Apollo
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>

ネスター・トレスのフルート

2009年11月21日 19時53分27秒 テーマ:CDレヴュー
$"楽音楽"の日々-ネスター・トレス
行きつけのCDショップで偶然見つけたのが、ネスター・トレス(Nestor Torres)のベスト・アルバムでした。
ネスターについては、ラテン・ジャズ~スムーズ・ジャズの世界で人気のフルート奏者でLatin Grammyも獲得している実力者、ということぐらいしか知りませんでした。

私は学生時代にフルートもちょっとかじったことがある程大好きな楽器だし、何と言ってもタダみたいな価格だったので、即購入したのでした。マッチョ系のジャケット写真はちょっと気持ち悪いんで、引いてしまいますが。

私はいわゆるスムーズ・ジャズ系には疎いので、詳しいところはわかりません。

彼の1994年から2002年にかけてのリーダー・アルバムからの選曲のようです。
12曲中8曲が打ち込みのリズムで、気持ちイイけどちょっと単調な印象もあります。
ただ、いろんなプロデューサーが曲毎に担当しているので、クレジットを見ながら聴くと結構楽しめます。

スムーズ系よりもラテン風の曲のほうが、断然輝いているように思えます。ま、プエルトリカンの「血」なんでしょうね。
彼自身が作ったオリジナルとカヴァーが半々なのですが、どれも違和感なく彼のものにしています。

全体を通して聴いてみた彼のフルートの音色とニュアンスの出し方は、私が好きだったフルーティスト、デイヴ・ヴァレンティン(Dave Valentin)に似ているところがあって、とても気持ち良くすんなりと私の耳に入ってきます。大好きなプレイ・スタイルですね。

カヴァー曲は、サンタナ(Santana)がグラミー賞を獲得したヒット曲「Smooth」、ビル・ウィザース(Bill Withers)の代表曲「Ain't No Sunshine」、ラテンのクラシック「Besame Mucho」、ウィリー・ボボ(Willie Bobo)の「Spanish Grease」の4曲。
中でも私が気に入ったのは「Smooth」です。割とサンタナのヴァージョンに近いんですが、パーカッションが活躍していて、熱い演奏になっています。
また、カリブ海の島へ連れて行ってくれそうな「Besame Mucho」のレイジーなムードは私の気持ちを「ゆるっ」とさせてくれます。

メンバーのクレジットを見ていると、Kim WatersやAndy Snitzerというスムーズ系の人気サックス奏者の名前があります。
一番目を引くのがギタリストですね。私が好きなMarc Antoineや、スペシャルEFXのChieli Minucci、プロデューサーとしても活躍しているChuck Loebなど、ガット・ギターでラテンの哀愁を奏でてくれています。

ということで、ネスターのフルートのプレイにはとても魅力を感じます。
機会があれば、それぞれオリジナルのアルバムを聴いて「お気に入り」を探すのも良いかもしれません。
どなたか詳しい方、おすすめのアルバムなど教えてくださいませ。

長引くカゼ

2009年11月19日 21時54分58秒 テーマ:楽音楽の日々
今月あたまからカゼをひいてまして、未だになおりません。

ちょっと長過ぎです。

先週インフルにかかった知人もすでに完治してます。
先々週A型のインフルで大変だったウチの末娘も、現在はバリバリ元気です。

なのに、私は半月以上同じ状態が続いています。
マスクが「お友達」です。

なんと言い訳しようと、「自己管理」の甘さがあるワケで、誰を恨むワケでもありませんが・・・。

とにかく、苦しいです。
高熱が出るワケでもないので家族も心配してくれませんが、咳と鼻水が止まんなくてつらいです。

こんな時ほど、「包み込むようなあったかい愛」を必要としてるんですが、我が家では・・・・。

ニール・ラーセンの「ORBIT」

2009年11月17日 16時42分36秒 テーマ:CDレヴュー
$"楽音楽"の日々-ニール
フュージョン・ミュージックのファンの方でも、このアルバム・ジャケットを知ってる人はそんなにいないんじゃないでしょうか?
実は「Straight Ahead Records」というオーディオファイル専門レーベルから発売されていますので、流通量そのものが多くないと想像できます。

ということで、フュージョンのキーボーディストとして根強い人気を誇るニール・ラーセン(Neil Larsen)の2007年リリースの「Orbit」を紹介します。

行きつけのCDショップのニール・ラーセンのコーナーに1年以上前から置いてあって、行くたびに気になっていました。他にもらわれていく様子もなかったので、ついに今回購入することにしたのでした。

1978年のリーダー作「ジャングル・フィーヴァー(Jungle Fever)」、79年の「ハイ・ギア(High Gear)」、80年の「Larsen/Feiten Band」と、リアル・タイムで聴いてきた私にとっては、80年代後期からのニールのアルバムはちょっと退屈でした。
ですから、購入する価値があるのか随分迷ってしまったのです。
全12曲中7曲がセルフ・カヴァーで参加メンバーの顔ぶれが堅実なことが、私の決断を促しました。

結論。傑作です!

ひょっとしたら、ニールの作品としては最も重要なアルバムになるんじゃないでしょうか?

まず、メンバーの紹介です。
ニールは当然オルガンとピアノを担当しています。
ギターは長年の相棒バジー・フェイトン(Buzzy Feiten)ではなく、ロベン・フォード(Robben Ford)です。ベースは、イエロー・ジャケッツ(Yellow Jackets)でロベンといっしょだったジミー・ハスリップ(Jimmy Haslip)で、強烈にドライブするプレイをここでも聴かせてくれます。
ドラムスは、もともとチック・コリア(Chick Corea)のバンドで注目されたトム・ブレックライン(Tom Brechtlein)です。彼はこの時期ロベンのバンドでプレイしてましたので、その流れでの参加だと思われます。
それにほとんどの曲にGary MeekとLee Thornburgという実力派のホーン・プレイヤーが加わっています。

このメンバーで、スタジオでの一発録音です。基本的にオーヴァーダビング一切ナシのようです。
そのことが緊張感とリラックス感のバランスをうまく取っているようで、飽きさせることがありません。それぞれのテクニックとセンスをしっかり味わうことができます。
なかでも私が気に入ったのは、トム・ブレックラインのドラムスです。チックとやってた頃は、テクニックばかりが注目されてたように記憶してますが、ここではスティーヴ・ガッド(Steve Gadd)タイプのスネアのロールなどを織り交ぜながらも、しっかり個性的なプレイを聴かせてくれます。
そして、注目のロベン・フォードです。
彼はこのところずっとブルース畑に行っています。それも私は好きなんですが、ここでは久々にフュージョン・ギターを存分に聴かせてくれます。最近では珍しいことなので、彼のファンにとっては聞き逃せないプレイです。
もちろん、彼のブルースを聴きたい方にも6曲めの「Day Train」が用意されています。
ジャズ~フュージョン~ブルースと、いろんな顔を見せてくれるロベンのプレイには注目です。

個々の曲について述べるスペースはありませんが、まずはセルフ・カヴァーの7曲ははずれなしです。新曲もそれぞれ個性的で見事です。
なんといっても録音の良さが、この作品の価値を高めています。Stewart LevineとBernie Grundmanという巨人二人が作ったレーベルらしいクオリティの高さです。
アルバム・ジャケットのセンスだけは、なんとかして欲しいですが。これじゃ、売れないでしょ?

この作品は、ニール・ラーセンとロベン・フォードのファンなら、絶対にはずせないアルバムです。特にラーセンのオルガンが非常にリアルに録音されていますので、そちらのファンにも楽しんでもらえるハズです。

できるだけ多くの音楽ファンに聴いてもらいたい作品です。
アルバム・ジャケットを変更して、日本盤を発売してもらいたいですね。

尾崎亜美の「HOT BABY」

2009年11月16日 00時14分51秒 テーマ:CDレヴュー
ブログのお友達kofnさんのところで、岩崎宏美のLA録音の記事から尾崎亜美の作品の話題が出てきました。
そこで私のCDコレクションの中から紹介したい作品を思い出しました。

$"楽音楽"の日々-HOT BABY
1981年にリリースされた尾崎亜美の「HOT BABY」です。

既に数々のヒット曲を生み出して確固たる地位を確立していた尾崎が、ヴォーカリストに専念して(キーボードも弾いていません。)LAで録音したアルバムです。

キー・パーソンはデイヴィッド・フォスター(David Foster)です。

全曲尾崎の作詞・作曲ですが、アレンジとプロデュースを当時絶好調のデイヴィッドが担当しています。
デイヴィッドは前年にAORの伝説「AIRPLAY」をリリースして、自分のスタイルを確立したところで、非常に多くの作品をプロデュースしている時期なのです。

尾崎が渾身の力を込めたデモ・テープにデイヴィッドが触発されて、レコーディングは順調にいったと雑誌の記事で読んだ事があります。

レコーディング・メンバーを見てみましょう。
キーボードは当然デイヴィッドと、曲によってKEANEのトム・キーン(Tom Keane)が参加しています。
ドラムスにTOTOのジェフ・ポーカロ(Jeff Porcaro)、ギターがTOTOのスティーヴ・ルカサー(Steve Lukather)とジェイ・グレイドン(Jay Graydon)という「AIRPLAY」組!
ベースは、ラリー・カールトン・バンドのニール・ステューベンハウス(Neil Stubenhaus)で、サックスのトム・スコット(Tom Scott)が一曲目だけに参加しています。

これだけでもAORファンは、聴く価値があるというものです。
サウンドは、想像通り「Foster印」そのものです。
David Fosterのファンキーなピアノを軸にして、ジェイ(二曲目)とスティーヴ(六曲目)のギター・ソロをフィーチャーしていて、「TOTO」や「AIRPLAY」のファンには素直に受け入れられるサウンドが展開されます。

アル・シュミット(Al Schmitt)の録音も素晴らしいのですが、尾崎亜美のファンにはいまいち評判が良くないようです。
楽曲はそれぞれに素敵なんですが、彼女のヴォーカルがいつもと違うのです。
初めての海外録音に萎縮しているのか、それまでの作品に比べて彼女独特の声の伸びが足りないような気がします。その思いは、最後まで通して聴いても妙に引っかかります。

「TOTO的なサウンド」を求めている人にはおすすめしますが、満足感を得るにはちょっと足りないかもしれません。
ジェフ・ポーカロのドラムスも、個性はあるものの彼のあらゆるセッション・ワークの中でも最も「軽い」感じのプレイです。

逆に尾崎亜美らしいキュートな曲(3曲目「キャッツアイ」あたり)のほうが魅力的です。
詞の内容や雰囲気を伝えきれなかったということらしいのですが、楽曲とアレンジがうまくかみ合っていなかったような気がします。

LPの時代から愛聴しているアルバムなのですが、冷静に見てみるとあまり褒め言葉が出てきません。

尾崎亜美の魅力を味わうには、他にたくさんアルバムがあります。

デイヴィッドの日本におけるプロデュース作品もたくさんありますが、彼の最高傑作である松田聖子の「Citron」の発表までは、あと7年かかるのです。「Citron」については、また別の機会に。

ボブ・ジェームス&アール・クルーの「One On One」

2009年11月12日 23時28分47秒 テーマ:CDレヴュー
$"楽音楽"の日々-One On One
昨日は11月11日。
カレンダーだか、パソコンの画面だかはっきりしないんですが、1が4つ並んでいるのを見ていると、「1」がマッチ棒に見えてきました。

で、今回はボブ・ジェイムス(Bob James)とアール・クルー(Earl Klugh)のアルバム「One On One」を聴いてみます。

ブック・マッチの2本だけ残された印象的なジャケットのこの作品、リリースされた頃はさんざん聴きました。自宅ではもちろん、ジャズを流してるお店やテレビ番組などでも頻繁に聴く機会がありました。

当時絶好調だった二人の共演盤なので期待して聴いたのですが、最初は地味な印象でした。
ボブ・ジェイムスは自身のレーベルが軌道に乗ってきて、ホーン・セクションを多用したハデなキメがあるカラフルな作品を連発して、フュージョンの第一線を走っていた頃ですし、アール・クルーもメロディが印象的なポップなアルバムを作っていましたので、期待のほうが膨らみ過ぎていたのかもしれません。

そんな時期(1979年です!)にリリースされた「One On One」は、木管楽器(フルート、オーボエ、リコーダー)と控えめなストリングスを率いた小規模のアンサンブルで、ひたすら主役二人のやりとりを聴かせることに専念した作りになっていました。

繰り返し聴いていくうちに、生音を大事にした制作姿勢にのめり込んでいきました。

このアルバムでは、全6曲を二人が3曲ずつ提供しています。
正直なところ、ボブの曲は「いまひとつ」、アールの曲が出色の出来だと思います。
アールの曲は冒頭の「Kari」をはじめ、3曲全部がいまだにいろんなところで耳にする機会があるほどのキャッチーさを持っています。

私自身、年を重ねるにつれて、こんなアルバムを聴きたいという欲求が大きくなっていってることに気がつきます。

「打ち込み」なんて全く無縁の、「人力」のグルーヴと優しさ。
「軟弱フュージョン」と呼びたければ呼べっ!
こんなに優しい音楽は他にないハズっ!

と、思わず興奮してしまうのも恥ずかしくなる程の、優しさと美しさに溢れた作品なのです。

ビルボードのジャズ・チャートで1位を獲得したこの作品の成功を受けて、1982年にはアールが所属しているマンハッタン・レーベルから再び二人の共演盤「Two Of A Kind」がリリースされます。(一作目はボブのタッパンジー・レーベルからのリリースでした。)
$"楽音楽"の日々-Two Of A Kind
こちらの作品も、クオリティは全く落ちていません。
一作目に比べると、余計なミュージシャンが入っておらず、たった6名で作り上げています。
ここでもアールが作った3曲が目立っています。
ボブの作品が1曲減って、ドラムスのハーヴィー・メイソン(Harvey Mason)の作品が1曲入っています。
その「Whiplash」は、ファンキーなリズムに親しみやすいメロディが乗っている、いかにもハーヴィーらしい曲で、ひょっとしたらこのアルバム中最もキャッチーなナンバーかもしれません。私は大好きです。

この作品からさらに10年後、1992年に三枚目の二人の共演アルバム「Cool」がリリースされます。
リリース直後に買ったハズのCDが、行方不明です。
誰かに貸したまま、戻ってきていないのか・・・?

この「Cool」も、前二作とイメージは変わっていないのですが、CD時代になっていることをうけて、曲数が倍の12曲になっています。そのことが、散漫な印象になっているのかもしれません。私は嫌いじゃないんですけど、前二作を気に入った人が「One More」を期待して聴く作品のような気がします。

「One On One」と「Two Of A Kind」をまともに聴いたことがない方は、是非一度聴いてみて下さい。
現在の「クワイエット・ストリーム」や「スムーズ・ジャズ」の源流が、ここにあると私は思います。

それにしても3作通して言えることは、ドラムスのハーヴィー・メイソンの素晴らしさです。
ハデさは一切なくて、繊細なドラミングは「見事!」の一言です。
ドラマーは、好き嫌い関係なく一度は聴いてみるべきプレイの連続です。

そうそう、トップの画像の二人のサインは、ブルーノート福岡でのライヴで直接二人に書いてもらったものです。
ライヴはとてもフレンドリーな素敵なものでしたが、アール・クルーのミス・タッチの多いプレイに驚いてしまいました。たまたま当日の調子が悪かったのか、ライヴではいつもそうなのかわかりませんが、正確さよりもフィーリングを大切にしている人のように感じました。
予想以上でも以下でもなかった・・・というと、失礼ですかね?

「セサミ・ストリート」の40年

2009年11月10日 22時44分49秒 テーマ:TVレヴュー
$"楽音楽"の日々
「セサミ・ストリート(Sesame Street)」が、今日11月10日で40周年になりました。

1969年にアメリカで放送が始まった幼児教育の番組「セサミ・ストリート」は、子供を飽きさせないために展開の早い構成で、日本の「ひらけ!ポンキッキ」などの番組作りに多大な影響を与えました。

日本でもNHKですぐに放送が始まりましたが、私が熱心に見ていたのは中学&高校時代です。ガイドブックを毎月買って、熱心に見ていたものです。
「英語を理解したい!英語をしゃべれるようになりたい!」というモチベーションを私に与え続けてくれた「セサミ・ストリート」には、足を向けて眠れません。

現在、高校で英語教師をしている妻も、同じ頃「セサミ~」にはまっていたそうです。

ジム・ヘンソン(Jim Henson)とフランク・オズ(Frank Oz)の二人が作り出したオリジナルの人形マペット(マリオネットとパペットを合わせた造語)を中心に展開される番組は、かなり衝撃的でした。
私の世代は「ウルトラマン」を経験していますので、着ぐるみなどを見るとすぐに怪獣を想像してしまいます。けれども「セサミ~」のマペットたちは、同じ街に住む人間たちと普通に共生しているのです。

番組としての「セサミ~」は、紆余曲折を経てNHKの手を離れてテレビ東京に移ったりしていますが、番組のキャラクターは大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンで安住の地を得ているようです。

我が家でも、子供が小さい時に見せるためにセサミのビデオを何本も買っていました。
エルモのぬいぐるみも、何の違和感もなくそのあたりにころがっています。

「セサミ~」の生みの親ジムとフランクが、その後の映画界に与えた影響はかなりのものです。

アーニーやカーミットの声を演じていたジムは1982年にマペットものの集大成「ダーククリスタル(The Dark Crystal)」を監督、カルト的な人気を獲得します。その後も1986年にデイヴィッド・ボウイとジェニファー・コネリーを主役にした「ラビリンス/魔王の迷宮(Labyrinth)」や、テレビ・シリーズ「ストーリーテラー」などを制作しますが、1990年に53歳の若さで突然亡くなってしまいました。

バートやクッキーモンスターやミス・ピギーの声を演っていたフランクは、俳優として「ブルース・ブラザース(The Blues Brothers)」や「大逆転(Trading Places)」などに出演しますが、彼の代表作といえばなんといっても「スター・ウォーズ」シリーズのヨーダでしょう。ヨーダの繰演と声は、まるで「セサミ~」のバートのようです。
その後1986年の「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(Little Shop Of Horrors)」を皮切りに、コメディを中心にした映画を監督し続けています。

さて「セサミ~」といえば、まるで上質なミュージカルでも見ているような、印象的な歌であふれています。
トップの画像のCD「Platinum : All-Time Favorites」は、タイトルどおり最も人気の高い歌がズラリとならんでいます。
当然、番組のタイトル曲でスタートします。その後は、各キャラクターの代表曲がバランス良く構成されています。
ビッグ・バード、アーニー、バート、エルモ、クッキー・モンスターなどなど、ファンにはたまらないキャラクターのオン・パレードです。

全く「セサミ~」を見たことがない人でも知ってる曲は、カーペンターズ(Carpenters)が歌ってヒットした「シング(Sing)」でしょう。リコーダーの音が印象的なこの曲は、カーペンターズのヴァージョンとかなり似ています。
番組のテーマ曲は、ジャズ・ミュージシャンに人気があるようです。オスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)のピアノは、とても軽快でおすすめです。
ジャズ・コーラスのシンガーズ・アンリミテッド(The Singers Unlimited)やトランペットのメイナード・ファーガソン(Maynard Ferguson)のヴァージョンも、それぞれに楽しめます。

40歳を迎えた「セサミ・ストリート」。
つぎの目標は、とりあえず「還暦」ですかね?

「今晩は、小林克也です。」

2009年11月08日 18時11分25秒 テーマ:CDレヴュー
ブログでのお友達kaz-shinさんが、ラリー・カールトン(Larry Carlton)がプロデュースしたロバート・クラフト(Robert Kraft)の「ラバーズ・メロディー(Retro Active)」についての記事を書いていらっしゃいました。
そこで思い出したのが、(たぶん)カールトンが初めてプロデュースしたと思われる一枚でした。
で、久々に引っ張り出して聴いてみました。kaz-shinさん、ネタふりありがとうございます。

$"楽音楽"の日々-VTs
「今晩は、小林克也です。」
この名ゼリフは、テーマ曲と共にアラフォー&アラフィフ世代には忘れられないものがありますよね。
テレビ朝日系列で放送されていた「ベストヒットUSA」は、アメリカのヒット・チャートのプロモーション・ヴィデオを紹介したり、来日したミュージシャンに小林克也がインタビューしたりして、洋楽の知識の宝庫でした。MTVに先駆けて、PV時代を先取りした画期的な番組でした。

当時としては、とても斬新なタイトル・バックと共に心躍るテーマ曲を演奏しているのがヴェイパー・トレイルズ(Vapour Trails)でした。
テーマ曲になった「サーフサイド・フリーウェイ(Don't Worry Baby)」を収めたアルバムが「Vapour Trails」です。

いかにもアメリカのウェスト・コーストを感じさせる典型的なAORサウンドなんですが、意外にもイギリスのグループなのです。
イギリスではかなり名の知れたスタジオ・ミュージシャン3人からなるヴェイパー・トレイルズは、ほとんどのソングライティングとリード・ヴォーカルを担当しているJohn McBurnieが中心になっています。

やはり目玉の曲は「サーフサイド・フリーウェイ」でしょう。
ちょっとカントリー・フレーバーの入ったリズム・ギターが印象的なイントロは、イーグルスやドゥービー・ブラザーズのサウンドを思い起こさせます。まさに番組のオープニングにふさわしい曲ですね。
歌に入ると「典型的な」AORで、爽やかだけど結構しっかりしてるヴォーカルは他のAORと比較しても、全く遜色ない出来になっています。

他の曲も水準以上の出来で、ちょっと聴いているとアメリカンAORなのですが、ところどころイギリス人らしい「ひねった」展開があって楽しませてくれます。そのあたりは10ccのテイストを感じさせます。
全体的に聴いていると、目立つのはギター・サウンドです。
どの曲でも、リズム・ギターが素晴らしいし、Andy Dalbyが弾いていると思われるリード・ギターがとても気持ち良いフレーズを繰り出します。当時のカールトンやジェイ・グレイドン(Jay Graydon)を連想させるサスティンの効いた音で、私は大好きです。

この作品がリリースされたのは、1979年。
まだ「夜の彷徨」一枚しかアルバムをリリースしてなかったカールトンが、どういった経緯でプロデュースすることになったのか、詳しいところは不明です。けれども、ギターが印象的なグループなので、一番上り調子のギタリストにプロデュースさせてみよう、ということになったのかもしれません。

レコーディングもカールトンのスタジオ「Room 335」で行われていますし、カールトン自身がミックス・エンジニアもやっています。
この後発売されるカールトンの2ndアルバム「Strikes Twice」のリハーサルとも言える流れですね。
この時期のカールトンのサウンドが好きであれば、「Vapour Trails」はおすすめです。

残念ながらセールス的に成功を納められなかったせいか、この一枚だけでバンドは解散(消滅?)してしまいます。
その後もメンバーはそれぞれにスタジオ・ワークで名を残しているようです。

「サーフサイド・フリーウェイ」は大ヒットというワケでもないので、「一発屋」と呼ぶのも変ですが・・・。
いずれにしても、私の世代にとってはずっと記憶に残る曲であるのは間違いありません。

立冬

2009年11月07日 21時27分14秒 テーマ:楽音楽の日々
今日は「立冬」です。

暦の上では、今日から「冬」です。
唐津くんちの時(今月の2~4日)には猛烈な寒波で、私はすっかりカゼをひいてしまいました。

うってかわって、今日は「真夏日」にもなりそうな気温の上昇です。

なかなかカゼがよくならないんですが、この気温の変化は応えます。
こんな時には、お気に入りの音楽を聴きながら「あったかくして」寝るのが一番ですよね。

皆さまも体調を崩されませんように。

唐津くんちにいらっしゃい!

2009年11月04日 23時11分29秒 テーマ:雑記帳
今年も、私の故郷の祭「唐津くんち」が幕を下ろしました。
もう、3~4年も帰ることができずにいます。

全くご存じない方は、ネットで素晴らしい紹介記事がたくさんありますので、そちらでご覧ください。
動画も無数にアップされているようですので、簡単に見ることができます。

で、2年まえに「唐津くんち」についてホームページに書いた記事をここに転載します。


「唐津くんち」への想い

私は、佐賀県唐津市で生まれて高校卒業までそこで暮らしていました。
とても静かな街なのですが、年に一回、街中が異常に盛り上がる伝統の祭りがあります。
それが、唐津神社のお祭り「唐津神祭」いわゆる「唐津くんち」です。

今でこそ、壮麗な祭りとして全国的に知られるようになりましたが、物心ついた頃から慣れ親しんでいる「唐津っ子」にとっては、そんなこととは関係なく「我が町のお祭り」なのです。

「唐津くんち」と言えば、14台の曳山(このように書いて「やま」と呼びます。)を曳き廻す映像が一般的に知られています。これは、江戸時代に確立された町人や商人の町が、心意気と経済力を誇示する為に作られたものと言われています。この「町」ごとの結束力は、現在まで脈々と受け継がれているのです。その結果、曳山を持っている町に住んでいなければ、曳山を曳くのは非常に難しいのです。ですから、唐津で生まれ育った私も、一度も曳いたことがありません。多感なティーンエイジャーの頃は、曳山を曳くことができる友達が羨ましくてしかたありませんでした。曳山を曳いている男達の姿に、唐津の女性は惚れるのですから・・・。

けれども、曳山を曳いている人間だけが「くんち」の主役なのではありません。
曳山を持っている町を中心に、各家庭でお客様を豪華な料理でもてなすのが通例です。私の家でも、父の仕事の関係でたくさんのお客様を迎えてもてなすことが、ごく普通に行なわれていました。「無礼講」で、誰でも見知らぬ家に上がりこんで飲み食いできると言われていますが、それはちょっと正しくはありません。まぁ、知り合いが連れて来た初めてのお客様は、当然OKですが。
もてなすために台所から出ることもできないほど忙しい女性陣は、曳山を見て楽しむこともできず本当に気の毒なのですが、お客様が満足してくれることに命を賭ける(ちょっと大袈裟か?)女性たちの心意気も「くんち」の主役なのです。

さらに言えば、各家庭を訪れるお客様や曳山を見物するお客様も「くんち」の主役でもあると思います。
お客様のいない「くんち」を想像してみてください。全く成り立たない絵になってしまいます。
見物客が多ければ、曳山の曳き子たちは気合いが入るし、見せ場を作ろうと努力するワケです。見物客の姿も、ちゃんと「くんち」の絵の一部になっているのです。

すべてを総合して「唐津くんち」は成り立っているのです。
ですから、一度も曳山を曳いたことがない私も「傍観者」という感覚はありません。故郷の祭りがこんなに素晴らしいものであることを、誇りに感じているのです。

故郷を離れてから、日本各地のお祭りと比較しながら客観的に「唐津くんち」を見ることができるようになりました。

勇壮さで言えば、岸和田の「だんじり祭り」や青森の「ねぶた祭り」などに近いかもしれません。
凛とした美しさでは、唐津の曳山のモデルになったと言われている京都の「祇園山笠」に似ています。
勇壮華麗なものと、美しさを兼ね備えた祭りが「唐津くんち」なのではないでしょうか?

残念なことに、近年各地の祭りで様々な問題が起きていて、伝統の祭りが存続の危機をむかえています。
東京の「三社祭」では、主宰者の警告を無視して神輿の上にのぼった男のせいで、今後神輿を出さない可能性もでてきているようです。
「日本三大けんか祭り」のひとつとして有名な伊万里の「トンテントン祭り」では、飛び入りした人間が山車の下敷きになって死者やけが人がでました。賠償訴訟にもなっているようで、今年は祭りそのものが中止になり、来年以降の開催も不透明な状況です。

「唐津くんち」では、飛び入り参加はできません。
各町で厳しいルールがあって、人身事故や物損事故を起こすことを最大の恥と考えています。
曳山を持っている町は、非常に閉鎖的で排他的だと批判されることもしばしばです。けれども、一年を通して打ち合わせを重ねて様々な対策を練り、気持ちをひとつにすることで安全で美しい祭りの日を迎えているのだと思います。こういった例は全国でも珍しいのではないでしょうか?

全国から観光客を迎える大規模な祭りになった現在でも、伝統の精神をきちんと受け継いで粛々と執り行われる「唐津くんち」は、世界に誇れる「美しい祭り」であると私は思っています。(2007年11月7日記)


と、以上のような文章を書いています。
私は、故郷を離れて客観的に見ることができるようになって、なおさら「唐津くんち」の素晴らしさを実感するようになってきています。
一度、くんちの魅力に取り付かれると、病みつきになるようです。
中尾彬夫妻をはじめ、嵐山光三郎氏などの著名人は、余程のことがない限り唐津を訪れているようです。
我が家でも、同じ状況です。
「唐津っ子」は、私ひとりなんですが、妻と子供達は仕事で帰省できない私を置いて、昨年も今年も見物に唐津へ日帰りドライブしています。
次男が言ってました。「くんちの囃子にしびれる!」と。

興味を持たれた方は、ネットなどでちょっと勉強してから、来年の「唐津くんち」に参加してみて下さい。
きっと、心に響く感動を持ち帰ることができることでしょう。

壮大な予告編「This Is It」

2009年11月04日 00時23分01秒 テーマ:マイケル・ジャクソン
$"楽音楽"の日々-This Is It
これは、壮大な「予告編」です。
この映画を観た人は、必ず本番のステージを見たくなるハズです。

ただ、その期待に応えてくれるスターは、もう、いません。

限定2週間の予定が、あと2週間延長が決まったマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の「This Is It」を観に行きました。

ホントは、「ライヴ・レポート」という感じで書くつもりだったのですが、見事な「映画」になっていました。

ロンドンで行われる予定だった公演「This Is It」の演出を任されたのは、ディズニー・チャンネルのテレビ・ムーヴィー「ハイスクール・ミュージカル」の監督をしたケニー・オルテガ(Kenny Orgtega)でした。
$"楽音楽"の日々-ハイスクール
私の高校時代の甘酸っぱい想い出を蘇らせてくれるような、典型的な青春ムーヴィー「ハイスクール・ミュージカル」は、予想以上の成功を収めて劇場版も作られました。
特に素晴らしいのは、大勢の出演者が歌って踊る(映画用語で「モブ・シーン」と言いますね。)シーンです。往年のMGMミュージカルを凌ぐ程の見事なダンスは、注目に値すると思います。
たぶん、マイケルはここに目をつけてケニー・オルテガを指名したんだと思います。

開演直前の主役の死によって、ライヴ公演は永遠に実現することが不可能になってしまいました。

この映画は、マイケルが個人的な記録としてカメラに残していた映像と冒頭で述べられていますが、私の考えでは、本編のDVD化の前後に「メイキング」として発売するつもりで記録していたんじゃないかと思います。
映像は手ぶれがひどいんですが、音声は見事です。ちゃんと鑑賞に堪えうるレベルで収録されています。

何と言っても見事なのが、ライヴのバック・スクリーンで流す予定で製作されていた映像です。
特撮を駆使してハンフリー・ボガートを登場させたり、ジャングルを再現したりと、ものすごい映像の嵐です。
このあたりのケニーのセンスは、文句の付けようがありません。

ラスト近くで語られていた「壮大なラスト・シーン」は、その片鱗さえも見れないまま映画は終了します。

ちゃんとした本編を観たかったと思わせる「アイデアの嵐」です。

家に帰ってから、87年のジャパン・ツアーのライヴを観たのですが、今回のほうが遥かにレベルが高いのが一目瞭然です。
ピークから20年以上たってもレベル・アップしている姿には、驚きしかありません。

バックを固めるミュージシャンも、実力者揃いです。
音楽監督でキーボード担当のMichael Beardenは、ジョージ・ベンソン(George Benson)の「Love Remembers」やチャカ・カーン(Chaka Khan)の「The Woman I Am」、ノエル・ポインター(Noel Pointer)の「Never Lose Your Heart」などで名前を見かける実力派です。
ドラムスのJonathan Moffettは、マドンナ(Madonna)やジャクソンズ(Jacksons)のアルバムで活躍するドラマーです。
ベースのAlex Alは、私が持っているものだけでもジャネット・ジャクソン(Janet Jackson)の「All For You」、ボブ・ジェイムズ(Bob James)の「Joy Ride」、アル・ジャロウ(Al Jarreau)の「Tomorrow Today」で、名前を見つけられます。
私の記憶では、誰かのバック・メンバーとしてブルーノート福岡でのライヴに参加していたような気がします。

最も有名なミュージシャンは、パーカッションのBashiri Johnsonでしょう。
私が所有しているCDだけでも、40枚以上に参加しています。

ギターの二人は、残念ながら聞いたことのない名前ですが、底辺の広い楽器ですから、無名の人が登場しても全く問題ないですね。事実、この映画でのプレイは見事なものでした。

この作品は、音楽ファンはもちろん、音楽でプロを目指す人は必ず観ておくべき作品です。
音楽に対する姿勢、エンタテインメントとはどういうことか、ということを明確に示してくれます。
マイケルは、素晴らしいシンガーではありますが、超一流のダンサーであり、エンタテインメントの監督であります。
すべてにおいて、彼の感性を実現しようとする姿勢は、全ての人に感動をもたらすハズです。

ちょっと深読みすれば、全ての人の人生に向き合う姿勢への「指針」のようにも思えます。
ちょっと大げさですかね・・・?

いずれにしても、驚きのこの映画。
明日、ウチの家族がどんな感想をもって帰宅するのかが楽しみです。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>
powered by Ameba by CyberAgent