利尻へ | RikiStyle

利尻へ

29日

朝荷物をまとめ

関西空港へ。

そして千歳。

電車で小樽に戻りました。

もう17時半。

 

前回に引き続き

同乗してくれるカメラマンと合流。

 

ヨットでお世話になっている

カラットマリンシステムの

オフィスに顔を出し

届いていた荷物を受け取り

翌日から始まる利尻への

船旅の相談。アドバイス。

粋なプレゼントまでいただき

買い出しに。

遊びに来てくれた友人1名を加え

夕食、温泉と食材&燃料の補給。

 

戻って就寝。

 

 

30日

日の出前に起き、準備。

日の出頃に出航。

 

向かい風にイジメられながら

石狩湾の内側に。

 

海上風力の前を

セールも使いながら

いい感じで通過し

雄冬岬に進路を向け追い風に乗る。

 

 

雄冬岬も荒れる難所。

しかし大丈夫そうだな。

 

なんて油断してたら

回り込んだ先から

気候急変。。。

雨、風、うねり。。。

怖かった。。。

 

かなりヒリヒリした時間を過ごし

なんとか陽が落ちる前に増毛港に。

 

グッタリして動く気にもなれず

飯食って早々に就寝。

 

5月1日

この日は天売島まで行って

2日の時化る前の強めの追い風で

利尻に。と考えていたが

2日の風&波ともにかなり酷そう。

とりあえず天売方面まで走って考えるかな。

ってことで、とにかく船を前に進める。

 

増毛の港を出た瞬間から

エグいうねり。。。

バンバンと打ちつけられる。。。

ヒヤヒヤしながらもなんとか沖に出て

向かい風の中、天売り方面へ。

早めに追っての風に変わってくれないと

利尻には到底辿り着けない。

 

しかし、天売に近づくにつれ

風は徐々に横に回り込み始め

セールが使えるように。

ここからスピードアップ。

 

遠く焼尻島と天売島の間から

目的地、利尻島の姿も見えてきた。

 

焼尻島と天売島に挟まれた

武蔵海峡に差し掛かり

天売島に住む友人に電話を入れてみた。

 

すると

「お、まじか!ボート出して会いにいくわ!」

と。。。w

 

そして数分後

ものすごい勢いで一艘のボートが

近づいてきて

何年ぶりかの再会。w

 

海上で。動きながら。。。w

ハンパない。

 

そして颯爽と去っていった。

ハンパない。w

 

そこからはずっとアビーム(横風)。

きっと潮の流れもあったのか

ずっと6ノット後半を維持。

ギリギリ利尻にたどり着けそうな勢い。

頼む!これを維持してくれ!

と祈り

細かくセールを調整しながら

いい感じで前進するも

あとまだ1時間はかかる。ってところで

とても美しい日没。

 

 

 

時間を忘れて

ただただその時間に浸った。

 

そして日没と共に航海灯をつけ

暗い海を進む。

できるだけ陽のあるうちだけ

進むようにしたいけれど

もう周辺に立ち寄れる陸地はないし

今日中に到着しなければ

海は荒れて進めなくなるだろう。

 

しかし島が近づくにつれ

風は弱くなり減速。。。

 

このままでは

到着が22時を回りそうだったので

エンジンの力を借り

回転数を高めて前進。

 

星が瞬き始めたが

月はなく漆黒。

 

あと20分くらい走れば!ってところで

突然のエンジン停止。。。

 

青ざめた。。。

 

が、原因は早々にわかり解決。

単純なことで助かった。

エンジンは復活し

その後、無事に

利尻島の一番近くにあった港

鬼脇に20時頃入港。

 

舫を結び一安心。

 

利尻の友人が鬼脇の漁師さんに

連絡を入れてくれていて

しばらくしたら見にきてくれた。

ありがたい。

 

無事に利尻に到着したとはいえ

目的の停泊できる港までは

あと10マイルはある。

翌日の時化の中を

10マイル北上させなければ。

 

そうなると少しでも早い時間がいい。

3時半起きで4時には出航しよう。

 

早々に飯食って就寝。

 

 

5月2日

3時半起き

情報を確認すると

海上では強風波浪警報が出ていた。

 

少し怖いけれど

風向き的には

山の影でかわすだろう。

と予測し、月が空に留まる中

船を出す。

 

 

思ったよりも

風もあり、波も。。。

そして何より潮の流れがすごい。。。

 

潮に向かう感じで

スピードが出ないので

風をつかって、と思い

少しだけ、と

ジブセールを出したのが失敗。

追い風なのでその強さは感じにくいが

それなりの風が吹いていて

一気にジブセールが送り出され

しかも直後から強風が吹き始め

自分の力では

ロープが引けないほどに。。。

 

なんとかウインチを使って

ジブセールを巻き直した。

 

その後、島の風下側に回り込んだら

風は程よい微風になり

まさにセールするのにはもってこい

だったのだけど

どのタイミングで

また強風が入り始めるのかが

全く読めないので

怖くてセールを出せない。

まぁ、でもきっとそれが正解。

 

その後、しばらくして

強風。向かい風。

海バッシャバシャ。。。

しかし目的の鴛泊港は目前。

エンジンの回転数を上げなんとか入港。

 

風強すぎて舫をとるのも

かなり難儀したが

なんとか着岸させ

今回の長かった利尻までの船旅は

無事成功した。

 

いやー。。。

本当に疲れた。。。

どっと疲れが身体を支配する。

動けない。。。

 

とりあえず朝ごはん食べて一旦眠る。