BLOOD+ A (1)

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 最近、私は角川に貢ぎすぎな気がしてきました。
 ……や、まだ、スクエニに比べれば大したことないか。
 そんなわけで『BLOOD+ A (1) 』(スエカネクミコ/角川コミックス・エース)、読んでみました。

 1916年、ロシアの皇都・ペテログラードに二人の若者が現れた。彼らの目的は宮廷に潜む吸血鬼、翼手の殲滅。TVアニメ『BLOOD+』正統なる外伝「ロシア・ロマノフ編」登場!


 BLOOD+にハマらなくても、一時期ロマノフ家のあのあたりは、ソラで家系図が書けるほど調べたので(今は書けませんともさ)、買っていたような気がします。
 絵になんとなく見覚えがあると思ったら、「逆転裁判」のキャラデザの方だったのですね。
 TVのハジや小夜よりも明るいキャラクターですが、ドラマ自体はドロドロなので釣り合いが取れてる感じ。


 ロマノフ家といえば、少し詳しい方なら、すぐ皇女アナスタシア、そして、ラスプーチンを思い出されるでしょう。もちろん、この本にも堂々と登場します。しかも、かなり重要な役で。
 正直、こんな有名人をああ料理するのかー、と、びっくりしました。
 これも、DNA鑑定の結果さえ二転三転する、「不合理な死」という現実があるからでしょうか。そうした現実をうまーく使って大風呂敷を広げてる作品は大好きです。
 この巻は物語の導入部なので、2巻以降に期待。

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 『犬ガンダム・地上編』の感想を書いてて、そういえば『機動戦士ガンダムさん さいしょの巻』(大和田 秀樹/角川コミックス・エース )のことは書いてなかったなあ、と、気がつきました。だいぶ前に読んだけど、まあ、書いとけ。


 情けなさに満ち満ちていて素敵です。
 この本のシャアはヘタレだし、腹巻してるし、アムロは思春期で鼻血吹いてるし。
 でも、なんとなく、出来のいい妹に迷惑かけておいて
「なんくるないさー」
っていってる、アズナブル兄さんが好き。
 あと、アッガイもかわいい。そんなところにかわいさを求められてはいないはずなのに(笑)、どの登場人物よりもカワイイです。


 これがガンダムAに載ってる今の時代ってすごいねえ。

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犬ガンダム・地上編

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 ダウンな気持ちだったので、いっそバカバカしいものを、と、思って買ってみました。『犬ガンダム・地上編』(唐沢なをき/角川コミックス・エース )。

『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』は買っていないくせに『トニーたけざきのガンダム漫画』も『機動戦士ガンダムさん』も買っているというコアな読者層のわたくしです。(笑いに貪欲)


 題名通り、すべての登場人物が犬です。ガンダムまで犬です。
 すんげえバカバカしいです。(←誉めている)
 唐沢なをきという人は、もしかしてアンチ富野なのかしら、と思うほど、ガンダムというドラマの特色である苦悩とか頻繁に出てくる人の死とかを、逆手に取ってギャグにしてしまっています。


 まあ、うんちくや評論はいらないかな。
「そうそう、犬ってホンっっっとにバカだよねー」
と、笑いながら、それでも犬好きな人(あ、ファースト・ガンダム好きも!)は楽しめると思います。

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花子と寓話のテラー File;1

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 うわー、面白いです。『 花子と寓話のテラー File;1』(えすのサカエ/角川コミックス・エース )。


 私立探偵・亜想大介は、二つ名を持つ。その名も、寓話探偵。


 ホラーとかキライなくせに、「都市伝説」と「寓話探偵」という切り口が面白くてペロっと読んでしまいました。
 都市伝説ってたぶんに強迫観念だと思うのですが、その強迫観念をうまく料理しています。たとえば、格子のタイルを黒だけ踏んであちらに行くなんていう遊び。それが過ぎると寓話と遊んでいることになるのかもしれません。
 亜想大介は二つの寓話に憑かれています。ひとつが「しゃっくりを100回すると死んでしまう」、もうひとつは「花子」。
 ありがちな名前に騙されて何気なくタイトルを読んでしまうと、ここでも仕掛けがあったことに驚きます。その名前は日本で一番有名な花子、トイレの花子さんなのですから。
 
 口裂け女や人面魚など、おどろおどろしいネタながらも、最後に記憶に残るのは胸の痛みだったりもします。そういう物語たちです。

暴れん坊本屋さん(1)

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 すごく面白かったです。『暴れん坊本屋さん(1)』(久世番子/Un poco essay comics)。
 本好きにとっての本屋は、ディズニーマニアにとってのディズニーリゾートみたいなところなので、裏話もいちいち面白いです。


 私も学生時代、本屋でバイトをしていたことがありました。
 時給から言えば洋服屋とかの方が断然いいのですけれど、それでも本屋で働くのは、新刊を誰よりも早くゲットできるのと(笑)、店員割引があったから。
 そんな我が身を振り返ると、やっぱり同じようなことが書いてあってにっこりでした。

 たとえば梢さんとか(名指し)、書店関係者も楽しめる内容なんじゃないでしょうか>


 あと、激しい口絵のある小説にカバーをかけてもらう時の対策とか、すごく参考になりました。(買うのか?)
 そんな妙なトリビアも満載です。

ゴールド

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1101.jpg  少し前に読了した『ゴールド』(藤田和子、アン・メイジャー/小学館フラワーコミックススペシャル)についても覚えてるうちに書いておきます。
 女性週刊誌に連載された作品ですが、前作の『シルバー』の方がラブシーンの露出度が高いかな。(慣れちゃったせいでしょうか)


 ロマンチック・サスペンスというのは、整形が大好きでして、同じ作者の原作付前作『シルバー』でも、やっぱり主人公が整形してました。
 凡庸な顔立ちの女性が整形で美しく生まれ変わって男に復讐する……という『シルバー』とは違って、今回の主人公は、勝手に整形されてしまいます。


 ブロンテは不慮の事故で顔に大怪我を負い、天才整形外科医・クインに治療を受ける。半年後、ようやく見ることを許された鏡の中には、亡き美貌の母親の顔があった。
 クインは、死んでしまったブロンテの母の再現を夢見、前にも同じ顔の女を整形によって作っていた。その女・シャンタルは、ある理由で顔を変えたのだが、同じ顔のブロンテを利用できないかと策略をめぐらす。シャンタルの夫・マーズは、かつて、花婿に逃げられたブロンテが偶然に出会った男であり、事故の前に再会し、不思議な絆を感じていた男だった……。


と、まあ、そんな偶然あるんかい!というストーリーなわけですが、おなじみの高い画力でするすると読まされてしまうロマンスです。
 シャンタル(ミスチーフ)が、これでもかこれでもか、と、悪巧みをして、ひっぱっています。
 同じ顔の二人の女、片方は天使の心、片方は悪魔の心――という図式ですね。


 個人的には変態医師・クインにもう少しがんばって欲しかったところ。
 同じ顔を二つ作るほどの偏執狂なのに、いまいち粘りが足りません。
 『ゴールド』と『シルバー』を比べて、『シルバー』に軍配が上がるのは、フリルのブラウスが大真面目で似合う天使の顔の大悪人・チャールズの存在があるからです。


 やっぱりサスペンスものは、悪役が強烈な方が面白いものなんですね。

南国少年パプワくん

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 なんだか今さら、とか、いわれそうですが、読了しました。『南国少年パプワくん』(柴田亜美/ガンガンコミックス)。


 実は私、続編の『PAPUWA』は読んでまして(ほら、月刊少年ガンガン読んでたからさ……)、『南国少年…』を読んで、やっとキャラの相関関係がわかりました。
 とにかく、柴田亜美のギャグセンスときたらハイブロウすぎる!(笑)
 今、読んでも、そんなに古く感じないのは、柴田亜美の前に柴田亜美なく、柴田亜美の後に柴田亜美がないせいでしょう。(つまり独特といいたいわけだ)
 『PAPUWA』の時も「訴えるよ、そして勝つよ」とか、かなり好きだったもんなあ。
 しかし、『南国少年…』は、後半、思ってもみなかったシリアス展開になり、予想もつかなかった切ないエンディングでびっくりです。
 あんなイヤなナマモノ満載のマンガで、こんな胸の痛くなるようなラストなんて誰が想像できますか!(笑)


 兄貴と変態なナマモノ満載が許せれば、超オススメなマンガです。(でも、万人に勧められないところが、またツボ)

キングスウヰーツ(1)

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1026.jpg  なんとなく気になったので購入。『キングスウヰーツ(1)』(大石普人/ヤングサンデーコミックス)。


 食べる人を王様(しあわせ)にするケーキを作るために、全国のケーキを食べ歩くアラタ。
 7歳の誕生日の前に不慮の事故にあってしまった父が、最後に働いていた店で働くことになり、その店で一人前のパティシエになるべく奮闘する。


 カテゴリ分けすると、人情話の色が濃い「教養もの」でしょうか。


 ケーキって、実は美味しそうに描くのがすごく難しくて、特にチョコケーキやモンブランなどのお色地味系は難しいのに、マンガの中のケーキはどれもこれも美味しそうです。
 こうした、ある意味ケーキが主役のマンガでは、本当に大切なことなので、もっともっと美味しそうなケーキが見たいなあ。


 しかし、シュークリームはクリームが温かい方が美味しいのは知りませんでした。
 私の好きなパン屋さんのカスタードクリームは、一晩置いた方が美味しかったりするので、寝かした方がいいのかと思ってたよ……。
 まあ、こういうのがわかるのが、教養マンガのいいとこですね(笑)。

殺し屋さん(1)

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 お使いに出て、なんとなく心引かれる何かを感じたので購入。『殺し屋さん(1)』(タマちく/アクションコミックス)。

 表紙がなんとなくアクションものっぽいですが、4コママンガです。

 青年誌掲載なので、下ネタとブラックなネタが多く、苦手な方は苦手かも。

 私は


全然平気

 だけどね。


 この4コマの下ネタは、主人公の殺し屋さんを父の仇と狙う女子高生さんが一手に引き受けています。
 エロダジャレなので、絵がどうこうしてるわけではありません。
 そんな微妙な下ネタを想像力豊かに楽しめる方なら、面白いかと思います。
 私は想像力なら売るほどあるので(買ってもらえるかは別として)、楽しかったですv

金魚屋古書店(2)

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 またもや、泣いた『金魚屋古書店(2)(芳崎せいむ/小学館IKKI COMICS)。

 最近、会社で内定者の学生が集まる機会があって、それに出席しました。
 一人の男の子が
「学生時代はバスケ、やってました。はじめたきっかけは『SLAM DANK』です」
と自己紹介をしてました。
 隣の男の子はサッカーをやっていたそうで
「きっかけは『キャプテン翼』です」。
 ジャンプ系強ぇ!と、思いつつ、なんだか嬉しかったです。

 この巻でも、たかがマンガ、されどマンガみたいな話があります。
 たかが、紙の上に墨で書いたものだけでしかない(今はCG使ってるマンガ家さんだって、たくさんいらっしゃいますが)マンガが、生き生きと人の生活に影響を与えて行くのを見るのは、やっぱりワクワクします。