今井兼次設計の「桃華楽堂」! | とんとん・にっき

今井兼次設計の「桃華楽堂」!

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香淳皇后(昭和時代の皇后さま)の還暦を記念して建てられた音楽堂で、1966年(昭和41年)に完成しました。八角形の建物で、屋根はテッセンの花弁を形どっています。八つある壁面は、各面とも大きく羽ばたく鳥を中央に、それぞれ日月星、松竹梅、楽の音などをイメージした図柄が陶片で描かれています。香淳皇后のお印「桃」にちなんで命名されました。


建物横の銘板には上のように書かれていました。この建物の設計は、今井兼次によるものです。今井兼次は、1895年東京・青山に生まれます。1919年に早稲田大学建築学科を卒業、以後早稲田大学で教職に就きます。1926年、処女作「早大図書館」(1925年)を完成させた後、最初の外遊にでます。西欧の新しい動きを精力的に紹介し、なかでもガウディとシュタイナーへの執着は異常なほどでした。作品は、「日本26聖人殉教記念施設」(1961年)や「大隈記念館」(1966年)などがあります。美術と建築が融合した「桃華楽堂」は、今井兼次の後期の大傑作です。


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桃華楽堂


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