なルートが1つなくなるということで、つまりは雀荘業界全体としての取り組み(法令遵守&組織統治)がより一層求められるのだと思います。

 

しかし、雀荘業界にそれを行えるだけの意識も体力もあるとは思えませんし、このまま(賭博営業を行わない雀荘も道連れに)さらなる衰退を続けていくのは残念ながら仕方がないのかもしれません。

 

(追記1)風営法の無許可営業

一昔前までは『無許可営業の雀荘といえばマンション麻雀』みたいなイメージでしたが、最近では『健康麻雀の無許可営業』が全国的にも問題となっています。

 

健康麻雀にもノーレートフリー・サークル活動・麻雀イベント・麻雀教室など様々な形態がありますが、『麻雀卓を設置して、人に麻雀を打たせる事業を継続的に行い、かつ収益を得ている営業形態』には風営法の許可が必要になります。

 

ただし、会場が雀荘の場合(雀荘が主催、雀荘を借りて開催)は既に風営法の許可を取っているので問題ありませんし、単発的な(6か月に1回以上の頻度で繰り返し開催されない、一日または一晩で終了する)イベントも問題ありませんし、収益を得ていなければそもそも営業ではないので風営法の対象外です。(参考:『参加費ロンダリングは適法なのか?』)

 

そして、麻雀教室については『麻雀を教える』という体裁が整っていれば風営法の許可なしでの営業も可能なのですが、『健康麻雀や麻雀教室の看板を出して無許可で貸し卓やフリーの営業を行う』というケースが警察による指導や摘発の対象となっているようです。

 

 

(追記2)接待行為と風営法

ここで言う接待行為というのはいわゆる接待麻雀の意味ではなく『店舗側の人間がお客と一緒に遊技・競技などを行うこと』であり、正確には『歓楽的雰囲気を醸し出す方法により客をもてなすこと』ですが雀荘の営業上で解釈するとそうなります。

 

つまり、従業員や外部委託のゲストが(雀荘の営業として)お客と一緒にプレイすることは風営法で禁じられているということです。(例外として『麻雀を教える』という体裁を整えた上でなら接待行為にはあたらない)

 

これは風俗営業の5号営業であるゲームーセンターも同様の規制が行われていますし、風営法の対象外である麻雀教室・将棋センター・碁会所・ボードゲームカフェなどにおいても同様です。(風営法の対象でも対象外でも接待行為を行うには1号営業の許可が必要になるし、4号・5号営業と1号営業は同時取得が難しい)

 

(追記3)宣伝広告と風営法

風営法には『風俗営業者は、その営業につき、営業所周辺における清浄な風俗環境を害するおそれのある方法で広告又は宣伝をしてはならない』という規定があり、つい先日も雀荘組合に対して宣伝広告に関する指導が行われました。

 

 

また、このような指導が行われた原因として推測されるのが『DORA麻雀の摘発』で、今まで『賭博サイトのサーバが海外でも、日本から賭博に参加すれば違法』だったのが『賭博サイトのサーバが海外でも、日本から賭博へ誘導する宣伝サイトも違法(雀荘的に言えば、直接賭博に携わってなくてもその宣伝をすれば違法)』という警察側の見解の現れであると考えられます。(参考:日本経済新聞『オンラインカジノ運営で7人逮捕 サイト運営側逮捕は初』弁護士JPニュース『「まさか…」オンラインカジノ運営会社が初の摘発 7万人以上の利用会員や広告で“誘導”した人も罪に問われる?』

 

(追記4)風営法の規制緩和

先日公開された近代麻雀ノート『全ての人が安心安全に麻雀を楽しめるように─深夜営業から子どもたちの入店、そしてオンレート合法化の未来は?全国麻雀業組合総連合会 髙橋常幸理事長に聞く』という記事を(有料部分も含めて)読んだのですが、どうやら規制緩和への取り組みは現時点(2024年6月)でまだ具体的な形にもなっていないようです。(この高橋氏は以前から規制緩和を匂わせるような発言をSNSなどで繰り返してきたが、情報不足でその検証ができていなかった)

 

風営法の規制緩和というのは基本的に『警察による法律の解釈変更』または『国会での法改正』のどちらか(例外的に地方自治体の条例など)なのですが、警察側が強く望んでいる『法令遵守だけでなく、業界団体が自ら法令を遵守させる仕組み作り』とは真逆の見解が記事の有料部分から読み取れますし、かといって『署名活動を行ったり、議員を巻き込んで法案を提出する』みたいなことにも一切なっていません。

 

また、求めている規制緩和の中でも『18歳未満の立ち入り』と『景品の提供(実質的な賭博合法化)』は方向性として真逆(この実現には優先順位やロードマップの設定が必須)であるにもかかわらず、業界としてどのような方針で臨むのか(そもそも規制緩和を望んでいるのか?)のコンセンサスすら得られていないという実情まで読み取れます。

 

それから麻雀新聞『全国麻雀業組合総連合会「令和5年度第2回常任理事会」「営業環境適正化委員会」「風営法適用外施設についての意見交換」開催』という記事に『風俗営業の許可が不要な麻雀施設のガイドライン』の記述がありますが、これは従来の風営法の許可が不要な麻雀教室の基準(より若干厳しいもの)であって規制緩和では当然ありません。

 

つまり、警察側としては『自らガイドラインを定めて、それを守らせる仕組みを作りなさい(規制緩和についてはその運用状況を見て判断する)』という思惑のはずですが、このままではガイドライン自体が規制緩和の成果として発表されるだけで終わる(ガイドラインとしても機能させられず、その先の規制緩和にもつながらない)ことが目に見えています。

 

(追記5)遊技料金と風営法

雀荘の遊技(貸し卓)料金は『自動卓で1時間あたり600円+税(それ以外の麻雀卓が1時間あたり500円+税)』に上限が規制されています。

 

しかし、規制されているのは遊技業金だけですので、それ以外に(フリードリンク代など)別枠の料金を設定することで上限以上の料金を徴収することは可能です。(遊技料金と別枠料金を強制的にセットにすることも『契約自由の原則』から可能だが、あらかじめその条件を明示している必要がある)

 

ただ、現状としては『そもそも上限以上の料金に見合うサービスやコンテンツが提供されていない』『上限以上の料金のケースは立地(家賃)的な理由から別枠料金で上乗せ、または違法営業(賭博・接待行為など)の一環としての違法料金のほぼどちらか』という感じです。

 

(追記6)デジタルダーツと風営法

風営法自体は頻繁に議論や改正が行われている法律であり、最近の著名な例としては『ダンスやディスコの風営法から除外(2015年)』や『悪質ホストクラブ対策(2025年)』など、雀荘の参考になる例としては『デジタルダーツとシミュレーションゴルフの風営法から除外(2018年)』があります。(参考:デジタルダーツ及びシミュレーションゴルフを設置して客に遊技をさせる営業 の取扱いについて(通達)

 

特にデジタルダーツについては、ダーツを設置した営業自体は今でも風営法の規制対象であり、これは賭博を行わない雀荘と構図的にも似ています。(参考:一般社団法人日本ソフトダーツ健全性推進協会『デジタルダーツ機を用いた営業に関わる法令ガイドライン』

 

そして、ここでポイントとして挙げられるのは、

 

・風営法の対象外になっても単純に規制がなくなる訳ではなく、デジタルダーツは従来の規制とほぼ同等の自主規制を行うことを条件として部分的な規制緩和を得ている。(それができない場合は従来通りの規制が行われると通達にも書かれている)

・規制緩和を得るには(風営法の対象外になる為にもなった後にも)法令遵守と自主規制が重要視される。

・風営法が規制する対象はあくまで雀荘の営業であり、Mリーグが人気になったから規制緩和されるというものでもなく、Mリーグ人気を利用してでも雀荘の改革(法令遵守と自主規制を機能させること)が必要になる。

天鳳大会ロビーの管理機能

先日、天鳳の大会ロビーの管理機能がリニューアルされました。(特に↓の点が以前より便利になりました)

 

・大会ロビーに待機しているプレイヤーを強制的にマッチング(予約を押さなくても対戦開始)させられる。

・対戦結果がリアルタイムで表示され、そのまま集計ツールにコピペもできる。

・各項目の左上にチェックボックスが配置され、チェックを外すとその項目が折り畳まれる。

 

せっかくですので各機能の使い方を簡単に説明してみようと思います。

 

ちなみに、天鳳の大会ロビーは個室作成のページで『大会ロビーを作成する』のボタンを押すだけで無料で作成できます。(ID登録も不要)

 

RULE EDIT(ルール設定)

・ルール:段位戦と同じルールにするのであれば、『対戦人数』『局数』『喰い断』『赤』『持ち時間』だけ変更する。(『拡張ルール』については後述)

・乱数種:ここに「default」以外の文字列を入力すると、それに対応した配牌とツモに固定される。(デュプリケート機能)

・参加費:無料しか選択できない。

・ランキング:『連続〇戦の最大合計得点』を採用した場合にプレイヤーが自分の順位を確認できるようになる。(全体ランキングを確認したい場合はページ最下部の『LINK』にリンクが表示されている)

参加対象:段位やRで参加対象を制限することができる。(『ゲストID不可』にするとID登録してないプレイヤーは予約できない)

・対戦許可:プレイヤー名を入力すると、そのプレイヤーしか予約ができなくなる。(空欄だと誰でも予約できる)

・チャット許可:プレイヤー名を入力すると、そのプレイヤーしかロビーチャットに書き込めなくなる(空欄だと誰でも書き込める)

・同一接続元の対戦を許可:不正防止の為に許可しない方が無難だが、住んでいるマンションが同じ為にトーナメント戦の対戦が始まらないというトラブルも過去にあった。

・特殊IDプロIDの同卓を禁止:特殊IDやプロIDは用途が制限されているので基本的に禁止でかまわない。

・対戦終了(#END)アナウンスを行わない:(観戦が終わる前に)対戦結果のネタバレを防ぐことができる。

※ルール変更後は『SAVE/UPDATE』ボタンを押すと反映される。

拡張ルールで『使用する』を選択すると↑が開く。

・トップ必要点数:この点数に誰も到達していない場合、東風戦は南入、東南戦は西入する。

・清算原点:この点数を基準にプラスやマイナスの清算を行う。

・天辺:誰かがこの点数に到達した時点で対局が終了する。(『飛び』の逆バージョン)

・沈みウマ:清算原点以上なら浮き、未満なら沈みとして順位ウマが変動する。

 

【追記】

※拡張ルールに『光速』が実装されました。(段位戦や個室では打てない『三麻光速卓』も選択可能)

 

KICK(強制切断)

荒らし行為をしたプレイヤーを追い出したり、誤ってマッチングされてしまった対局を中断するのに使用できる。(目無しになったプレイヤーをオートツモ切りにするみたいな使い方も?)

 

CHAT SEND(運営チャット送信)

運営チャット(文字が色違い)を送信したり、送信相手を指定することができる。

※プレイヤーがロビーチャットを開いていないと意味がないので、運営に使用する場合は「○○の際の××の指示はロビーチャットで行います」など事前の注意喚起が必要。

 

PROMPT START(対戦意思確認)

『希望者(候補)』にプレイヤー名を入力して『START』ボタンを押すと、対戦を希望するかどうかの確認ができる。

YESと回答したプレイヤーが『希望者(回答)』に表示される。(対戦希望者を↓の『START GAME』でマッチング)

※(事前申し込みや予選後の本戦など)あらかじめマッチングするプレイヤーがわかっている場合、わざわざこの機能で意思確認するよりも(「時間になったら大会ロビーに待機しておいてください」「不在の場合は棄権とみなして他の人を繰り上げます」など事前の注意喚起を行っておいて)↓の強制マッチングを行った方がスムーズに運営できる。

 

START GAME(強制マッチング)

『対戦者』にプレイヤー名を入力して『START』ボタンを押すと大会ロビーに待機しているプレイヤーを強制的にマッチング(予約を押さなくても対戦開始)させることができる。

・『席順をランダムにする』のチェックを外すと、上から東家・南家・西家・北家と席順を指定することができる。

・プレイヤー名の後に半角スペース空けて点数を入力すると、各プレイヤーの開始点数を指定することができる。

・プレイヤーが大会ロビーに不在だった場合、対戦は開始されずに不在のプレイヤー名が表示される。

※RULE EDITの『対戦許可』に架空のプレイヤー(運営者のIDでも)を入力しておくと、プレイヤー同士が勝手に予約して対戦してしまうトラブルを防ぐことができる。

 

PLAYER LIST(参加者一覧)

大会ロビーにいるプレイヤーとその状態が表示される。(ロビーチャットの/wコマンドと同じ)

『PROMPT START』や『START GAME』にプレイヤー名をコピペする際に便利。

 

WATCH GAME(観戦一覧)

対戦中の卓と観戦のリンクが表示される。
 

LOG(ログ一覧)

『対局開始』『対戦結果』『PROMPT START』などのログが表示される。
『対戦結果を順位順に表示する』と『対戦結果のみ』にチェックを入れると集計ツールにそのままコピペできる。対戦ログだと反映まで最大20分掛かっていたが、こちらはほとんど待ち時間なし)
 

PASSWORD

パスワードを設定しておくと、管理ページのURLを知られてもイタズラされるリスクが減る。
※設定したパスワードは(管理ページを閉じるまでは)ブラウザが記憶しておいてくれるので、UPDATEのたびに入力する必要はない。
 

LINK

大会ロビー(個室番号)、観戦、ランキングのリンクが表示される。

天鳳サンマ大会やります(1月8日)

あけましておめでとうございます。

 

不定期に開催してるサンマ大会ですけど、今回は1月8日に天鳳で開催することにしました。

参加人数も賞品も小規模な大会ですが、お時間がある方はご参加いかがでしょうか。

 

大会HP←詳細はこちらでご確認ください。