正岡子規と『坂の上の雲』 | 湘南雑筆堂~本と美味いもん日記~

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湘南(?)に暮らし30年近く経ちます。30年も住んでいると、いろんな発見をするもんです。 
 そんなちょっとした湘南の発見を自分の読んだ本に絡めて皆様にお伝えできればなと思います。
 

NHKドラマスペシャルドラマ『坂の上の雲』

12月27日をもって第1部が終了しましたね。


臨場感あふれる迫力のある映像からは

明治の活気が画面を通して伝わってきます。


第5回では

日清戦争の記者としての従軍から戻り

体調を崩した正岡子規

松山に戻り養生するところから

ストーリーが始まります。


子規の役どころは物語のなかでも重要ですが、

『坂の上の雲』あとがき5(あとがきは8巻にすべて収録)で

子規に対しての司馬遼太郎の思いがつづられてあります。


「私は少年のころに子規を知ったころから、

真之が子規の下宿へ置き手紙をして去ってゆくという、

下宿を去ってゆく真之の背までみえるようなその別れに、

目に痛いほどの明治の象徴的瞬間を感じた(~中略~)

~「生涯会えないかもしれない」という

わび状を置いて出てゆくあたりにも、

明治のオプティミズムのひとつの構成要素を感じることができる。

私はこの心的情景をいつか書きたいとおもっていた。それが、

自分の中でいろいろなかたちにひろがって、思わぬ書きものになった。」


真之と子規の友情を描きたいという発想から

『坂の上の雲』が生れたのですね。


その子規の句碑

わが町・横須賀にもあるのでご紹介したいと思います。


JR横須賀駅を降りてすぐのヴェルニー公園内

子規の句碑は建っています。



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横須賀や只帆檣の冬木立


   ~『寒山落木』に収録~


『続・横須賀人物往来』によると

~明治21年(1888年)8月に横須賀を訪れた時に

詠んだ句です。


子規は当時、第一高等中学の学生でした。

夏休みを利用して同級生佐々木採花とともに

浦賀から横須賀方面に旅をしました。


夏に詠んだ句に季語が冬というのは、

海上に林立する観戦の帆柱がいかにも

冬枯れの木々のようにみえた写ったからでしょう。~

第2部が始まる前に、

戦艦三笠と合わせて子規の句碑も

ご覧になってみてはいかがですか? 



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海沿いのヴェルニー公園、

僕は横須賀の中で一番好きな公園です。


横須賀で『坂の上の雲』めぐりしてみませんか?


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