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Perfect

そんなわけ

2日の朝に利尻の鴛泊港に着岸させた。

 

この日は特に何もない。

というか何もできない。

疲れ果ててクタクタ。

それに強風すぎて何もできない。

タイミング的にはちょうどいい。

例えば晴れてて

このタイミングしか山に入れない

とかだったら疲れた体にムチ打つか

それでも行けない自分に

罪悪感を感じるか

本当に辛かっただろう。

 

でも何もできないコンディション。

ありがたくゆっくり過ごす。

 

役場の人が来て停泊の手続きをしたり

現地の共通の友人を持つ方が

ヨットが見たいと来てくれたりした。

 

外はとんでもない風が吹いている。

風が強すぎて

水面に当たった瞬間に

しぶきが立ち

風の流れに沿って舞う。

よって、風が目に見える。

こんなの初めてだった。

たとえ台風の日でも

なかなか体験しないような程の強風。

ただただ怖かった。。。

 

夕方には現地ガイドの友人が

フェリーで利尻に戻ってきて

車に乗せてもらい

一通り山を見たりして作戦を練る。

 

地元の居酒屋で食事をして

大満足で港に戻り

 

宿泊者かヨットでの来島者しか入れない

ホテルのお風呂に入り就寝。

 

 

3日

この日も強風&曇りの予報。

山には入れないだろうと考えていたので

ゆっくり起きて朝食を取る。

 

が、外に出ると無風で晴天。

これは行けるんじゃないか?

と思い立ち、急遽山へ向かう。

 

強風だとしても

狙っている斜面は

地形的に風をかわすはず。

 

スキー板を背負い

スキーブーツで

すっかり雪のない山道を歩く

そしてわずかに残る谷間から

シールで登坂開始。

 

数時間で目的の斜面の

ドロップポイントへ。

振り返れば港には

自分のヨットが見える。

感無量。

 

 

最初の数ターンは

カチカチのコンディションだったが

その後はナイスザラメ。

むしろベストなザラメ。

最高でした。

 

ボトムまで降りれば

なかなかワイルドな状況です。

 

その頃には山にも雲がかかり始め

本当にパーフェクトなタイミングでした。

 

船に戻り

今回の一番の目的だった

「ヨットで利尻にアクセスし

利尻の山を滑る!」

を無事に達成し

ちょっとした祝いに

船と同じ名前の

「IRENKA」という名のワインを

開封し乾杯した。

 

 

そしてローカルサーファーに連絡すると

海に入るというので

ポイントを見に行く。

 

 

良さげな波だったけど

残念ながら僕は

思いのほか酔っ払ってしまい

入れそうもない。

それにもうすぐ日没。

 

まぁ、もう今日は

やり切った感あるし

翌日も朝イチなら波は残りそう。

翌朝に入ることにする。

 

その彼の家にある

共通の友人の遺骨に線香をあげるのも

今回の旅の目的の一つ。

 

ビールを友人の遺影の前に供え

線香がわりのセージを焚く。

今は亡き友人との思い出話に

花が咲く。

 

帰路に夕食を食べ

温泉に入り

港へ戻る。

 

夜はやはり風強く揺れる。

 

 

4日

朝風弱く4時起きで

サーフィンの準備して海へ。

思ったより小さいが入水。

でも入ってみると悪くない。

 

水の冷たさも思ったよりいける。

 

そして何より晴天で

振り返った時の利尻山が絶景すぎる。

 

波なくなりはじめるまで入って

楽しめた。

 

一緒に入ったサーファーの友人宅で

板洗わせてもらうと

コーヒー淹れてくれ

 

奥さんがおにぎり握って持ってきてくれた

海苔は彼が冬の間に

自ら刈り取って作った岩海苔の板海苔。

これが激うま。。。

感動しました。。。

 

んで昼は風もいい感じだし

今回の島滞在で

お世話になったみんな乗せて

礼文島にランチしに行くことに。

 

船戻って片付けして

翌日の移動に向けての

パッキングとかもしてたら

みんな来て、乗せて出航。

 

出航して早々

オートパイロットが効かない状態。。。

ずっとハンドル握りっぱ。

 

みんなはパーティ気分で

シャンパン持ち込みワイワイと。

 

島ついて

 

まずは寿司ランチ。

その後、島を

ガイディングしてもらうはずだったけど

それなりに時間かかったのと

エンジンの様子も怪しかったりしたので

ちょろっと散歩したくらいで

あまり時間なく船に戻る。

 

礼文から見た利尻もまた美しい。

 

そして帰りの方がいい風捕まえて

みんなは礼文で買い足したシャンパンで

再度乾杯してた。w

 

そして利尻に帰還。

思った以上にみんな楽しんでくれ

喜んでくれ

やっぱヨットっていいもんだな。

と改めて実感。

温泉入って、美味い飯食って

船戻って就寝。

 

って

そもそもヨットで

島々を回ることを夢見て

サーフトリップとかしたい!と思い

でもヨットで寒いところは

なかなか過酷で

とはいえスキーヤーとしては

1度でもいいから

ヨットアクセスでスキーしたくって

もう南下しちゃったら

きっと寒い地域には

なかなか北上してこないだろうし

スキーするなら

これが最初で最後のチャンス!

くらいの感じで

融雪が早くって

今回のこのタイミングじゃないと

もう滑れない!って感じだった

そんななか

前後強風という

ここしかないタイミングで

島に着岸させることができ

ここしかないってタイミングで

山に入り滑ることができ

サーフィンまででき

なんなら礼文島にまで行けちゃって

まったくもって

パーフェクトでございました。

 

 

5日

カメラマンは朝イチのフェリーで

僕と現地ガイドの友人は

朝イチの飛行機で

それぞれ利尻を出た。

 

船はしばらく利尻に繋いでおいて

僕は本州に10日間ほど出稼ぎに戻ります。

 

 

 

 

利尻へ

29日

朝荷物をまとめ

関西空港へ。

そして千歳。

電車で小樽に戻りました。

もう17時半。

 

前回に引き続き

同乗してくれるカメラマンと合流。

 

ヨットでお世話になっている

カラットマリンシステムの

オフィスに顔を出し

届いていた荷物を受け取り

翌日から始まる利尻への

船旅の相談。アドバイス。

粋なプレゼントまでいただき

買い出しに。

遊びに来てくれた友人1名を加え

夕食、温泉と食材&燃料の補給。

 

戻って就寝。

 

 

30日

日の出前に起き、準備。

日の出頃に出航。

 

向かい風にイジメられながら

石狩湾の内側に。

 

海上風力の前を

セールも使いながら

いい感じで通過し

雄冬岬に進路を向け追い風に乗る。

 

 

雄冬岬も荒れる難所。

しかし大丈夫そうだな。

 

なんて油断してたら

回り込んだ先から

気候急変。。。

雨、風、うねり。。。

怖かった。。。

 

かなりヒリヒリした時間を過ごし

なんとか陽が落ちる前に増毛港に。

 

グッタリして動く気にもなれず

飯食って早々に就寝。

 

5月1日

この日は天売島まで行って

2日の時化る前の強めの追い風で

利尻に。と考えていたが

2日の風&波ともにかなり酷そう。

とりあえず天売方面まで走って考えるかな。

ってことで、とにかく船を前に進める。

 

増毛の港を出た瞬間から

エグいうねり。。。

バンバンと打ちつけられる。。。

ヒヤヒヤしながらもなんとか沖に出て

向かい風の中、天売り方面へ。

早めに追っての風に変わってくれないと

利尻には到底辿り着けない。

 

しかし、天売に近づくにつれ

風は徐々に横に回り込み始め

セールが使えるように。

ここからスピードアップ。

 

遠く焼尻島と天売島の間から

目的地、利尻島の姿も見えてきた。

 

焼尻島と天売島に挟まれた

武蔵海峡に差し掛かり

天売島に住む友人に電話を入れてみた。

 

すると

「お、まじか!ボート出して会いにいくわ!」

と。。。w

 

そして数分後

ものすごい勢いで一艘のボートが

近づいてきて

何年ぶりかの再会。w

 

海上で。動きながら。。。w

ハンパない。

 

そして颯爽と去っていった。

ハンパない。w

 

そこからはずっとアビーム(横風)。

きっと潮の流れもあったのか

ずっと6ノット後半を維持。

ギリギリ利尻にたどり着けそうな勢い。

頼む!これを維持してくれ!

と祈り

細かくセールを調整しながら

いい感じで前進するも

あとまだ1時間はかかる。ってところで

とても美しい日没。

 

 

 

時間を忘れて

ただただその時間に浸った。

 

そして日没と共に航海灯をつけ

暗い海を進む。

できるだけ陽のあるうちだけ

進むようにしたいけれど

もう周辺に立ち寄れる陸地はないし

今日中に到着しなければ

海は荒れて進めなくなるだろう。

 

しかし島が近づくにつれ

風は弱くなり減速。。。

 

このままでは

到着が22時を回りそうだったので

エンジンの力を借り

回転数を高めて前進。

 

星が瞬き始めたが

月はなく漆黒。

 

あと20分くらい走れば!ってところで

突然のエンジン停止。。。

 

青ざめた。。。

 

が、原因は早々にわかり解決。

単純なことで助かった。

エンジンは復活し

その後、無事に

利尻島の一番近くにあった港

鬼脇に20時頃入港。

 

舫を結び一安心。

 

利尻の友人が鬼脇の漁師さんに

連絡を入れてくれていて

しばらくしたら見にきてくれた。

ありがたい。

 

無事に利尻に到着したとはいえ

目的の停泊できる港までは

あと10マイルはある。

翌日の時化の中を

10マイル北上させなければ。

 

そうなると少しでも早い時間がいい。

3時半起きで4時には出航しよう。

 

早々に飯食って就寝。

 

 

5月2日

3時半起き

情報を確認すると

海上では強風波浪警報が出ていた。

 

少し怖いけれど

風向き的には

山の影でかわすだろう。

と予測し、月が空に留まる中

船を出す。

 

 

思ったよりも

風もあり、波も。。。

そして何より潮の流れがすごい。。。

 

潮に向かう感じで

スピードが出ないので

風をつかって、と思い

少しだけ、と

ジブセールを出したのが失敗。

追い風なのでその強さは感じにくいが

それなりの風が吹いていて

一気にジブセールが送り出され

しかも直後から強風が吹き始め

自分の力では

ロープが引けないほどに。。。

 

なんとかウインチを使って

ジブセールを巻き直した。

 

その後、島の風下側に回り込んだら

風は程よい微風になり

まさにセールするのにはもってこい

だったのだけど

どのタイミングで

また強風が入り始めるのかが

全く読めないので

怖くてセールを出せない。

まぁ、でもきっとそれが正解。

 

その後、しばらくして

強風。向かい風。

海バッシャバシャ。。。

しかし目的の鴛泊港は目前。

エンジンの回転数を上げなんとか入港。

 

風強すぎて舫をとるのも

かなり難儀したが

なんとか着岸させ

今回の長かった利尻までの船旅は

無事成功した。

 

いやー。。。

本当に疲れた。。。

どっと疲れが身体を支配する。

動けない。。。

 

とりあえず朝ごはん食べて一旦眠る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バイシクル

そうして21日の21時15分

舞鶴港に着岸。

 

17日から金沢を出発した

サイクリングツアーの仲間が

港まで迎えにきてくれた。

 

石川県、金沢から

京都府、嵐山まで

自転車で巡る12日間のツアー。

 

ガイドのうち1名

前半戦を担当してくれた仲間と

ここで僕が交代して

残りの7日間を担当します。

 

久々の再会と

ちょっとした引き継ぎに

ちょろっと飲みに。

 

ホテル戻って就寝。

 

 

22日

朝にゲストの皆さんと顔合わせ

アメリカから6名

カナダから3名

香港から1名

軽く挨拶をしたら

早速、自転車を漕ぎます。

 

赤れんが倉庫をちょろっと見て

 

海沿いの町を抜け

 

農村地帯を抜け

 

 

 

この日は天橋立まで。

手前の山越えはすごい濃霧で

しかもめっちゃ寒かった。

低体温症なるかと思ったわ。

 

天橋立を手前のビューランドに

リフトで登って

全景を見て

 

そこから自転車で実際に走って

向こう側へ渡りました。

 

みんなをお宿にチェックインさせ

ガイドは別のお宿へ。

 

お風呂入って

夕食食べて就寝。

 

 

23日

 

この日は僕はサポートバンに乗り

先導したり

間違いやすい場所で停車して

誘導したり。

伊根の船屋でしばらくの休憩をとり

 

 

そこから海沿いに走ります。

丹後の方では波がよさそうだった。

いいなー。

と見ながらランチに。

 

入ったレストランのマスターは

サーファーで

朝入ってたらしいけど

やっぱめっちゃ良かったんだと。。。

いいな。

 

これは八丁

 

午後も僕はバンに乗り

みんな無事に城崎温泉まで。

チェックインのお手伝いして

ツアー全体の中日となるこの日に

自転車の点検、空気入れ

掃除、メンテナンス。

 

豪華な懐石

 

んで温泉。

おやすみなさい。

 

24日

この日はツアーはオフの日。

雨で少し残念でしたが

お客様は

城崎温泉での滞在を楽しみます。

この日は”温泉まつり”でした。

 

僕たちガイドは朝から

次のツアーで使う道の

確認と施設の下見。

 

なので城崎温泉戻った時には

もうお祭りは終わってましたけどね。。。

 

そしてちょっと休憩して

食事して

温泉街に出て温泉も堪能し

 

 

地ビールで乾杯。

ホテルに戻り就寝。

 

 

25日

いい天気。

この日も僕はバンからスタート。

 

 

一行はコウノトリ文化館を見学し

 

 

出石で休憩を入れ城下町を散策。

 

 

 

 

 

 

 

 

出石の名物でもある皿蕎麦を食し

 

再スタート。

ここから僕が自転車を漕ぎます。

 

山を越え福知山まで。

駅前のホテルにチェックインし

夕食は各自。

バルのようなお店で

ワインと共に堪能し

 

帰宅、おやすみ。

 

 

26日

朝は僕のライド。

まずは福知山城に。

 

 

 

 

侍カルチャーが大好きな

おじさんが1名参加してくれていて

とっても興奮してくれました。w

 

しかしいい天気からのスタートです。

 

綾瀬のグンゼミュージアムで休憩して

各自ランチを買ってバンに積み

 

道中の川沿いの公園でランチ。

そこでガイド交代で

 

僕はバンに乗り

美山の道の駅で名物アイスを食べ

かやぶきの里に。

ゲストは2つの民家に分かれて宿泊。

チェックインのお手伝いをして

宿のお父さんの計らいで集落のガイドも。

 

 

そしてガイドは

別のお宿にチェックイン。

お風呂入って

鹿肉のお食事も堪能し

就寝。

 

 

27日

ゲストのお宿に

荷物をピックアップしに行って

午前中は僕が漕ぎます。

 

漕いで素敵な山越え谷を越え

小さな民家のようなレストランで昼食。

ここでライディングガイド交代。

僕はバンに乗り先回り。

 

最後の激坂を越えれば嵐山。

 

12日間の金沢ー京都の旅。

感動のゴールです。

 

ガイドはそこからが一番大変で

全部の自転車を掃除してメンテして

バラして車に積み込む。

終わればもうすぐ晩御飯。

 

サクッとお風呂入って

夕食会場に。

 

この旅をみんなで反芻し

喜び讃えあい

次の旅の構想まで話して

みんなご満悦で就寝。

 

打ち上げ的に夜の嵐山にでて

飲みに出かけ、乾杯。

 

夜は人がいなくって最高です。

 

 

 

 

 

 

 

28日

朝食食べてみんなでハグしてお別れ。

それぞれの旅の続きへ。

 

僕らは次のツアーの下見。

 

 

 

 

 

しっかりやって

結局滋賀の実家に戻ったのは夕方。

 

 

そこからバイクやパーツの在庫確認。

んでガイド仲間はホテルに。

僕は実家に一旦もどり

再合流して夕食。

そして僕の実家のバー

「タハレス」でちょろっと飲んで

ツアーのプチ打ち上げをして

お開き。

 

お疲れさまでした!!

 

さて、北海道に戻りますよ!!

 

出稼ぎ準備

 

そうんな感じで19日

体はとっぷり疲れているのに

回航のリズムが染み付いていて

4時過ぎには目が覚める。

それでも勿体無いから7時過ぎまでは

目を閉じて薄い意識のある中

浅い眠りを繰り返す。

 

船の荷物を下ろしてきて

余った食材で朝食を取る。

 

あまり何もしたくない。

一つ何かしたら

ゆっくり時間を置いて

また次の作業。

そんな感じで

しばらく離れていたPC作業したり

次の移動の準備したり。

 

夜はお世話になっている

ヨット会社の社長さん宅に

お招きいただき

夕食を振舞ってもらう。

全て美味かった。

最近獲れたというマスが激うまだった。

メインはラムしゃぶ。

 

お酒もいただき

ヨットの話もたくさんする。

学ぶことしかない。

 

いい時間になり

そのまま泊めていただく。

 

 

20日

届いた荷物受け取って

数日船を離れる前に

最後の掃除。

 

郵便物を出し

必要なものをいくつか購入し

スペアキーを作るための

情報を手に入れ

 

夜にフェリーに乗るので

その中で食べるものを

南樽市場に買いに行き

 

夕食を食べ

温泉に入りに行き

友人にフェリーターミナル

に送ってもらう。

ヨットから降りても海旅。

 

23時半に小樽港を出港。

 

いつもフェリーに乗っているが

初の小樽ー舞鶴間の利用。

しかも、車なしで乗船するのは初。

 

舞鶴に到着したら

今年一発目の

自転車でのツアーが始まります。

 

 

初航海(函館ー小樽)

そうしていよいよ15日

朝4時起きで準備し

5時すぎに出航。

 

ヨットを軸にした

生活がしたいと思って3年。

ヨットを手に入れて1年半。

修理・修繕を繰り返し

まだ水漏れ箇所もありますし

ここをもっとこうしたい。

なんて思いもたくさんあり

”完成”とは言えませんが

 

いや、ヨットに完成なんて

ないのかもしれない。

 

とさえ思うほどですが

それでもようやく

ようやくこの日を迎えました。

 

まぁ、いちど

僕のこの船は

小樽から函館まで運んだので

この船にとっての初航海ではないですが

そのときは

僕は操船のお手伝いをする程度で

ほぼ何一つ自分で判断はしていなかった。

 

しかし今回はようやく

自分の判断で

自分の責任において

自分の船を操船し

自分でセットした目的地に向かう。

という段階に。

 

正直ドキドキです。

 

この日は流れの強い津軽海峡を

日本海側に出るというミッション。

多くの場合

風と潮が向かいから来て

船の前進を阻まれる海域。

いきなり難しめ。

タイミングが重要で

この日は風もほとんどなく

潮の流れもかなり弱まる日。

なので、この日に出たかった。

その後の行程日数と天気を見ても

この日しかない。

 

ってことで風もないので

この日はほぼセールは使わず

エンジンのみの機走です。

 

4時間ほど走ったところで

イルカの姿を見かけた。

 

あー!

なんて騒いでしばらくしたら

船のすぐ近いところに現れた!

 

そして船の周りで遊ぶように

並走してくれる。

カマイルカだった。

 

船首のところで

海の中から

僕たちの顔を覗き込むように

横になってこちらを見て

あっち行ったりこっち行ったり

飛び跳ねたり。

 

その場所では

思いっきり向かい潮で

3ノットをきってしまっていて

本当は進路を少し

岸に近づけたかったのだが

彼らとの時間が素晴らしすぎて

そのまま走り続けた。

 

約2時間くらいだっただろうか

こちらが危害を加えないことを理解すると

彼らはどんどんこっち近くで

より我々を意識してダンスをしてくれた。

 

風もないことで

水面はガラスのように透き通り

その姿がくっきりと浮かび上がり

透明度が高いので

イルカがまるで

空を飛んでいるのかと思うほどだった。

 

イルカと一緒に並走する。

それはまさに

僕が自分のヨットで

体験してみたいことの一つで

その一つが初日に叶った

夢のような時間だった。

 

 

その後さらに7時間ほど走った頃

ちょうど日本海へと抜ける

松前灯台あたりで

思いっきり向かい潮。

全く船が進まない時間帯があり

向かい風もあったので

その風を利用して抜けようとしたが

それもうまくいかず

ヒヤヒヤとした。。。

 

それでもなんとか乗り切り

夕陽を横目に

この日定めたの目的の港へ。

 

到着した時には

もう暗くなりかけていた。

 

漁港の入り口に

漁り火を灯した漁船があり

僕たちのヨットが入るのを見て

仲間に連絡が入ったようで

地元漁師の方が

停泊させる場所の指示と

舫を取るために

駆けつけてきてくれた。

 

着岸はイマイチうまくいかなかったが

それでもまぁ、とにかく着岸し

あらかじめ営業時間を

電話で確認していた

ガソリンスタンドに

空になったタンクを2本持って

燃料を確保する。

 

夕飯を食ってシャワー浴びて

即就寝。

 

約14時間

50マイル程度の航海。

 

 

16日

夜間に強風が吹き荒れる。

朝も少し残る予報だったので

この日は前日よりも1時間遅く

5時に起き6時前に出発。

出発早々から

カマイルカの群れが遊びに来てくれた。

 

その後

わりといい風が吹いてくれ

機帆走

時にはエンジンもとめて帆走のみでも

走ることができ

いい時で7ノットほど出た。

 

そんな感じで

全体的に割といい風を使うことができ

 

17時過ぎには瀬棚港に入港。

 

ネットの情報で

確認していた場所につけ

歩いて温泉に。

 

そして地元のお店を探して入る。

 

ほとんどどこも開いてなくって

唯一見つけた

”ど”ローカルなお店に入って

夕食&乾杯。

 

歩いて船に戻り、就寝。

 

約12時間

63マイル程度の航海。

 

17日

夜間、雨風強かった。

4時半起きで北上開始。

 

朝のうちは風が少し残り

いい感じでセーリングもでき

しばらく行くと

イルカちゃんたちもよってきてくれて

いいスタート。

 

その先、寿都にある弁慶岬は

風が吹くことで有名。

松前で出会った漁師さんも

「弁慶岬だけは気をつけろ」

と言っていた。

 

いくつかのアプリで予報を確認しても

悪くない状況だし

朝から海の気象通報を確認するも

弁慶岬で5mとのことだったし

楽勝だろう。と

その岬に近づいた。

 

近づくにつれて

ちょうどいい感じの風も吹き始め

こりゃ調子いいぞ。と

メインもジブもフルセールで

その岬の前を通過。

 

これはこのまま

いい感じでいけるんじゃないかな。

と期待。

 

でも地形から見て

この先からが

一番注意が必要。

気を抜かないようにしておかないと

と、話をしたその直後から

風強まり、波もバシャバシャ

雨も強めに降り出して

一気に荒れ模様に。。。

海況の急変に

それまでのお気楽ムードから

一気に窮地に立たされた感覚で

必死でした。。。

 

セールの面積を小さくし

風を逃すように走り

どれくらい格闘したのか。。。

なんとか乗り切った。。。

怖かった。。。

 

山での怖い状況って

自分の判断で

その中でできることを探せるし

避けることもできるし

待機することもできるし

引き返すこともできる。

 

でも海ってその場で

そんな状況に出会うと

その中でできる最善な状況を保って

あとは祈るしかない。。。

頼む。乗り切ってくれ。。。って。

 

でもまぁなんとか乗り切れて

その後は穏やかな海を越え

 

16時頃、クタクタな状態で

 

この日の目的地神恵内に。

 

漁師さんに声をかけ

役場で停泊許可をもらい

小さな商店でお惣菜を買い

タンク2本分の燃料を買い足し

船に戻って夕食。

シャワーを浴びて

疲れ果て、即就寝。

 

 

18日

4時起きで海峡を確認する。

この日の危険箇所

積丹半島の回り込みで通過する

神威岬の情報では風速10m。。。

え。無理でしょ。。。

 

他のアプリではとっても穏やかな

いい状況を示しているのに

実況で10mとは。。。

 

20日まで日程的な

ゆとりを持たせていたものの

翌19日も翌々日の20日も

強風で動けそうもない。

そうなると

予報を信じて

とにかく船を進めてみるしかない。

ダメなら最悪はその手前の漁港に

逃げ込むとして

海況の確認を続けながら進め

その場所に近づく2時間後頃に

改善されていることを祈るしかない。

霧も濃い。。。

 

と、近づくにつれ霧も晴れ

 

徐々に風は弱まった情報が入ってきて

そのまま岬を回り込むことができた。

よかった。。。

前日に海の怖さを思い知らされたので

ヒヤヒヤしたよ。。。

 

むしろとっても穏やかで

拍子抜けするくらいでした。

 

積丹半島を回り込み

静かな海を

微風の追い風をもらいながら進む。

 

するとまたイルカたちが姿を現した。

しかも見てると

あっちにも!こっちにも!

いや、あっちの方にも

あの奥にも!と

気がつけば見渡せる限りの海を

無数のイルカの大群が埋め尽くし

とても雄大で壮大な体験でした。

 

そこから霧はまた濃くなり

岸の見えない

真っ白で静かな海を進み

途中では海に浮かぶアザラシの

すぐ脇を通り過ぎ

 

今回のゴールである

小樽に近づくにつれ

イワシの死骸がたくさん流れて

それにより海の色も濁り

ところによってはイワシ臭く

 

雨によるものであろう

流木を避けながら

15時頃には

なんとか無事に小樽港に入港。

ホッとした。。。

 

友人には同乗して貰ったが

全ては自分の判断で操船し

4日間の回航を

無事達成することができたことは

少なからず自信にもつながった。

危険を感じる経験を得たことで

今後、より慎重にもなれるだろう。

 

この先、利尻島までは

あと2〜3日間もあれば

たどり着けるだろう。

 

ここから僕は一旦本州に戻り

出稼ぎをしなければいけないので

この海の旅の続きは

4月30日以降になってしまう。

 

利尻では

雪が急速に溶けている

という情報なので

辿り着けたところで

元々の目的であるスキーは

できるだろうか。


芯まで蓄積した疲れを感じながら

4日間僕をここまで

つれてきてくれた僕の船を

しっかり洗ってやり

エンジンの冷却のための

海水の吸い上げが

うまくいってなかったのを改善し

不要な荷物を運び出した。

 

同乗してくれた友人と

温泉の銭湯に行って

 

焼肉で軽く打ち上げをして

 

お世話になっている

ヨット会社の持つ

事務所に泊まらせていただく。

深く、泥のように眠りの底へ。

 

 

 

 

 

 

海旅準備

そんな感じで13日の午後に

函館到着したらすごい霧。

 

天気や風を見て出航日を決めたけど

霧ってのがあったな。。。

 

僕が出航するときは

濃い霧がでませんように。。。

 

と祈りながら自分の船に戻り

出航のために諸々準備。

荷物積み込んで

巻き取りホースを買い

燃料タンクもって何往復も。

食材の買い出しもして

温泉入って就寝。

 

 

14日

ランドリーで洗濯もして

水を満タンにして

最後の燃料足して

窓も水漏れ箇所を

応急処置的にシールして

 

10時ころ車で小樽に向けて出発。

どうしても

他で手に入らないものをとりに小樽に。

そして車を先に回しておく、という作業。

 

約4時間かけて小樽に到着。

小樽のマリーナの中は

とんでもないイワシの群れで

埋め尽くされていました。。。

 

そしてそれを求めて

カモメたちが溢れかえってました。

 

必要なもの手に入れたら

今回同乗してくれる

カメラマンの友人と合流。

 

そこから電車で函館に戻ります。

なかなかいい方法見つからなくって

2人で大きな荷物持って

色々調べて各所電話して確認して

って、いつも旅慣れた北海道なのに

まるで海外に

バックパッカーに来たみたい。

で、最終的に電車乗って7時間。。。

 

北海道ってデッカイな。。。

函館の友人が駅まで迎えにきてくれ

ギョウジャニンニクの差し入れも。

ありがたし。

 

出航前夜、時間も時間なので

温泉入りたかったけど

全部終了してて入れず。。。

夕食だけ食べて船に戻る。

 

翌朝からの航海のイメージを共有し

船でシャワー浴びて就寝。

 

さて、翌朝からはいよいよ

自分のヨットで

全てが自分の直感と判断が頼りの

海の旅が始まる。

 

ヨットを軸にした

生活がしたいと思って3年。

ヨットを手に入れて1年半。

ようやくここまできた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりづくし

そんなわけで12日

荷物の準備とパッキング。

 

美容室を営む同級生から

「あなたどうせ髪切ってないだろうから

そろそろ切ったら?うちきなよ!」

 

と。数日前に連絡きていた。

年に2回くらいしか髪切らないけど

切ってもらうときは最近はここ。

 

数駅隣なのでちょっと面倒で

行けたらね。

と伝えても

 

「なんでよ!来なよ!」

なんだったら

切らせろよ!

くらいのいつものメッセージ。

 

まぁ、荷物も

思ったより早くまとまって

他にやることもないし

と、久しぶりに髪を切りに向かった。

 

確かに。ボサボサだ。

 

で、こうなって

 

こうなった。

 

しっかりお代は請求されるのだから

新手のキャバクラみたいなもんですね。w

ただ内容は

彼女がひたすら喋り続ける

最近あったことを聞いてあげる。

という逆の立場ですが。w

 

ま、切りどきだったし

強引にでも誘ってくれなければ

なかなか切らないし

サッパリしたし

ありがたし。

 

帰宅し

これからの構想を練り

ひとり夕食を食べに出て

帰宅してシャワー浴びて就寝。

 

の、ちょうど就寝しようかって

タイミングで

現住人の後輩が帰宅。

明日は3時半起きで海に行くという。

 

今回のこのタイミングでは

チャリで行ける範囲に波はなさそうだし

車もないしサーフィンは無理かな。

なんて諦めていたのだが

これはチャンス!

ってことで

俺も!!って乗っかった。

 

すぐ出られるように車に荷物のせて

さて寝るか。

このときすでに

日付が変わる少し前くらい。

早く寝なきゃ!

 

 

13日

仮眠程度

3時間半後に起きて

湯河原に。

 

思ったより波がある。

 

ボードはいい板が

数本ストックしてあるので

問題なかったが

 

僕の温かく状態のいいウェットは

北海道に置いてきた。

 

この家に置いてあるのは

かなり古く

ネオプレンも硬くなって

穴だらけのものしかなかったが

これしかない。

まだ朝は寒いし、水は冷たい。

耐えれるだろうか。。。

 

と入水。

お、イケるじゃん。

と思ってたんですが

1時間もするとガクブル。

しかも5ヶ月ぶりのサーフィンだったので

肩ももう上がらない。

 

こりゃダメだ。と

1時間で海から上がった。

ま、サーフィンはじめ

ちょうどいい肩慣らしだろう。

 

そしてみんなも上がってきて

帰宅。

そのまま駅まで送ってもらて

電車で羽田空港。

 

函館へ。

 

今度は自分の船で航海です。

天気と潮、風的に

15日に出航したいな。

目的地、そして目標は利尻でスキー。

 

やれんのか!?

 

 

函館ー横須賀、回航記。

そんなわけで4月5日

日の出とともに準備して出航。

 

 

昼には津軽海峡横断完了。

尻屋崎を回り込み

 

太平洋に出て南下開始。

 

日没前に

六ヶ所村の核燃料再処理施設前を通過

 

日本はいつまで原発に依存するのか。

廃棄の仕方もわからない

リスクの高いものに縋り付くとは。。。

自らの首を絞めるとはこのこと。

 

その後日没。

 

 

 

 

6日

岩手、宮古沖で朝を迎え

本州最東端、魹ヶ崎を通過。

 

釜石を通過し

16時前に大船渡港に入港。

買い出しをして

お風呂入って

船で夕食食べて

就寝。

 

 

高い防潮堤で囲まれ

海と人の営みとが隔絶された。

災害後の人々がまとまって

声を上げられないほどに

生きることに精一杯だった

そのタイミングで

有無をいわせず

セメント業界と建築ゼネコンと

国を明るい未来にハンドリングするべき

政治家たちで築いてしまった防潮堤。

 

誰も喜んじゃいない。

地元のおじさんの言葉に

居た堪れない気持ちになる。

 

 

7日

日の出とともに出航。

港の外は大荒れスタート。

少し沖まで出して

ようやく耐えれる程度の揺れ。

そのまま南下し

金華山と本土との間の水道を抜け

 

強い向かい潮を受けながら

夜の帳が降りる。

 

 

8日

雨降ったり止んだり。時折土砂降り。

虹も出て

 

暗くなる前に大洗港入港。

買い出しして温泉入って

桜前線まで南下したので

春を感じながら就寝。

 

 

9日

暴風雨。

停泊な日。

 

大洗在住の友人が

ウェットを持ってきてくれて

それを着て

プロペラに絡んだゴミを潜ってとる。

 

サイズでかいし空気入りまくって

浮力ありすぎて潜るの大変だった。w

 

夜は大洗ナイト。

寂れた商店街で飲んで食って。

 

心地よく就寝。

 

 

10日

朝から出航。

しばらく出たら大荒れ。

空気も冷たく、体が芯まで冷え

今回の回航で一番気持ち悪くなり

途中少し横になる。

 

それでも難所を越え

銚子の先、犬吠埼を回り込み

一旦、外川の漁港に。

 

風や潮、危険箇所通過の

時間帯を考え時間調整。

早めの夕食を食べ一休み。

 

ちょっとお散歩。

のぞき岩

 

犬岩

 

日没頃に再出航。

千葉県沖で夜を迎え、走る。

 

 

11日

夜明け頃

 

野島崎を通過し

 

 

洲崎を回り込めば東京湾。

 

タンカーなど大型の船に気をつけながら

これを横断して

見えてきました三浦半島。

 

城ヶ島との間の橋の下を通過して

 

もうすぐ目的地のマリーナ!

って流れでしたが

13時以降に入港してくれ。とのことで

マリーナの前の沖合

ベタ凪でポカポカな海を

しばらく漂流しながら

ランチして

船の片付け&掃除をして時間を潰し

潮が上げてきたタイミングで

目的のマリーナに。

 

14時半頃にもやいを取って

無事上陸。

 

荷物をまとめて

発送物は発送し

バタバタな状況で

お迎えの車に荷物詰め込んで

近くの駅まで。

 

そこから北海道に帰る人

沖縄に帰る人。

僕は久々の茅ヶ崎に帰ります。

 

クタクタなんだろうけど

神経が研ぎ澄まされてて

目がバッキバキの状態で

電車に乗り込んだ。

 

久々の陸移動。しかも電車。

 

きっと一般的には

これが通常の世界なんだろうけど

北海道から7日間

海の上で過ごしながら移動してきたので

逆に別世界に感じるヘンな感覚。

 

久しぶりの元我家の最寄駅に降り立ち

 

歩き慣れた道を歩いて帰る。

 

桜並木に春を感じる。

 

疲れ切ってるはずだけど

体は動く。

 

久々の我が家の雰囲気は

自分の好みに作っただけあって

やっぱ相変わらず落ち着くし、いい。

 

荷物広げて洗濯物回して

シャワー浴びて夕食に出かける。

 

たまに帰ると食材はないし

数日の滞在に買い出しもできない。

必然的に外食になるが

近く歩いて行けるところに

お気に入りのお店が数軒あるから

今回も例に漏れず。

 

”お腹いっぱい”を

通り過ぎるほど食って、帰宅。

 

すぐ倒れ込むつもりだったのに

体は疲れているのだが

意識が冴えていて眠れない。

 

この先1ヶ月くらいの予定を

イメージして

荷物を準備して

フェリーや飛行機など手配。

そうこうしてると

今この家に住んでくれている

後輩が帰宅し、ちょっと会話して

そのまま就寝。

 

そんな1週間。

 

飛行機で飛べば

北海道から東京は1時間半。

 

今回のヨットで

風の力も借りながら

エンジン回しっぱなしで

7日間。

到底、効率が良い移動だとは

言えないかもしれないが

ただの移動ではなく

それは意味のある移動となる。


レジェンドたちとの回航は

学びが多く貴重な経験となった。

 

昔の人々はエンジンもない船で移動し

漁をしたり貿易を行い、移住し

ってすごいことだな。本当に。

 

僕のやりたい理想

住み心地のいい暖かな南の島で

大きな移動はほとんどしない

お気楽ヨットライフ

とは少し違った感じで

 

とにかく移動をしながら

夜も2時間交代で止めずに走らせ

睡眠時間も細切れな日々。

食事も揺れてりゃ食えないし

なかなかハードなヨットでの回航。

 

ヨットって

すごく両極端な性質を持っているなー。

と。

 

でもどちらも

自然をモロに体感し

自然に完全に合わせていく

そんなリズムと感覚。

 

これからはもっとそこに身をおいて

もっと自然を感じ

自然に振り回され

一喜一憂させられる。

そんな人生を歩もうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山から海へ

そんな感じで迎えた4月1日

朝起きたら外は

4月とは思えないような

軽い雪が降っていた。

 

前日のフリースタイルレッスンでの

無理が祟ったようで

右股関節の痛みがひどく、辛い。

が、痛み止め飲んで

耐え凌ぎながら

退去に向けてボチボチと片付け。

使ったスキーにワックス入れたりして

荷物もまとめ

車に積むものは積み

ある程度整ったけど

食材が少し残っていたので

この日もトマムに残り

食材整理。

 

2日

最後の食事をして

食材もほぼちょうど使い切り

最後の荷物を運んでトマムを出発。

 

向かうのは

マイホームが係留されている函館。

 

昼過ぎに到着し

友人のカレー屋でランチして

久々の我が家とのご対面。

 

越冬用にカバーしていった

ブルーシートはボロボロに。。。

 

シートを剥がし

冬前に失くした

中に入るためのドアの鍵を探す。

もしかして鍵かけたつもりで

ドアに差したまま忘れて行ってないか?

と期待したけど、それもなく。。。

入れないので天井のハッチを開け

そこから。。。

 

キャビンの中を点検すると

フロントの窓枠外れてる。。。

 

右の前の部屋の窓のところから

激しい水漏れの痕跡。。。

 

そして床下を覗くと

めっちゃ水溜まってる。。。

 

右の先端のボルトからの

わずかな漏れも相変わらず。。。

 

とりあえず鍵屋さんに電話して

午後、開けに来てもらえることに。

 

それまでの時間に函館で

いつもお世話になっている

セーリングクラブの

理事のところへご挨拶。

 

桟橋に飛び移ろうとしたら

思ったより遠くって

ギリギリすぎて膝強打。。。

 

いてぇよ。。。

 

理事に現状と今後の予定をお伝えし

ヨットに戻り

午後に鍵屋さん来てくれて

作業を見守る。

 

夕方、日が傾いた頃に

鍵が開いた!!

 

最近ではこの宝箱のような

簡単そうに見える

このタイプの鍵の方が

開けにくいらしい。

 

そこから鍵のシリンダーを抜いて

持って帰ってもらい

合鍵を作ってもらうことに。

 

これでようやく

生活の荷物を運び入れられる。

けど、もう暗くなってきてるし

入れたところで

ガスもなく調理もできなきゃ

暖も取れない。

 

ってことでこの日はとりあえず

ホテルを取る。

3500円程度で

サウナ付き、朝食付きのホテル。

 

ずっと自炊だったトマム生活。

久々の街に出たんだから

外食を楽しんだ。

 

洗濯も無料だった。

いい。

 

 

3日

朝食会場で朝飯を食べる。

なんとこのホテルの

2周年記念ってことで

朝から解体されたマグロが食べ放題。

赤身から大トロまでいくらでも。

これで宿泊3500円はお得すぎた。

 

朝からヨットに戻り作業作業。

 

まずは窓の水漏れで

汚れたところを掃除して

 

床下に溜まった水を掻き出す。

 

バケツ2杯半も溜まってた。。。

 

ガスボンベの充填を依頼するも

経産省からの通達で

ルールが厳しくなり入れてくれない。

どうやって生活しろってんだ。

政府はろくなルールを作らない。。。

 

外れたフロントの窓枠を

穴あけから加工して取り付け。

 

今度戻ってきたら穴埋めかな。

 

そこまでやったらもういい時間。

結局、火も使えないし

翌日からの回航でも寝袋にくるまって

風呂も入れない生活始まる。

色々充電したり準備したいし

この日もホテルを取り

ローカルな居酒屋で夕食。

就寝。

 

 

4日

早朝に船に戻り

最後の準備。

とりあず水漏れ箇所は

直せないまましばらく離れるので

ビニールシートで

これ以上の水漏れがないよう

カバーだけして

 

小樽から到着したヨットに合流。

今回はヨットレジェンダリーなお二人と

ご一緒させていただく。

学び多き日々になるだろう。

 

みんなと魚市場で朝食を食べ

船に戻り

翌日からの買い出しや準備。

僕の船も見てもらって

窓の水漏れ修理のアドバイスをもらう。

 

温泉入って美味い飯食って

明日から回航する船で就寝。

 

 

5日

日の出とともに出航。

目指すは神奈川

横須賀の佐島マリーナ。

 

 

 

 

 

 

シューティング、ダメージ、クローズ

ってことで25日の早朝、西へ。

この日は撮影。

 

最近久々にフィルマーである友人に

再開する機会があり

話盛り上がり

やろうよ!ってなって

3日間一緒に動けるように

スケジュールをあけおいた。

 

昔からの友人のフィルマーと

セッションは初の仲間たちと。

 

入ってみたかったエリア。

ウキウキワクワク。

 

しかも最近は

そんな余裕もないくらい忙しく

久々のシューティング。

 

が、しかし

朝に小樽あたりで朝食を食べていると

「リキ、明日レッスンの

予約入ってるけど大丈夫?」って連絡。。。

オー、NO。。。

予約枠ブロックしたつもりが

できてなかった。。。

 

西に3時間半かけて移動してきたけど

3日間の撮影が

まさかの日帰りで翌日はレッスンしなきゃだ。。。

往復7時間か。。。

 

到着し

天気は完璧。

 

いい感じで僕は3本滑って

みんなもいいライディングできて

いい日だった。

 

お手軽、お手頃な山。

 

みんなはそのまま移動して翌日も撮影。

だけど僕はまた3時間半かけて一旦帰る。。。

 

 

26日

レッスン2本。

3本目はブロックして

また出かける支度して

2時間半北上。

この日のみんなの泊地へ合流。

 

夜は街に出て飲み&食い

ワイワイと。

 

 

27日

ストリートの撮影。

これがそもそもの撮影の発端。

 

僕にとってスキーって旅をするツールで

自分のライフワークでもあって

ずっと続けてきているものだから

その時その時の自分を反映させる

そういうツールでもあるなって思ってて

 

年を経てもちろんできることも

やりたいことも変わってくる中で

自分の「今の現在地」みたいなことを

感じさせてくれるそういうものなんですが

そんな今の今年の僕は

何ができるんだろう。って。

 

年も重ねパークでも

そんな難しい技かけるわけでもないし

持ってる技をするにも

もうそんなに集中するわけでもない。

 

今年はプロジェクティブな山行も

予定していない。

 

強制的に緊張を迫られる

そんなチャレンジングなもので

自分一人じゃやらない、やれないもの。

そういうものって

ストリートが真っ先に思い浮かんだ。

久しぶりにやりたいなー。って。

それで今回のこのみんなと撮影することに。

彼らはストリートのレールやレッジ

ウォールでの撮影に定評があるクルー。

 

この日はストレートダウンからスタートし

長めのダブルダウン

という2本だて。

 

現役のストリートファイター3名

(スキー×2、SB×1)

とオレ。

 

ストレートとはいえ

かなり癖のある引っ掛かりのあるレールで

数本トライしているうちに

1本目のレールでいきなり

現役1名が負傷し離脱。。。

そうよね。

ストリートって

1度のミスでそうなるよね。

って感じでピリッとします。

 

おじさん一人は心細いんで

昔から一緒にやってたんだから!って

フィルマーも無理やり引き込んで

一緒にやりました。w

 

そして2本目。

この日のメインでもある

ダブルダウン。

最初のダウンがビューンって長くって

激早。。。

そこから短めのフラット&ダウン。

 

僕は最初のチェックでバチ喰らい。。。

”スラム”ってやつです。

そこで、今シーズン半ばから

違和感と痛みがあり

様子のおかしかった股関節を

思いっきり引っ張られ

激痛でしたが

しばらく休憩して

気持ち作り直して

再度挑戦。

そこから火がついてしまって

食らっても食らっても立ち向かい

何度も打ち付けられ。。。

それでも推しい所まで持って行けて

あと少しが通せなくって悔しくて。

って思いっきりストリートな感じを

約20年ぶりに思い出し

しばらく真剣勝負の熱いセッション。

 

が、結局僕も

現役のストリートを得意とする

スキーヤーも

この日は通すことができず。

痛みだけを持ち帰ることに。

 

まぁ、僕は通すことだけに集中し

彼はトリックを

織り交ぜようとしていたので

そこにぶつけていたレベルは違うんですがね。

それでも

僕はとっても熱い

あの時の感覚ってのに

久しぶりに触れることができ

とっても充実したセッションでした。

 

そしてみんなとバイバイ。

僕はトマムに戻ります。

 

が、時間ば経てば立つほど

僕の体は悲鳴を上げ始め

一挙手一投足に声をあげ

気合を入れないと

体が動いてくれないほどに。。。

 

アドレナリンでなんとかなっていただけで

やはりあの時の若い体とは違い

僕の体には

大きな負担がかかっていたようで。。。

 

こりゃやばい。。。

と、とりあえず途中の温泉で

ゆっくりしっかりと

体を温め

時間をかけて

サウナと水風呂を数回繰り返し

体をほぐしました。

 

それでも帰宅までにはまだ道半ばで

声を出しながら体を動かし

途中で買い出ししたりしながら

なんとか帰宅。

 

ある程度の荷物を片付けたら

崩れるように眠りに落ちた。

寝ればきっと。。。

 

 

28日

朝起きても体はキシキシと軋み

いちいち声を出し

力を込めないと動けない始末。。。

朝からのレッスン2本を

他のスタッフに代わってもらい

僕は部屋でできることを。。。

 

痛み止めを飲み

3本目のレッスンだけやってみる。

できなくはない。

が動きには制限があるし

力が張る。。。

 

夜は

もうすぐシーズンクローズだってんで

友人の部屋にみんな集まり乾杯。

 

お酒を飲めばまぁ痛みも誤魔化せる。w

 

一緒にやってたライダーは

この日、同じレールで

リベンジを果たしたようだ。

その動画が送られてきた。

 

それに比べボロボロの僕。

到底すぐにあのレールには

立ち向かえる状況じゃない。

 

 

29日

この日も痛み止めを飲みながら

レッスン3本をなんとかやりきり

お風呂に入りながら気がついた。

あ、やっぱり。。。

 

そりゃそうなるよな。

 

ストリートやった日から

こうなってるんじゃないかと思って

何回も見たけど

色も変わってなくって

意外と見た目は大丈夫だな。

 

なんて思ってたけど

見た目に症状が現れるまでも

時間がかかる体になってしまったのか?w

 

それとも深いところの

筋肉か何かが損傷し

ただ単純に表に出るまでに

時間がかかるものだったのか。

 

個人的には股関節の

付け根にも違和感があるので

深いところでも何かやってる気がしてる。

まぁ、なんにしても

しばらくは思う通りには動けない。

 

この年になるとストリートは

後を引く代償のデカい遊びだな。

 

ダメージがデカすぎるぜ。。。w

 

しかし、久しぶりに火がついた

ストリートの感覚。

 

今回メイクできなかっただけに

メイクして気持ちいい感覚も

取り戻したいって欲望も湧いている。

 

 

30日

この日もうめき声を上げながら

布団から体を起こし

痛み止めを飲みながらレッスン3本。

 

とはいえ日に日に少しづつ

良くはなってきている。

 

 

31日

いよいよ3月も終わり。

そして今シーズンは僕も

この日で滑り納め。

 

朝からレッスン1本やって

シーズン終了。

 

シーズン中に使った

道具や施設の片付け。

 

夜はみんなで焼肉パーティーへ。

みんな、今シーズンも

大変お世話になりました!!



足の痛みもあるし

念願のヨット生活スタートで

やること満載だし

一旦シーズンアウト。

ヨットの準備も整って

まだ雪残ってそうなら

ヨットで残雪を滑りに出かけたいな。

利尻島とか

海沿いから近い岩木さんとか鳥海山とか。

そんな余裕あるかわからんが

兎にも角にも

次の展望に向けて動き始めます!

 

あらためて

シーズン中に関わった多くのお客様や

仲間たちに最大の感謝を!!

今シーズンもありがとうございました!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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