宿泊したホテルは、長崎駅の東側、急な斜面の高台にありました。ホテルの窓から、長崎港が一望のもとに見渡せました。なにしろ長崎港は、世界三大夜景の一つに登録されたばかりだそうです。窓のすぐ下はお墓が段々畑のようにあり、その北側に特徴ある尖塔を持つ「二十六聖人記念聖堂」が見えました。6月末に行った時も雨の中をタクシーで観に行ったのですが、今回も、軍艦島へ行くわずかな時間を利用して、お墓の段々を駆け下りて再訪した、というわけです。帰りは急斜面は歩いてはとても戻れないので、駅に降りてタクシーを捕まえて、なんとか集合時間に間に合うようにホテルに戻りました。下の画像の右下に見えます。
長崎の「日本二十六聖人殉教記念館」は、今井兼次の代表作です。聖堂・司祭館・記念碑・資料館が建っています。「長崎26殉教者記念像」の彫刻は、舟越保武の作です。
「日本二十六聖人の殉教」
「二十六聖人殉教者記念像」彫刻:舟越保武
記念碑左半分
記念碑右半分
「二十六聖人の素顔」(記念碑の左から)
「日本二十六塔聖人殉教記念館」
聖堂・司祭館・記念碑・資料館
「日本二十六塔聖人殉教記念館」
モダニズムの時流に身を置くことを避け、独自の道を歩んだ今井のカウディへの傾倒を示す幻想的な代表作。小高い丘の上に聖堂・司祭館・記念碑・資料館が建つ。象徴的な双塔や資料館外壁のフェニックスモザイクによる仕上げなどに見られる入念な手仕事がこの作品を特徴づける。そこに注ぎ込まれた圧倒的な仕事量は、この建築に宗教的な命を与えた。
(新建築1991年6月臨時増刊「建築20世紀PART2」より)
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