「カトリック上野毛教会」を観た!
今井兼次の設計による「カトリック上野毛教会」を観てきました。今井 兼次(1895-1987)は早稲田大学理工学部建築学科卒業後、母校の教授を長く勤めました。教え子には池原義郎らがいます。1948年の妻の死をきっかけにカトリックの洗礼を受け信者となります。
今井兼次設計の教会、先日観た「成城カトリック教会」(1955年)に続いて、「カトリック上野毛教会」(1959年)を観てきました。上野毛教会は1952年に「跣足男子カルメル会」の修道院付附属聖堂として始まりました。上野毛教会は木造で、やはりだいぶ痛んでいるように見受けられました。成城教会の方は鉄筋コンクリート造のようで、派手さはないにしても、まだ上野毛教会よりは新しく見えました。しかし、実際は逆で、成城教会より上野毛教会が後につくられたとは、ちょっと驚きでした。教会の内部は簡素ですが、静謐で崇高な雰囲気が漂っています。
今井兼次は、「早稲田大学図書館」(1925年)がいわゆるデビュー作です。現在の「早稲田大学会津八一記念博物館」がそれです。玄関ホールの列柱に施された装飾は漆喰職人が丹精込めて造ったもの、ということで、よく知られています。テレビドラマにもなりました。僕が観た今井兼次の作品は、碌山美術館(1958年)、日本二十六聖人殉教記念館(1962年)、桃華楽堂(1966年)、遠山美術館(1970年)などがあります。現存してはいませんが、内藤多仲と共同で設計したと言われる「根津美術館」( 1954年)がありますが、僕は観ていません。
世田谷南宣教協力体
リーフレット
カトリック上野毛教会
カトリック田園調布教会
カトリック碑文谷教会
過去の関連記事: