世の中、犯罪、事故、災害など物騒なことが無くなりません。誰しもが、いつ巻き込まれても不思議ではない世の中です。
ということで、巻き込まれなることがないように、以前から、皆様を護ってくださる「四天王様」や「龍神様」のお話をして参りましたが、今回からは、守護仏様のお話です。
守り本尊とか、守護本尊とか、呼び方には違いはありますが、基本的には、一緒だと思います。
守護仏様は、個人や家などを災厄などから守ってくださるのはもちろん、幸せや強運ももたらすとのことですので、お味方になって頂いても損はありません。
十二の方位には、そこを護る八体の守護仏がいるとされ、この方位と十二支(干支)が結びついて守護仏様が定められています。
例えば、子(ねずみ)歳生れの方は千手観音様、辰(たつ)・巳(へび)歳生れの人は普賢菩薩様が守護仏となります。
しかし、干支にこだわらず、深く感銘を受けた仏様や、インスピレーションを感じた仏様を自分の守護仏様にするのも良いとのことですので、相性で選んでもよろしいかと思います。
で、守護仏様と親しくなるには、まずは、良く知ることからですので、お勉強からです。
「千手観音様」・・ネズミ(子)年生れの方の守護仏様
独尊として信仰される観音菩薩様は、現世利益的な信仰が強く、そのため、あらゆる人を救い、人々のあらゆる願いをかなえるという観点から、多面多臂(ためんたひ:多くの顔と多くの手)の超人間的な姿に表されます。
33種類のお姿に変身すると説かれていますが、人の望みに応じて変わるので、無限に変身するとも言われております。
また、阿弥陀如来様が、如来という身分を隠している姿が観音菩薩様だとも言われています。
既に悟りの境地に至った如来様より、まだ悟りに至らない姿の菩薩様の方が、人間に近い存在ですので、より近くで救済してくれる仏様が、観音菩薩様です。
千手観音様は、変身能力をお持ちの観音様が、一遍にたくさんの方を救うために変身されたお姿です。
千手観音様の正式名称は「千手千眼観世音菩薩」様とのことです。
1本の手に1つの眼が刻まれていることに由来し、千の眼は人々をしっかりと見て導くという意味があるとのことです。
お守り頂くには、この上なく頼もしい限りですが、悪いことも、全て見られてしまいますので、守護仏様としてお招きする際は、行いを正しくする必要があるかもしれません。(一番難しいかもしれませんが・・私にとって・・)
千手観音様には数多くのご利益があるようです。
代表的なご利益として次のようなものがあります。
・災難に遭わない ・寿命を延ばす ・病気を治す
・夫婦円満 ・恋愛成就などです。
夫婦円満のご利益には、白河天皇のエピソードがあります。
妻と仲が悪くなったとき、千手観音に祈祷するとご利益が得られ、夫婦仲が改善したそうです。
(夫婦仲に問題があられる皆様には、ぴったりです。)
また、千手観音様に守護仏様になって頂けると、15の悪い死に方を免れ、後世で15の良い境遇を得るとされていますので、死ぬときも、死んでからも安心です。
千手観音様のおまじない
正式にお願いする場合は、お寺さんや宗派ごとの作法がありますので、専門家の方にご相談ください。
とりあえず、お手軽なお願いの仕方としては、「真言(しんごん)」です。
千手観音様の真言
「おん ばざら たらま きりく (そわか)」
「おん ばざら だるま きりく (そわか)」
ご挨拶の時は、3回
しっかりご挨拶の時は、7回
お願いするときは、7回×3セット
お好きな方の真言を、毎日、唱えてみてください。
目標は、1000回です。何かが変わるかもしれません。
皆様に、千手観音様のご利益がありますように!
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