世の中、犯罪、事故、災害など物騒なことが無くなりません。誰しもが、いつ巻き込まれても不思議ではない世の中です。
つい最近も、ロシアで、テロらしき事件がありました。
ということで、巻き込まれなることがないように、以前から、皆様を護ってくださる「四天王様」や「龍神様」のお話をして参りましたが、それぞれに、得意・不得意もありますので、守ってくださる神様はたくさんいた方が良いと思います。
本日は、懺悔のご利益があると言われている「勢至菩薩」様です。
日頃の悪事を悔い改めるには、絶好の仏様です。
悪いことをした覚えがない方も、日頃、命を食べて生きているわけですので、「ごめんなさい。そして、ありがとうございます。」ぐらいは、言っておいても、損はないと思います。
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守り本尊とか、守護本尊とか、呼び方には違いはありますが、基本的には、一緒だと思います。
守護仏様は、個人や家などを災厄などから守ってくださるのはもちろん、幸せや強運ももたらすとのことですので、お味方になって頂いても損はありません。
十二の方位には、そこを護る八体の守護仏がいるとされ、この方位と十二支(干支)が結びついて守護仏様が定められています。
例えば、子(ねずみ)歳生れの方は千手観音様、辰(たつ)・巳(へび)歳生れの人は普賢(ふげん)菩薩様が守護仏となります。
しかし、干支にこだわらず、深く感銘を受けた仏様や、インスピレーションを感じた仏様を自分の守護仏様にするのも良いとのことですので、相性で選んでもよろしいかと思います。
で、守護仏様と親しくなるには、まずは、良く知ることからですので、お勉強からです。
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「勢至菩薩様」・・うま年(午年)生れの方の守護仏様
勢至菩薩(せいしぼさつ)様は、その文字通り「偉大な力が、くまなく至る」を意味します。
勢至菩薩様が単独で祀られることはほとんどなく、観音菩薩とともに阿弥陀如来の脇侍(わきじ)として従っておられます。(阿弥陀三尊)
勢至菩薩のその強大な力は、阿弥陀如来の光明を輝かせ、人々を救う絶大なるパワーを発揮します。
もちろん、皆様をお守りするときも三位一体(さんみいったい)で、お守りしていただけますので、もはや、怖いものなしです。
正式名は大智勢至菩薩(だいちせいしぼさつ)などともいわれ、智慧(ちえ)の仏様です。
人が迷いの世界(三途さんず)に堕ちそうなとき、この仏さまが智慧の力を以て、仏の道へ引っぱり出して、正しい行いへ導いてくださるそうです。
迷いっぱなしの方は、守護仏様として如何でしょうか?
因みに、浄土宗の開祖「法然上人」様を勢至菩薩様の化身とする説が中世からあったようです。
法然上人様は、幼名を「勢至丸」といい、「智慧第一の法然坊」といわれ、生前から智慧の化身として考えられていたとのことです。
勢至菩薩様のご利益
勢至菩薩のご利益も滅罪、悪霊退散、延命、不老長寿とさまざまです。
特に滅罪のご利益に優れていると言われています。
心身を整えて、悪行を制したいときに拝むと、己を律することができるそうです。
悪行を重ねて来られた方で、そろそろ改心しようかとされている方には、おすすめです。
(大きな悪行をしたことはありませんが、私も、改心中です。)
普賢菩薩様のおまじない
正式にお願いする場合は、お寺さんや宗派ごとの作法がありますので、専門家の方にご相談ください。
とりあえず、お手軽なお願いの仕方としては、「真言(しんごん)」です。
普賢菩薩様の真言
真言宗 「おん さんざん ざんさく そわか」
唱えるときは、オン・サンザンサク・ソワカ
天台宗 「おん さんぜん ぜんさく そわか」
ご挨拶の時は、3回
しっかりご挨拶の時は、7回
お願いするときは、7回×3セット
お好きな方の真言を、毎日、唱えてみてください。
目標は、1000回です。何かが変わるかもしれません。
皆様に、勢至菩薩様の守護とご利益がありますように!
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