NHKドラマスペシャルドラマ『坂の上の雲』
12月27日をもって第1部が終了しましたね。
臨場感あふれる迫力のある映像からは
明治の活気が画面を通して伝わってきます。
第5回では
日清戦争の記者としての従軍から戻り
体調を崩した正岡子規が
松山に戻り養生するところから
ストーリーが始まります。
子規の役どころは物語のなかでも重要ですが、
『坂の上の雲』あとがき5(あとがきは8巻にすべて収録)で
子規に対しての司馬遼太郎の思いがつづられてあります。
「私は少年のころに子規を知ったころから、
真之が子規の下宿へ置き手紙をして去ってゆくという、
下宿を去ってゆく真之の背までみえるようなその別れに、
目に痛いほどの明治の象徴的瞬間を感じた(~中略~)
~「生涯会えないかもしれない」という
わび状を置いて出てゆくあたりにも、
明治のオプティミズムのひとつの構成要素を感じることができる。
私はこの心的情景をいつか書きたいとおもっていた。それが、
自分の中でいろいろなかたちにひろがって、思わぬ書きものになった。」
真之と子規の友情を描きたいという発想から
『坂の上の雲』が生れたのですね。
その子規の句碑が
わが町・横須賀にもあるのでご紹介したいと思います。
JR横須賀駅を降りてすぐのヴェルニー公園内に
子規の句碑は建っています。
横須賀や只帆檣の冬木立
~『寒山落木』に収録~
『続・横須賀人物往来』によると
~明治21年(1888年)8月に横須賀を訪れた時に
詠んだ句です。
子規は当時、第一高等中学の学生でした。
夏休みを利用して同級生佐々木採花とともに
浦賀から横須賀方面に旅をしました。
夏に詠んだ句に季語が冬というのは、
海上に林立する観戦の帆柱がいかにも
第2部が始まる前に、
戦艦三笠と合わせて子規の句碑も
ご覧になってみてはいかがですか?
海沿いのヴェルニー公園、
僕は横須賀の中で一番好きな公園です。
横須賀で『坂の上の雲』めぐりしてみませんか?
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