この記事は5921文字です。(読破予想時間:約14分5秒)
学校の宿題や課題以外で、自分の意志で短歌や俳句や川柳を詠んだ事のある人って、どれくらいいてるのでしょうか。
日本の固有の古い文化でありながら、今でもたくさんの方が楽しまれてる様です。
僕は、学校で習った事以外にほとんど知識を持ち合わせてはいませんが、それでも日本語を使って古来から詠まれてきたこれらの歌に、興味を持っています。
日本には「言霊信仰」と言うものが、古くからあります。
言葉を駆使して、何かを作り上げそれを伝える人達を、僕は僕の中で勝手に「言霊使い」と言う呼び方をしています。
今回は、僕の中にあるそんな歌への興味と共に、僕が気になる言霊使い達の事を記事にしていきたいと思っています。
よろしくお願いします。
全くと言って知識がないに等しい僕が、学校を出て自分の意志で詠んだ事がある歌のジャンルと言えば、短歌と川柳だ。
川柳は、特に何かに書き留めるでもなく、その場のノリで笑いをとる為だとか、パッと浮かんだ際にアドリブで詠んだくらいで今までどんな川柳を自分が詠んだのかすら、覚えてはいない。
しかし、短歌に関しては、真剣に詠んでみた事がある。
勿論、知識は学校で習った程度の知識だ。
僕の記憶では、最初に詠んだ短歌は僕が20代の頃で、初めて土を捏ねて器を焼く陶芸を体験した時だ。
その時、その場にいた人達は、自作の器に柄や模様をつけたり絵を描いたりしていたのだが、僕は、その時何故だか短歌を自作の湯のみに刻み付けたくなったのだ。
その時詠んだ短歌は、言葉遣いが、古今和歌集に出てきそうな古語を駆使して書いた文語体のものだったので、自分の中では、短歌ではなく和歌と表現していたのを覚えている。
当時の僕の認識では、何となく古典っぽい表現は和歌と言うイメージで、現代後っぽい言葉で詠まれているものは、短歌と言うイメージがあって、ついそんな風に表現してしまったのだ。
勿論、実際にはそんな分け方はなく、短歌と言えば和歌の仲間で、和歌と言う方が範囲がより広がると言う事くらいは知っている。
そして、現代では、ほぼ和歌とは短歌の事を指すと言う事も認識している。
でも、何となく「和歌」、すなわち「和の歌」、つまりは、大和の歌であり、日本の歌と言うイメージが「和歌」と言う言葉の響きと字面(じづら)にはあって、僕の中では、古語が使われている文語体の短歌に、より「和歌」と言うイメージを抱いてしまうのだ。
そんな僕の短歌処女作を思い出したくて苦心してるのだが、どこにもその手がかりがないのだ。
実は、その陶芸体験も、当時付き合ってた彼女と行ったもので、その湯呑みと湯呑みに刻まれた短歌は、彼女にプレゼントしたので手元にはない。
それを書き留めておきたくて、昔、その彼女に電話で教えて貰って書き留めておいた記憶はあるのだが、そのメモが既に存在していないのである。
もしかして、古いパソコンにでも書き留めているのではないかと、古い最初に買ったMacを起動して検索したりしてみたりもしたのだが、どこにも記録はされていない。
彼女にプレゼントしたからといって、中身は、甘い恋歌とかって訳ではない。
最低な過去とその取り返しのつかない状況を乗り越える為の覚悟を詠んだそんな短歌だ。
勿論、何の知識もない素人が詠んだ歌なので、人前に出せる様な代物ではないとは思う。
しかし、どうしてだか、その一首が何年も何年も気になって仕方がないのだ。
彼女はとっくに他の人の許へ、お嫁に行った人なので、今更訊く訳にもいかないし、その陶器もきっと既に処分されている筈だ。
それに、連絡先も知らない。
一旦、短歌の話から離れて俳句の話に移らせて貰う事にする。
僕は、プレバトの俳句のコーナーの夏井先生が大好きだ。
夏井先生の毒舌が特に好きだ。
本当に面白い。
そして面白いだけでなく、夏井先生の解説はとても分かりやすい。
これは本当に参考になる。
ちょくちょくこの番組を見ていると、次第に、生徒役の芸能人の方々が詠んだ句の善し悪しが分かる様になってくるのだ。
これは、間違いなく夏井先生の解説のおかげである。
日本の古き良き文化への理解が、国中に広がると言う事は必要かつ素晴らしい事だと言える。
前にも書いた事があるが、文化・芸術と言うものを楽しむには、最低限の知識は必要なものなのだ。
◇作詞の本質を知る、そして、芸術鑑賞の本質を解く。
勿論、何の知識がなくても楽しめる場合もあるが、知識があればもっともっと楽しめると言う事は間違いない。
一人でも多くの人に理解される様になり、国中にその理解が広がった文化は、少なくとも、それを理解している世代が世の中にたくさんいる間は、廃れる事はない筈だ。
そう言う意味でも、文化や芸術を永久に保存していきたいのであれば、国中にその良さを理解する為の知識を広める事が一番大事な事なのではないかと僕は考えている。
そういう観点でみても、夏井先生の貢献度は本当に素晴らしいと感じている。
たった17音の中で、読者に伝えたい事を詰め込んで詠み切ってしまうその手法は、歌詞を書く上でもとても参考になる。
歌詞の場合、文字制限などなく、言い足りなければ伸ばせばいいじゃんって思う人もいるだろう。
それはそれで間違いではない。
歌詞の場合は、表現を変えて同じ事を何度も何度も書く場合だってあるし、根本的に俳句とは違うのは確かだ。
しかし、言いたい事をBメロからサビへまたがって書く訳にはいかないし、この短いメロディーの中にいろいろな思いや情景を詰め込みたいなんて場合もある。
そして、メロディーが先にあるいわゆるメロ先の場合も、思っている以上にその制約はついてまわる。
一見長い様に見える詞でも、その一つ一つは、ある一定の限られた範囲で表現しきってしまわなければならない。
そう言った場合に、俳句的手法は大いに役立つのである。
勿論、詞と俳句は違うので、持ち込める手法もあれば持ち込めない手法もあるだろう。
しかしながら、俳句って学校の課題以外ではまだ、自分で詠んだ記憶はない。
短歌の話に戻ろう。
僕は最近、鳥居さんと言う歌人にハマっている。
ハマっているとか言うと、一時的なマイブームに終わってしまいそうな表現にも聞こえるが、決してそうではない。
鳥居さんの作品に本当に衝撃を受けたのだ。
キリンの子 鳥居歌集
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セーラー服の歌人 鳥居 拾った新聞で字を覚えたホームレス少女の物語
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この2冊を買って読んでからと言うもの、彼女の言霊が僕の中で暴れ回って、すっかり自分の中に居座ってしまったのだ。
僕は、彼女のこの短歌集と伝記のレビューを書こうかどうか実はずっと迷っている。
実は、コピー用紙の裏紙にほぼ書きたい事は書きなぐった状態で書かれていて、その枚数は6枚か7枚程になる。
1枚につき、書かれた文字はおそらく400字よりは多く、原稿用紙7枚分よりは多く書かれてる筈だ。
彼女の作品と伝記を読んで、溢れる感想をすぐに書き留めたものだが、これをまたブログ記事としてきちんと加工する必要があるので、清書さえすればいいと言う様な段階にはまだない。
この2冊のレビューをいつもの様に、ブログ記事にして書くべきか、はたまた、僕の自主制作ラジオ番組「つかラジ!」として、自分の声で話した物をアップすべきかとても迷っている。
◇皆見つかさの『つかさRadio』とは【全動画一覧&詳細】
喋るか書くかで迷っているだけではなく、それどころか、レビューそのものをアップするべきかどうかと言う根本的な所で実は一番迷っている。
現段階で、彼女に対して同情心がないと言えば、それは嘘になる。
◇同情するのはいけない事なの?
しかし、不幸な人と言うだけではこれほど魂を揺さぶれはしない。
ここまで衝撃を受けたのには、それなりに理由がある。
何だってそうだ。
原因があって結果がある。
当たり前の話だ。
僕にも、いろいろ世間に対して話せない事や話したくない事はある。
◇人に言えない事が多過ぎて
それを伏せたままで、彼女の作品のレビューをどこまで出来るのかに、自分自身の不安がある。
そして、持ち合わせてしまった同情心を抜きに、どこまで、感じた事を冷静に、且つ、熱く語れるかと言う事に、まだ自信が固まっていない。
ここ数年で、誰かにこれだけ衝撃を受けたのは、この鳥居と言う少女と、もう一人の計2人だけだ。
◇Reiさん【オススメ動画】
何日も冷静でいられなくなる程の破壊力が、彼女の作品にはある。
短歌も作詞と同じで、分からない人には何度読もうと分からないものだとは思う。
これは、分かる人が優れている訳でも凄い訳でもなく、勿論、分からないからダメだって訳でもない。
前にアート(芸術)とは何かと言う事を記事にした事があるが、体験がなければいくら必死で考えても何の事を歌っているのか、絶対に分からないなんて事は普通に頻繁にある事だ。
◇アート(芸術)とは
歌詞の世界も短歌の世界もそれは全く同じだと言える。
それと同時に、ちょっと短歌を詠んでみたい衝動に駆られている自分がいる。(下記リンク追記しました:2018.6.30)
◇短歌詠んでみました〜北のミサイル四連作
当然、いまだに、詠む為の知識など何も増えてはいない。(下記リンク追記しました:2018.6.30)
◇短歌入門・音楽アーティスト皆見つかさの場合
今の自分では、三十一文字(みそひともじ)のルールに従って、単純に言いたい事や伝えたい情景を、5・7・5・7・7に乗せて、詠むだけになるだろう。
それでもやってみたいのだ。
と言っても、そんな拙い短歌を発表するつもりは毛頭ないのだが。
短歌も詞も言霊を飛ばす手段としては、強烈な手段の一つだと言える。
僕は、詞ではなく詩(ポエム)を以前書いていた事がある。
15、6年くらいだったか、とにかく随分前の事になるが、当時、某SNSで仲良くなった女の子がいて、その子は、後に僕が歌を教えたりと僕の生徒になる事になる子なのだが、この話はそうなる前の話だ。
その彼女が、当時、そのSNSで毎日毎日ポエムを発表し続けていたのだ。
そんな彼女に勧められて何となく書いてみたのが始まりで、ちょくちょくそのSNSにあげる様になったのだが、やってみると、確かに詞と詩は違う。
◇詞と詩の違いと、詩のセオリーやルールについて
理屈では違うと分かっていたとしても、それよりやはり、実際やってみるとそれが体感でも理解出来る様になるものなのだ。
ポエムなんて聞くと、どことなく少女趣味で、恥ずかしい様な気がする人も多いだろう。
しかし、そう感じさせるかどうかは、作者の表現や作品の内容によるのだ。
僕は、その彼女に合わせて少女趣味なポエムもいくつも書いてみたりしたが、それはそれで楽しかったりしたものだ。
少女趣味と言っても、女の子の言葉使いで女の子の心理を書いたりした訳ではない。
例えばその一つに、彼女がネコ語で詩を書いたので、返詩と言う訳ではないのだが、僕もネコ語で書いて返したりした事もあったってだけの話だ。
そうこうしてる内に、楽しそうにやり取りをしている僕達を見て、照れながらも30代以降の大人の男性もたくさん参加し始めて、最後はおっさんだらけになってた程で、やってみると案外楽しいと皆が分かってくれた様な楽しい時間だった。
僕はこのポエムの少女も、鳥居さんも、夏井いつき先生も、僕の中では「言霊使い」と言うカテゴリーの人達で、僕の仲間だと感じている。
このポエム少女は、決して、うまい詩を書くと言う様なタイプではなく、拙い詩ではあったのだが、僕も含めてあれだけたくさんのおっさん達に、初めてのポエムを書かせた訳だから、人を巻き込む力は相当なものだと言える。
その中でも夏井先生と鳥居さんは、言霊使いになるべくしてなったそんな使命を帯びた人達と言う印象を持っている。
彼女達は間違いなく短歌や俳句と出逢うべくして出逢ったのだ。
僕はそう思う。
数人の言霊使い達をピックアップさせて頂きましたが、阿久悠先生や岩谷時子先生を始め、作詞家に関しては僕の中にたくさんいすぎて収拾がつかなくなるので、今回は割愛させて頂きました。
さて、鳥居さんの短歌集のレビュー、アップするべきかどうするべきか。
もう少し迷わせて頂きます。
う〜ん。(-""-;)
◇今までに発表した自作短歌集です。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
もし、こんな僕に興味を持ったと言う方がいらっしゃったら、是非、この下のリンクをクリックしてみて下さい。
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